Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.1050 )
  • 日時: 2014/07/14 16:20
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: LPOlhmyq)

その27 離脱

〜炎、碧視点〜

紅と碧の流星は瞬く間にモンスターを討伐していく。
散るのはモンスターの…血と肉。
炎は持ち前のへビィボウガンを片手で撃ちながらもう片方の腕で相手を切る。
碧は…大剣をまるで片手剣かのように扱い、切り抜ける。その威力は…規格外。圧倒的な切れ味と破壊力で敵を殲滅する。

1分待たずして敵は全滅した。
「さすが地の相棒といったところか。」
「地…?誰だそれ…」
お互いに持っていた武器をしまう。
「あぁ気にするな、貴様が一番知っている奴の偽名だ。都合があってそうしている」
「なるほど…あと貴様って呼ばれるのいやなんだけどやめてくれない?」
「無理」
「…。」
ひと段落した碧は…モンスターの残骸を見て呟く
「いくら操られているとはいえ…こんなにたくさんの命を奪うことになるとは…。」
「奪った?違う。己が生き抜くために戦って散った、のほうがただしい」
碧のつぶやきに炎はそう返す。そして続けて言う
「失った命を悔やむのならば…その分生きて返せばいい。それしかできないだろ」
「…そうだよな。…いや、それしかないよな。」
さっきまでうつむいていた碧の表情に笑みが蘇る。
「さてと、悪いが俺はここで別行動を取らせてもらおう。そして…頼みがある。」
「頼み?まぁ俺はあの二人以外には負けないから別にいいが」
「あの二人?」
炎は碧と別行動をしようとし、碧にあることを伝えようとした。
そのとき碧はあの二人という言葉をだした。
「一人はこの組織のボス、TRAILBLAZER。あいつはこの世界にいない者…武器は投擲用の斧だ。理解しがたい破壊力…俺の持っている武器に似ていた。」
「もう一人はバーサーカー…。これもこの世界にいない者だ。武器はなかったが…あの近接戦闘能力は高すぎる。」
「なるほど、いい情報だ。」
この組織における最強は…二人。
それが碧の言ったTRAILBLAZERとバーサーカーだ。それ以外は…なんとかなるということだ。
それを聞いて炎はこういう。
「んじゃ用件だ。地図のこの場所にある人間…いや、正確にいうと人間じゃないが人間でいい。三途の川でおそらく会っている。そいつが監禁されている。そこに乗り込んで彼女を解放してくれ」
「…分かった。」
「俺は…少しこの世界から離れる。だが戻ってくる」
「おk…んじゃ行って来る。」
そういって碧は指示のあった場所へと目指して走っていった。
それを見送った炎は…
「さてと…少しの間離脱させてもらおう」
ザシュッ!!!
空間を引き裂き、どこかへと消えていった。


〜地下10階〜

「…あれ?」
地は何かに気づく。それは…炎の気配が途絶えたこと。
「(他の世界にいったのか?まぁそのうち帰ってくるからいいや。あとあいつまじで休めよ…)」
炎は…まったく寝ていない。
推測ではあるのだが1週間は寝ていないと思われる。それでも何事もなく動き回るスタミナはどうなっているのだろう…。
とにかくこっちはもう少しだけ休んで動くことにした。急がば回れ。