Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!( No.483 )
  • 日時: 2014/05/26 12:58
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: x944D4yX)

 クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

 十九章続き

 クックの寝床では依然、ルピナス、ゲネッポ、ネオが調理を続けていた。
「出来たにゃ!」
 ネオは嬉々として自分の完成品を見下ろす。
「ジャリライスと飛竜の卵のオムライスにゃ!」
 そこにはこんもりと盛り上がった黄色の丘が皿の上に乗っていた。
 ルピナスとゲネッポも、ネオの声を聞いてそのオムライスを見る。
「あらぁ、とっても美味しそうですねぇ」
「ほほー、こら良さげや」
 二者からの評価は良いものだった。
「どうにゃ、参ったかにゃ?」
 ネオは胸を張ってふんぞり返る。
「せやけどなぁネオ」
 だが、ゲネッポはそこで否定できない言葉をネオに向けた。
「人間とモンスター、合わせたら二十食は必要やで?これ、一食分しかないやろ」
「……にゃ、にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
 これをあと19食、いや、もっと作る必要があるのだ。
 ネオは慌てて調理に戻る。
「そそっかしいやっちゃな」
 ゲネッポは小さく溜め息をつくと、自分の調理に戻る。
 一方のルピナスは大きな土鍋を引っ張りだし、水を張り、そこに大量の山菜を詰めこんでいく。
「さてさてぇ、煮込んでいきましょうかぁ」
 油紙に包まれた火打石を取り出し、乾燥した枯れ葉に近付けて打って火をつける。
 パチパチと弾ける音が鳴り、静かに揺らめく。

「カトリアさん、ルカちゃんくらいなら大丈夫だと思いますよ」
 ユリはカトリアを引っ張ってルカの前に連れてくる。
「ふぇ?」
 ルカはカトリアを前にして緊張する。カトリアもしかりだ。
 それでもカトリアはゆっくりルカに近付く。ルカはカトリアに近付かれるのを待っている。
 先程シオンから話を聞いたところ、特大サイズのぬいぐるみのようらしい。
「………」
 カトリアはそのジャギィ程度の大きさのイャンガルルガ(?)にそっと手を伸ばす。
 彼女の繊細そうな指が、ルカの尖っていないクチバシに触れる。
 シオンで少しは人間慣れしたのか、ルカは怖がらない。
「……」
 ルカはカトリアが自分に対して心を許しているのだと判断し、ルカからもカトリアに近付く。
 ルカが動いたことでカトリアはビクッとクチバシから手を放してしまうが、ルカは気にしない。
 ルカはそっと、そっとカトリアとの距離を縮めると、顔をカトリアの胸にゆっくり押し付ける。
「?」
 カトリアはルカが自分に抱き付いているのだと感じ、警戒心を解き、優しくルカの頭を撫でる。
 何とも微笑ましい光景だ。
 ルカからすれば、ミズキに次ぐ第二の「お姉ちゃん」として見ているだろう。
 そんなカトリアの胸に抱き付いているルカを見て、アストはこっそり内心で「羨ましい」と思うのだった。カトリアにそんなことをしてほしいなど間違っても言えないが。
 そうこうしていると、クックの背中に乗せられたツバキがやってくる。
「おぉ、ルカが自分から動いているじゃないか。成長したな……」
 カトリアに抱き付いているルカを見て、クックはクェクェ、と頷く。
「クック。お前、シスコンか?」
 ツバキはやや冷ややかな目でクックの頭を見下ろす。
「シスターコンプレックスとは失礼だな、ツバキ。妹を見守る優しい兄と言ってくれ」
「似たようなもんだろうが……」
 ツバキは呆れるようにそう言うと、クックから降りる。
 楽しい時は、まだまだ続きそうだ。