Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!( No.355 )
  • 日時: 2014/01/11 18:04
  • 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: WUTXFbiQ)

〜第十三話「ギルドからの通達」〜

「それでね、ナナミさん」
リンカがアイテムポーチから封筒のような物を取り出しながら言った。
「この手紙を渡して、って頼まれたの!」
いちいち声がデカい……。

「リンカちゃん、ありがとね」
私は封筒を受け取ると、中から紙を取り出して、読み始めた。

『こちらの手違いで、狩場に恐暴竜イビルジョーが出現する事を予測できず、下位クエストとして掲載してしまった、誠に申し訳ない。
お詫びに、護石を差し上げよう。封筒に入っているはずだ。
下位ハンターでありながら恐暴竜と対峙し、パーティーメンバー全員を無事生還させた功績により、上位昇格試験を受ける許可を与える。
上位昇格試験の内容は抽選で決定するので、十月九日朝九時にギルドのハンター登録受付に集合すること』

要約するとこう書かれていた。

封筒には黄緑色の小さなお守りのようなものが入っていた。
効果は分からないが、とりあえず持っていることにしよう。

私は一つ気になることがあるのでユータに尋ねた。
「……今日って何日だっけ。眠ってたから日付を覚えていなくて」
「十月八日だが」
「えっ、あと一日しかないじゃん。どうしよう……」
「……」
黙り込む二人。答えようがないといった表情をうかべている。

そこへ、先日の施設職員が入ってきた。
「そこのお二方、面会は五時までですよ〜」
部屋の壁に掛かっている時計を見ると、四時五十八分をさしている。

「それじゃ、俺ら、そろそろ帰るわ」
「ナナミさ〜ん、また明日!」
ユータとリンカは部屋を出て行った。
(ん?今、リンカちゃん、『また明日』って言わなかった!?)
あの二人、明日も来る気なのか?
ユータはともかく、リンカのあのデカい声はどうにかならないのだろうか。

他に考えられるとしたら、もしかして……。
……まさかね。

〜第十四話につづく〜