Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!( No.493 )
  • 日時: 2014/02/09 00:35
  • 名前: フルゴアゆうた (ID: FoJ02nIM)

ここはいつもの集会所
ハンター達で賑わっている。
あるハンターはクエストボードに貼られた一枚の受注書を見ていた。
      【壊れ岩の狩猟】

ハンター「なんだこれは?壊れ岩なんてモンスター聞いたことない。     
      しかもレベルが255だと!
      ギルドクエスト管理局が管理しているレベルの上限は100だったはず…
      でもせっかくだから行ってみるか。」

好奇心から彼は食事を済ませると、未知の樹海へと出かけて行った。 
樹海へと到着したのは集会所をでてから丸一日
さっそくテントをはって、火を焚いた。
疲れてしまっていたせいか、彼はうとうとし始めた。
どれくらいたっただろうか、目を覚ました。
ハンター「そうか、俺は寝てしまったのか…」
      そんな中彼はあることに気づいた。
      「あれ?岩あったっけ??」

それはテントの目の前、背の丈ほどの岩がひとつ
無造作に置かれている。
ハンター「着いた時はこんなのなかったよな…」
      自分が寝ぼけているのかと、思ったが
      事実だった。
ハンター「悪いが、目的が違う。bcクエはもう終わったんだ。」
      ポーチにアイテムを詰め、樹海の奥へと進もうとした時、
      「はやく攻撃してこい」
身に覚えのない声がどこからともなく聞こえてきた。
ハンター「ん?誰だ?」
謎の声「岩だよ。お前のうしろにいるじゃないか。」
彼はテントの方を振り返った。
そこにはさっきの岩がひとつ…
ハンター「え?岩って?俺の声が聞こえるのか?」
謎の声「あぁ、聞こえるさ。 俺が壊れ岩なんだ。」
ハンター「ってことはお前がこのクエストでいう敵ってことなのか?」
謎の声「そうさ、にも関わらず、毎回このクエストを受注する奴らが俺をスルーして奥へと行っちまうんだ。」
ハンター「だから、こうやってお前は…」
謎の声「毎回破壊されるのは、嫌だが、岩として生まれてきたからにはこうするしかないんだ。でもいいんだ。お前だって俺が話しかけなければ、岩に魂があるなんて思いもしなかっただろ。」
ハンター「まあな、正直驚いたよ。」
謎の声「制限時間が迫っている。もう、俺を破壊しろ。」
ハンター「え?でも、そんなことできないよ。」
謎の声「何言ってんだ。はるばるここまで来てくれたんだ。俺は平気だ。やれ!」
ハンター「分かった。」

彼は背負っていた狩猟笛を吹き、攻撃をはじかれなくし、
笛をスイングしながら岩へと振り下ろす。
ガキンガキンガキン……
ものすごい音を立てて、岩にはヒビが入った。
程なくして、その岩はボンという音と共に砕け散った。
ハンター「また、会おう。友よ。」

ハンターは砕け散った破片をひとつ手にとって、ポーチにしまいこんだ。
日は西に沈みかけていて、オレンジ色の光が彼を照らしていた。