Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.349 )
  • 日時: 2014/05/10 11:41
  • 名前: 真夏のペンギンさん (ID: 9hJRGpTQ)

4話

渦巻く運命

メイがセロの家に乗り込んだ翌朝、セロはギルドに向かっていた。いつも通りの朝である。森で鳥が鳴き、川で魚が泳いでいる。ギルドに着くと腕を組んでメイが待っていた。
「遅い!何やってんだ!もう7時だぞ!」
「すいません。遅くなりました。弁当作ってて」
「お前料理出来るのか?」
「ある程度は。そんな事よりギルドマスターの所に行きましょう!」
二人はギルドマスターの座るテーブルに向かった。今日はギルドマスターに呼ばれたのだ。ギルドマスターは二人を見ると
「君達はだいぶ互いに慣れただろう。今の君達なら戦う資格があると思う」
「資格って何ですか?」
「今日君たちに頼むクエストはヒプノックの狩猟だ」
二人が聞いたこともないモンスターだ。メイは興奮が抑えきれず椅子から腰が浮いている。
「何ですかヒプノックって、聞いたことがありません」
「百聞は一見に如かずだ。自分で見てこい」
「ならさっさと見に行くか!セロ行くぞ!」
「はい!」
アイテムポーチを点検すると二人はギルドを駆け出した。長旅対策のためメイは様々な物を積んでいる。セロは自分のガーグァの手入れをしている。セロがくちばしを掻くとガーグァは気持ち良さそうに鳴いた。最後の積荷を積み終わり
「準備出来たぞ!」
「じゃあ発進します!」
ガーグァ車が動きだした。徐々に速くなる。振り向くと村が遠くに見えた。目的地までの地図しか支給されていない。目的地は密林。ここからかなり離れている。陽は高く登り眩しかった。途中川が流れの側で休憩をすることにした。静かな水のせせらぎが聞こえる。
「メイさんって料理とかするんですか?」
「全然しない。コンビニ弁当だな。やっぱり」
「へぇー。そうなんですか」
「そういえば、お前の師匠ってどんな人だったんだ?」
「僕にいろいろハンターになる為に必要なことを教えてくれました。父が亡くなってから色々と支えていただきました。片手剣の使い方を教えてもらいました。今はチャージアックスですが」
「優しい人だったんだな。そういえばその武器って何なんだよ?」
「試作武器チャージアックスです。面白いことにこれ、盾と剣を合体させて斧になります。片手剣よりも重いです。瓶とか入っているので」
「へぇ。さて、そろそろ行くぞ」
「そうですね。日が暮れる前に山を抜けないと」
二人はふたたびガーグァ車に乗って川を後にした。
二人が密林の近くの村に着いたころにはもう夜になっていた。しかしまだ何処も店は開いている。まずセロはヒプノックの情報を集めることにした。しかし、全く手間取らなかった。地元のハンターが知っていたのである。彼の話によるとヒプノックは鳥竜種らしく、別名は眠鳥その名の通り睡眠液を吐き出す、この睡眠液は食べ物の眠り草や眠魚で、できているらしい。体力が多く、見事なフットワークでハンターを翻弄する。ハンターの間ではゴミ鳥と言われているそうだ。話を聞いた後、この辺りのモンスター図鑑を買い、近くにあった安い宿に泊まった。次の朝、早速密林に向かった。ベースキャンプに荷物を置き準備万端で出た。密林は二人にとって初めてだった。
「暑い〜。こんなとこに来るなんて聞いてないぞ」
「ビーチがあるらしいですよ。そこで休みましょう」
「マジか。泳げたらなー。防具着けてると重くて泳げない」
「まだ通気性いいからマシでしょう。こっちは完全密閉ですよ」
何気ない会話をしながら歩いていると、熱帯雨林の中に来た。妙な気配がする。僅かだが木が揺れた。何かいる。突然巨体な甲虫が大量に飛び出した。見たことが無い。セロがモンスターリストで調べる。どうやらランゴスタというモンスターらしい。数が多くいちいち相手をしていられない。走って逃げる。暫く走って振り向くともう追ってきてはいなかった。
「なんなんだよ。あれ。気色わりい」
「ランゴスタって言う甲虫らしいです。」
息を整えて辺りを見た。ふと何がいる。こちらに気付いたようだ。威嚇している。それは尾に七色羽根の付いた鳥竜種だった。恐らくあれがヒプノックなのだろう。見た目は可愛らしい。出来れば捕獲したい。
「尻尾の羽根いただくぞ!」
メイが突っ込む。メイが確かに斬ったと思った。しかし斬撃は華麗にジャンプされ避けられた。さらにメイの後ろにまわった。
「しまった!」
睡眠ブレスを喰らった。メイは倒れて寝てしまった。ヒプノックが突進する。
「無茶するから……オラ!」
セロはメイを斧で吹き飛ばした。間一髪だった。
「いって!何すんだよ!」
「ヒプノックの餌食になりたかったんですか!」
ヒプノックが攻撃体勢になる。セロとメイは武器を構えた。

続く

全然更新できない。すいません。