Reモンハン小説を書きたいひとはここへ二代目!企画選抜タイム( No.1124 )
  • 日時: 2014/07/31 19:25
  • 名前: ユイト ◆AqtLiM8aXQ (ID: TnsbOYng)

頑張って短編書いてみました  いつもより長いけど…

短編ってことで…
まだでてない…というかだせなかったキャラで書きます
名前はグラン・エイザス ジランの父親です
名前だけだしましたけど中身まででてなかったので一応

というわけで…


−約束− 真紅に染まる刃

俺の名前は…グラン・エイザス。
ハンターをやっている、22歳の男だ。
最近はランスばっかり…というかランスしか使えないんだけどな。
依頼があったらやり、暇だったらテキトーに狩っている様な日々だった。
流石にそれも飽きてきたので今日は友人のガイロと狩りに行っていた。
「全然、面白い奴が出てこないな…」
ガイロがそういうのも仕方がなかった。
俺達はとっくに並みのハンターを超えているからだ。
樹海、未知のモンスターですら出るような危険な場所。
先程はリオレウスが出てきたが抵抗すらされたか疑うほど早く倒してしまった。
俺達はこんなものでは飽き足らず、更に奥へと入っていった。

「ここは…巣か…?」
俺達は巣へと辿りついた。 何のモンスターの巣かはわからない。
リオレイア、鳥竜種、牙獣種、ネルスキュラ、どのモンスターの巣とも形状が異なっている。
「おい、ガイロ!避けろ!!」
「えっ…」
後ろから突進してくる黒い影。
頭らしき部位から打ち出される蒼炎。
ガイロは直撃してしまった。
「ガイロ!!」
「クッ…大丈夫だ…。それより、あいつ…見た事ないモンスターだな…」
「そうだな。新種か…?」
「まあ結果は同じだ。討伐する!」
「おう!」
俺達は奴を討伐する、そう誓い突撃していった。
見た目は黒く棘や爪が真紅に染まっているリオレイア。
吐く火球は蒼く、眼光は尾を引いている。
正直言って嫌な予感しかしない。
だが、俺達は突撃していった。

ガイロの武器は双剣。守りを捨て突撃する双刃。
それを俺は守りの盾でカバーする。
それを今回もやっていた。

黒いレイアが尻尾を振る、それをガードする…が、大きく後退させられる。
それと同時に蒼炎を吐く。 狙いはガイロだった。
「ガイロ!!」
ガイロはそれを華麗に回避した。
追撃は俺に向けられた。 サマーソルトで打ち上げられる。
「クッ…何をする気なんだ…!」
黒いレイアは蒼炎を吐く。 もちろん俺に直撃したがガードはした。
しかし、かなり後方に飛ばされていった。
「少し任せる!耐えてくれ!!」
「おう!少しでも削っておく!」
俺は彼方へ飛ばされていった。

俺は走る。 ひたすら走る。
「ハァハァ…まだか…!」
まだあの黒いレイアが見えない。
少し経って木と木の隙間から光が見えてきた。
「そろそろだ…ガイロ!大丈夫…」
そこには倒れているガイロと今にも蒼炎を吐きそうな黒いレイアがいた。
「…ガ、ガイロ!ガイロォォオ!!」
俺は無我夢中でガイロの所へ走っていった。
蒼炎が放たれる刹那、俺はガードした。
だが…間に合わなかった。
蒼炎はガイロに直撃し、ガイロは数メートル転がっていった。
「…ガイロォォォオオ!!!」
俺は急いでガイロの所へ駆け寄った。
「ガイロッ!!しっかりしろ!!ガイロォォ!!」
黒いレイアは蒼炎を放とうとしている。
「あ…ああ……ガアァァァァァアア!!!!」
黒いレイアは蒼炎を放つ。
避けれるわけがない…普通なら。
蒼炎を放った瞬間、俺に何かが宿ったような気がした。
俺はガイロを抱きかかえ蒼炎を回避した。
次の動きが見える。
黒いレイアは次々に攻撃を仕掛けてくるが一切あたらない。
「殺す…幾ら焼かれようとも…殺す!!!」
俺はガイロを端に寝かせ、双剣を取り出した。
「少し借りるな…」
俺は双剣を構え、懐へ潜った。
俺は斬撃を繰り返す。
脚、腹、尻尾、頭、翼、全てを斬り落とす覚悟すら持っていた。
「死ね…!!」
俺は腹を裂いた。 鮮血が飛び散った。
グオオォォォオオオ!!
「まだだ…もっと斬る…もっと、もっとォォ!!!」
俺は頭を狙い斬撃を放った。
が、黒いレイアは飛んで逃げていった。
「く…そ…ガイロ…お前の仇討ちはできなかった…すまない…」
俺は泣叫ぶ。 子供のように、ただひたすら泣叫ぶ。
「クッ…なんなんだ…なんでなんだよォオ!!!」
俺は友を失った。
唯一ともいえる友を…。
守れなかった。
絶対守ると約束したあの日から重症を負わせる事はなかった。
約束を破ってしまった。
悲しみと罪悪感と怒りが混ざった感情だった…。

雨が降る。 雷鳴が轟く。
何かの終わりを告げるように…。