Re: 小説を書きたいひとはここへ!( No.320 )
  • 日時: 2013/12/28 11:17
  • 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: WohJq2DS)

>>319
ありがたく頂きます。
……ぬるい、しかもミルクティー!?
真・無無無さんはもはやこのスレの住人?ですねw

それでは本編へ。

〜第八話「みんなで一狩り!」〜

武器の強化を依頼した三日後の朝のこと。

私は、同期のハンター姉弟のボウとサクに話しかけられていた。
「ナナミさん、一狩り行きませんか?」
「ちょうど、帯電飛竜フルフルの狩猟依頼が来てるんですよ〜」
「……だが、そんな装備で大丈夫か?」
姉のボウはボーンシックル改とKロブスタ一式、弟のサクはクロスボウガン改とハンター一式を装備しているが……。
あまりにも武器がパワー不足、しかも防具の雷耐性もかなり低い。
G級ハンターになると下位モンスターくらいは素手で狩れると言うが。彼らはまだ私と同じ下位ハンターである。
「だから、ナナミさんに手伝ってもらって、フルフル一式を作ろうと思って」
こいつら戦力にならんぞ、多分。

そこへ、丁度依頼を探していた見知らぬ男ハンターが合流する。
「俺もそのクエストに連れて行ってくれないか?」
装備は……、操虫棍エイムofトリックにゴア一式。なかなか腕には期待が持てそうだ。
因みに、私はゴア・マガラというモンスターを見たことがない。どんなモンスターかは知らないが、かなり強いとの事。
「それじゃ、早くクエストに行きませんか?」
……しまった。武器をまだ取って来てない。
「ちょっと待って、武器忘れてきた」
私は全力疾走で加工屋に向かった。

「すいませーん、三日前の依頼、終わってますか〜?」
師匠が答える。
「ああ。妹のほうははっきり言って酷かったが、カイトは中々見どころがあるな。後、加工代は使ってみてから、後払いでいいぞ」
師匠は片手剣プリンセスレイピアを取り出す。
「あれっ、カイト君は?」
「三日間ぶっ続けで作業したから奥で潰れてるよ」
最初はそんなものだろう。武器はどうやらかなり良い出来のようだ。安心した。
「それでは、狩ってきまーす!」
「頑張って。くれぐれも死ぬなよ、うちの評判が落ちるから」
そういう問題かよ……。

私はクエスト受注を済ませた他の三人に合流した。
後は腹ごしらえだけだ。ところが……。
『アイルーキッチン 本日休業中』
店の前でユウがハンター達に謝っている。
「すいません、店長が風邪をひいてしまって」
「お、おう」
しょうがないので私達はそのまま荷車に乗り込んだ。

〜第九話につづく〜