Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨( No.861 )
  • 日時: 2014/04/07 18:02
  • 名前: 翼の勇車 (ID: FYrhfXhK)

本編更新! 何としてもシリアスを……。


第十六話〜村の危機〜

私たちの村は、森林と接するように作られている。そのため近くにモンスターが来ることも多く、そんな時は私たちハンターが狩猟するのだ。……だが、今回は格が違った。
「みんなぁ! 集まってくれ!」
村長が村の広場に村人全員を集めた。顔色と急いだような口調から、ただ事ではないと容易に想像できる。
「みんなに話さなくちゃいけないことがあるんだ。今、古龍観測隊から緊急の連絡があった。その内容なんだけど……」
村長の目が一瞬曇ったように見えたが、すぐにいつもの顔を取り戻す。
「今、この村に古龍が向かって来ているみたいなんだ」
当然の如く広場がざわめきで包まれる。早くも荷物をまとめに家に向かおうとする人もいた。
「でも!」
マイクも通していないのに、広場一帯を響かせるほどの声が村長から聞こえてきた。それにより、広場には再び静寂が訪れた。
「僕らには、村を守ってくれるハンターがいる! 何も心配することは無い! もしそれでも信用出来ない人がいるのなら、村から逃げても構わない。オイラも他の皆も咎めはしないよ」
私たちが死ぬほどびっくりしたのは言うまでも無い。まだソロで飛竜種も満足に狩れない私たちが、古龍種なんかと戦える訳が無い。しかし周りの人達は私達を見ると、「そうだ、村長の言う通りだ!」「古龍ごとき、ハンターさんの敵じゃ無いわ!」……マジで勘弁してください。信頼は嬉しいが、たぶん失望することになります……。
「というわけで……よろ!」
「「うおおぃ!!」」
カスケ君と私で同時に突っ込んだ。何? よろって。雑です村長。
でもまあなんだかんだ言ってもこの村は好きだし、皆の期待には応えたい。私はカスケ君と顔を見合わせ、一緒に言った。
「「お任せ下さい!」」
かくして、私達二人は、すぐに出発の準備を始めた。村の高台からは、すでに奴が見える。私達は、一体コイツに勝てるのだろうか。浮岳龍『ヤマツカミ』に……。