Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.112 )
  • 日時: 2014/06/19 16:12
  • 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: awRhgtfW)

〜第二十一話「出発の時」〜

私は走っている。
……荷車を曳きながら。

その荷車の上には、大タル爆弾と爆雷針。
ポーチに入らないので、こうやって持って行くのだ。

周囲の視線が私に集まるのが分かる。
荷車を曳きながら街中を走る人なんて殆ど居ない。

私は一目散にハンター登録会場へ向かった。

いつものように、ギルドマスターがカウンターの上に座っている。

「あの、すいません、上位昇格試験の受付に来ました」
私は、はあはあと息を切らしながらギルドマスターに話しかける。

「おや、君か。遅かったね。他の皆はもう試験を終えたよ」
(そうだったのか)
「今回は当たりかな、二人も合格者が出た。中でもあのウルク装備の娘は見どころがあるね」
(……マジかよ。成功率五割で当たりって……)
「安心しなさい、他の二人も命だけは助かったから」
(って安心できるかあああ!んな訳ないだろ!)

動揺を隠せないまま、私は続ける。
「……で、試験の受付、して下さるんですよね?」
ギルドマスターはカウンターの後ろを覗き込んで書類とハンコを取り出し、
「そうだね。この書類にハンコを押して……と、はい、手続き完了。でも、今から試験監督を呼んでくるから、出発はちょっと待ってね」

「試験監督ですか……」
訓練所のやたらうるさい教官みたいなのが来るんじゃないだろうか。少し不安だ。
「おや、そういえば言ってなかったね。上位昇格試験には、不正を防ぐため、ギルドが認めた腕の立つハンターに同行してもらう。万が一、試験と関係のない大型モンスターが現れた際には、試験監督も狩りに参加して良い、という決まりだ」
「そうですか」
私は頷きながら聞く。

しばらくすると、カウンターの奥側から足音が聞こえてきた。
人が近づいてくるのが分かる。

そして、試験監督が現れた。
見た目からして二十五歳程だろうか。身長はハンターとしては並程度、一七五センチメートルあるかどうかだ。
ユクモノ天シリーズを着用し、背中にはブラキディオスの素材で作られた太刀を差している。
赤みの差す刃は実に美しい。
顔は笠を斜め前に傾けているので、影でよく見えない。
(この人、昨日買い物に行ったときの人じゃ……)

とりあえずは自己紹介。
「初めまして。ボクは試験監督のナィ。よろしく」
「ナナミです。よろしくお願いします」
低く男らしい声に、一人称が「ボク」。違和感が凄い。

ナィはカウンターを跳び越え、すとんとこちら側へ着地した。
カウンターに並べられた沢山の書類を全くずらす事なく。
多分、私がやると、風圧でカウンターの書類はグチャグチャになってしまうだろう。

「それでは、行ってきます、マスター」
私はギルドマスターにお辞儀をし、ナィはギルドマスターに手を振った。
「お気をつけて」
ギルドマスターが手を振り返した。

〜第二十二話につづく〜


この小説、見てくれてる方居るのかなw
片手拳(作者)です。

突然ですが、上位昇格試験編に入りました。
十話くらい使うかもです。
ストーリー全体で分けると、上位昇格試験編までが前半、その次からが後半といった感じになる予定です。後半の方が長いと思いますが。
……完結が4G発売に間に合わないかもしれないのは秘密。