Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.249 )
  • 日時: 2014/05/02 13:19
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: tug2NTta)

 クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

 ニーリンside

「んぁ、そう言えばよぉ」
 トトスは首を鳴らしながら何か思い出したようにニーリンに話し掛ける。
「テメェさっき、「私達」っつってたよな?他の奴らとかはどうした?」
「いい質問だな、トトスくん。先程のおさかなクンと戦闘を開始した際に、あちらの平原の方へ向かったのを最後に見た。なぁに、心配するな。君のことは私から言っておくよ。君は見たところ、陸上を歩くのは得意ではなさそうだし、連れてこようじゃないか」
 ニーリンはライラ達が避難しただろうその先と、トトスを見比べながら応えた。
「あ?誰が陸上を歩くのは得意ではなさそうだ?」
 そう言うなり、トトスは実に見事なムーンウォークを披露する。 
「おぉ、なんと素晴らしい足さばき。いや、私が君を勘違いしていたよ。すまんすまん」
 ニーリンはトトスのムーンウォークを見て、頷く。
「では行くか」
 ニーリンとトトスは並んで歩く。
(モンスターの隣を歩くというのも、なかなか出来ない経験だな)
 
 セージside

 セージと喋るイャンクック、クックは対話を続けていた。
「俺は仲間達と寝床で寝ていたんだが、妙な夢を見てしまって思わず起きた。それと同時に、言い知れない『ズレ』を感じてここの異変に気付いた……と言ったところだな」
「『ズレ』ニャ?オレの方はそんなことはニャかったがニャ……その代わり、起きたらいつの間にかこの密林にいたニャ」
「そっちの方がよっぽど無理解だな。なぜ互いにこのようなことが起きているのか……」
『ズレ』を覚える喋るモンスターと、起きたらいつの間にかこの密林にいた人間達。
 セージとクックが互いに不可解を前に悩む中で、二人(?)の間に介入するのはシオンだった。
「あのあのっ、すっごく今更なんですけどっ、どうして私達しかいなくてっ、アストさんとかカトリアさんがいないんでしょうっ?」
 そう言えばそうである。
 先程までは「なぜ自分がここにいるか?」という考えだったが、シオンの言葉で「なぜ他の仲間がいない?」という考えに移った。
「確かにな……今思えば、アストやカトリアさんだけじゃない、ユリだっていないんだ」
 ツバキはユリの身を案じてか、落ち着きがない。
 クックはそのシオンの言葉も咀嚼し、新に意見を出す。
「俺が起きたときは、周りの仲間達は全員いたんだ。しかし、お前達の方には仲間が揃っていない……だが俺達は『ズレ』を感じることが出来る。この『ズレ』の原因を突き詰めれば、お前達の仲間の安否もわかるはずだ」
 全く根拠がないわけではない。
 二つのあまりに大きすぎる出来事が、あまりにタイミングよく同時に起きているのだ。偶然だと言い切ればそれで終わりだが、とても偶然と片づけれそうにない。
「あのぉ、ちょっといいですかぁ?」
 ここで、ルピナスが入ってくる。この緊迫した空気には似つかわしくないほど、のんびりな声でだ。
「お腹は空いていませんかぁ?」
 さらにこの言葉である。
 先程までの話を聞いていたのかと疑問に感じるが、空腹を感じることが出来たのはその言葉のおかげだった。
「はいはいルピナスさんっ、私ったらとーってもお腹空いていますっ!」
 シオンはビシッという擬音が聞こえそうなほど真っ直ぐ手を挙げる。
「俺もまぁ、腹は空いてるかな?それよりユリはどうしたんだ……?」
 ツバキもユリの身を案じながらも、空腹には正直だった。
「提案だニャ、クック。ここは一度飯を共にして共同するのはどうニャ?こちらも可能な限り手は尽くすニャ」
 セージは肉きゅうをポムと叩くと、クックに交渉を持ち掛ける。
「そうだな、一人よりかは何人もいた方がいい。その話、乗ったぞ」
 クックはコクンと首を縦に降ろした。
 こうして、セージ、ツバキ、ルピナス、シオンの四人は、クックと同行することになった。

 アストside

「……」
 カトリアは目の前のギザミの数々の手品にすっかり目を奪われていた。
「ほら、こんな所から……」
 ギザミはギザミで、カトリアを何とかして喜ばせようと必死に、しかしそれを表には出さずに手品を連発する。
「さって、こんなもんかな」
 あらかた持ちネタを使いきったのか、ギザミは一息ついた。
 すると、カトリアの様子が変わった。
 やはりアストにしがみついたままだが、顔を出してくれた。
「ギ、ギザミくん?」
 ようやく、カトリアの口から彼の名前が出た。
「そうですよ、ダイミョウザザミのギザミです」
 ギザミは嬉しそうに頷く。
「カ、カトリア・イレーネ、です……」
 戸惑いながらも、カトリアはギザミに名乗った。
「ね?言ったでしょう?怖くないって」
 アストはカトリアに声をかけてやる。
「……」
 すごく緊張していたのか、カトリアはまた泣きそうにアストにくっつく。
「いや、カトリアさん?俺にそんなにくっつかれても、困るんですけど……」
 アストからすれば、カトリアほどの美少女にくっつかれているだけで気が狂いそうなのだが、必死に理性で押さえ込む。
 ふと、ギザミはユリに耳打ちする。
「カトリアさんって、いつもこんな人なの?」
「うぅん、普段はもっと優しくて凛々しい人なんだけど、どうもモンスターが怖いみたいなの」
「そっか……」
 ユリとギザミは少しの間、カトリアにくっつかれてしどろもどろになっているアストを見詰めることにした。
「ユリもギザミも見てないで助けてくれよぉっ」