Re: 小説を書きたいひとはここへ!( No.9 )
  • 日時: 2013/07/06 21:24
  • 名前: ちょむすけさん  ◆39JCODjUas (ID: yE8ELPTj)

は〜い!続き書きま〜す。

二話【ハンター】

地面に落ちている黒毛と血を頼りに
森の奥へ奥へと来たギルドナイト。
「(一体どこまで続くのだろうか・・・?)」
男はそう思いつつ進んでいた。
すると、急に開けた場所についた。
どうやらそこは巣のようだ。

「(・・・あれは・・・何だ?)」

よーく目をこらすと巣の中には
モゾモゾと動く生き物がいた。
それが何なのか確かめる為に一歩進んだ。
その瞬間、男はムチのようなしなる物に
5m先の木まで吹き飛ばされた。

「ガ・・・ハッ!」

男はどうにか立ち上がり、前を見た。
そこには黒い鱗のモンスターの姿があった。
尾は長く、先端の近くは毛が逆だっていた。
目は紅く染まり、顔を動かす度に
紅い残像が残った。

しかし、その姿は何か異常だった。
最初から怒り状態になっており、かなり
警戒しているようだった。
そして何よりも、そのモンスターは
体中が血だらけだった。

「コイツは・・・!ナルガクルガか!
しかし・・・何故こんなボロボロの姿なんだ・・・?」

男が考えている内に、ナルガクルガは攻撃の態勢になっていた。

「フシャァアアアァァアアッ!」
「くっ・・・仕方ない!少し眠っててくれ!」

ヒュン!空気を切り裂き、眠り投げナイフが
ナルガクルガに当たる。

「フゥ。・・・それにしても何でこんな
ボロボロなんだ?」
男が休もうとしたとき、いきなり
眠っていたはずのナルガクルガが悲鳴をあげた。
「え!?何だ!?」
驚いて状況を確認しようとしたとき、
奥から複数のハンターが出てきた。

「ヒヒヒ・・・やっと見つけたぜ。」
「てこずらせやがって・・・。」
「よーし!アタイがトドメを刺すよ!」

どうやらナルガクルガは、このハンター達から
逃げてきたようだ。
「オイお前達!止めろ!」

「・・・んん?なんだ、ギルドナイトか。
何をしてるかって?
そりゃあ狩りに決まってるだろ。
コイツは害獣だからよ。」
「そーよ!コイツは帰りに見つけたから
駆除したげてんの!」
「分かったらさっさと帰りな!ギルドの犬が」

このハンター達は何もしていない
ナルガクルガを襲っていたらしい。
そのせいで傷だらけだったことを
ナイトはやっと理解した。

「よぉし・・・動くんじゃねぇぞ」
「ククク・・・これだからハンターは止められない。」

ハンター達はナルガクルガにとどめを
刺そうとした。

「お前ら・・・!ふざけるな!何もしていない
モンスターを殺そうとして何がハンターだ!
そんなのはハンターじゃない!」

「ああ・・・?うるせぇな!」
「ぐふっ!」
ナイトは蹴りをかわせれず、喰らってしまった。
先程のナルガクルガの尾の一撃が
体に来ていたようだ。

「くそっ・・・!止めろ!止めろーーッ!」

ナイトがそう叫んだとたん、口の中に
塩辛い味を感じた。
何事かとハンター達を見ると、三人共
血を流し、倒れていた。皆一撃で殺られたようだ。
その時、目の前には小さいナルガクルガの
子供が眠っていた。彼らを倒したのは
この子供らしい。体が血で紅くそまっていた。

「・・・な・・・」

ギルドナイトは気を失い、その場に倒れた。