Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!目指せ過去ログあと五十!( No.960 )
  • 日時: 2014/04/16 22:56
  • 名前: 翼の勇車 (ID: SyXS7cdu)

更新♪ 嬉しくって調子がいいですっ。


第十九話〜作戦始動〜

「うわぁ……」
目の前に広がる圧巻の光景に、私はそう言うしかなかった。
「お前達、よく集まってくれたな」
クックが先頭にいる5匹のモンスターに礼をのべている。ゲネッポやラン達は知ってるけど、なんかゲリョスとクルペッコがいる。たぶん彼らも超大陸出身なのだろう。
「お久しぶりです、クック総司令官」
ゲリョスの一言で、クックの立場が分かった。クック先生マジパネェっす。
「手はずは道中ゲネッポから聞いているだろう。作戦は変更点無し、しかも相手は怒りで所構わず吸い込みまくっている、チャンスだ。ぬかりなくな」
作戦開始! とクックが叫ぶと、ゲリョスとゲネッポ、イーオが出てきた。ゲリョスはこっちに会釈してきたので、多分良い人(モンスター)だ。
「彼は鳥竜種連合軍幹部の一人、ゲリョだよ」
ギザミは本当に気が効くな、感心するよ。
3匹は同時に走り出した。接近に気づき、吸い込みを始めるヤマツカミ。3匹は吸い込まれるギリギリの所まで近づくと……。
「秘技・毒射砲」
「カミさんの平手打ちガン!」
「ゲネ・レーザー!」
3匹の口から放たれた毒、麻痺毒は、トトスの水鉄砲のように凄まじい勢いでとんでいき、ヤマツカミの口に吸い込まれていった。……とりあえずイーオのネーミングセンスについては忘れよう。
ズズウゥン!
ゲネッポの麻痺毒にやられたのか、痺れたように地面へ落下するヤマツカミ。その後も毒が苦しいのか、浮き上がる事も出来ずにもがいている。古龍をここまで苦しめるとか、どんだけ強力なんすか……。
「突撃!」
ランの一言で、ヤマツカミを囲むように待機していたランポス、ゲネポス、イーオス、ギアノスが一斉に躍りかかった。ヤマツカミは抵抗して暴れるが、まるで魚の群れのように一糸乱れぬ動きで全て避ける鳥竜種達。どうやら、上空にいるクルペッコが鳴き声で指示を出しているようだ。ギザミ情報によると彼の名前はペッコ。私と気が合いそうなんだそうだ。
「グォォゥ……グオォ」
凄まじい勢いでダメージを受けるヤマツカミ。しかも麻痺、毒、凍結とこれだけ属性を叩きこまれたらたまったもんじゃ無いだろう。
「全員撤収!」
ペッコの言葉に一旦引く一同。ヤマツカミはあれだけリンチされたのにもかかわらず再び浮き上がり、私達を無視して村へ向かおうとしていた。
「食事をして回復する気だにゃ」
いつのまにか傍らに現れていたネオにびっくりしつつ、クックの方を見る。恐らく私は不安そうな顔をしていたのだろう、優しく笑って、任せろと一言言ってくれた。
「ゲリョ、ペッコ!」
「合点だ」
「まぁっかせろぉい!」
そう言うと何処から取り出したのか、ペッコが大砲の砲身のようなものをくわえていた。そのままバサバサとゲリョの頭の上まで来ると……。
《ガシャコン!》
そのゲリョス特有の突起に合体させた。ちょうど、ゲリョの頭に大砲がついているような感じになる。
「ゲリョ、準備オッケーだにょん♪」
「了解した」
ゲリョは頷くと、すでに頭上を通りすぎて村へ向かうヤマツカミの方を向く。
《カチンッカチンッカチンッ》
うちならしが始まった。