Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.319 )
  • 日時: 2014/05/07 18:26
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: rTKk6iWl)

 クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

 十章続き

 ミズキside

 ミズキ、カスケ、ネオはちんまりと待っていた。
 クック、ギザミ、トトスの三体が『ズレ』を感じたために見回りに行ってから、早一時間が経っていた。
「やっぱり遅すぎるよ」
 ミズキは立ち上がった。
「ミズキ?」
「どこにいくにゃ?」
 カスケとネオは立ち上がったミズキを見て声を掛ける。
「私、皆を探してくる」
「ちょっと待ってミズキ」
 カスケは踵を返そうとしたミズキを止める。
「一人じゃ危険だよ。僕も行く。ネオもだね?」
「当たり前だにゃ。ミズキを放っていたら、密林中がパニックになっちまうにゃ」
「あのねぇネオ?私はそんなに無鉄砲じゃありませんっ」
 むぅっと怒るミズキ。
「とにかくだよ。まずはここから一番近いクックの所に行こう。ミズキも、突っ走ったらダメだからね?」
 ミズキとネオを仲介し、カスケはミズキの前に立って諭す。
「う、うん……」
 カスケに言われると、ミズキは頬をほんのり赤らめて押し黙る。
 さりげなくリーダーシップを張っている彼は、見ていて格好いいし、頼れそうだ。いや、頼らなくては勿体無い。
「じゃあ、行こうか」
 カスケを先頭に、エリア7、つまり鍾乳石の壁と崖に囲まれたエリアへ向かう。

 エリア7。
 そこには、いかにも楽しそうな光景が広がっていた。
 人一倍臆病で人見知りの激しいルカが、見知らぬ女の子を背中に乗せてはしゃぎ回っている。
 もちろんそこにクックもいるのだが、彼だけではない。
 ハンターが一人、そうでない人間が二人、オトモアイルーらしきアイルーが一匹だ。
「クック!何してるんだ?」
 カスケは蔦を滑り降りてクックに駆け寄る。
「ん?あぁ、カスケ。見ての通りだ。ルカがとっても楽しそうだ。俺は嬉しいぞ」
 クックは剽軽な顔を微笑ましげにしながらカスケに向き直る。
 そのルカは満面の笑顔で女の子を乗せている。
「それそれーっ!」
「うわっほぉうぅっ!?ルカちゃんちょっと危ないですーっ!」
 危ないとか言いながら、女の子は全力で楽しんでいる。
 ふと、一人のハンターがカスケに気付く。
 フルフルシリーズを装備しており、背中には太刀を背負っている。今はフードのようなフルフルヘルムをずらしているためか、その中性的な容姿がよくわかる。
「失礼、アンタは?」
 ハンターはカスケに近付いてくる。
「あぁ、僕は彼らの友達だよ」
「友達?こいつらが、か?」
 ハンターは驚いたような顔を見せる。
 当然だろう。アイルーなどを除いて、モンスターと友達になっている人間など見れば驚きもする。ルカの背中の女の子もその一人なのかも知れないが。
「うわぁ、あんなに楽しそうなルカちゃん、久しぶりに見たよ」
「信じられんにゃ」
 ミズキとネオも続いて蔦を降りてくる。
 ハンターは降りてきたミズキとネオにも向き直る。
「アンタ達も、あの二頭の友達なのか?」
 ミズキはハンターに気を向かれて戸惑った。
 目の前で面と向かわれると、かなりの美少年だ。女の子と言っても差し支えないほどに。
「う、うん。あの、あなた達は?」
 その会話を聞いていてか、オトモアイルーもやってくる。
 見たこともない装備で身を包んでいる。まるで海賊のような出で立ちだ。
「話しても理解はしてもらえんだろうがニャ。聞いてくれるだけで構わんニャ」
 オトモアイルーはこれまでの経緯を話してくれた。
 昨晩は普通に眠ったはずのこと。目覚めたらここにいたこと。青いイャンクックと戦闘をしていたら、クックが助けてくれたこと。ルカもやってきてクックに泣きついていたら、女の子がルカに抱き付いたりして、今のように至ること。
「意味が分かんないにゃ」
 ネオは首を傾げる。
「だろうニャ。オレも分からんニャ」
 オトモアイルーも溜め息をつく。
「でもまぁ、分かったことはあるよ」
 カスケが前向きに答える。
「クックが無事なら、きっとギザミとトトスも無事だよ。同じ『ズレ』を感じたなら、ここと同じような状況になっているかもしれない」
 そう。彼らが感じた『ズレ』が同じかどうかの確証は持てないが、その確率は高いと信じたい。
「あっ、お姉ちゃん!」
 ルカはミズキに気付いたのか、女の子を乗せたまま駆け寄ってくる。
「ふぇーっ、さすがに目が回りましたーっ」
 ルカの背中の女の子は疲れたようにルカの背中に倒れている。
 相当はしゃぎ回っていたらしい。
 とにかく、まずは互いに自己紹介を行い、名前で呼び合えるようにだけはしておき、互いの状況を話し合った。
「ニャるほど、カスケ達の方の状況は分かったニャ」
 セージと言うらしいオトモアイルーは頷く。
「そうなんだ。他の二人も似たような状況になっているかもしれない。これからそこに向かうんだけど……」
「あのぉ、ですからぁ、ご飯はどうするんですかぁ?」
 ルピナスという女性が挙手する。
 彼女を除いて、全員忘れていた。