Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.853 )
  • 日時: 2014/06/19 12:32
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 78NaSqiQ)

 クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

 二十六章続き

「ちょっと待って、カスケくん」
 カスケに対して、カトリアが動いた。
「まずは状況を整理させてね。……まず、私達みんなが事の始まりの前に奇妙な夢を見た。その夢の終わりに目覚めた時、私達はこの密林にいた。しかも互いにバラバラに。超大陸のモンスター達の、クックくん、ギザミくん、トトスくんは目覚めると同時に何らかの『ズレ』たような感覚を覚える。その『ズレ』を確かめに行くと、それぞれの亜種と遭遇、そこに私達もいた。それぞれがそれぞれと合流してから、ペッコくんの召集で他の仲間を呼び寄せた。それに呼び寄せられたかのような、超大陸のモンスターではないクシャルダオラ。ニーリンさんの意見の、痛覚を刺激されると身体がブレたような感覚……。こんなものかな」
 ここまでの経緯をあらかたまとめたカトリア。
 もう超大陸のモンスターを前にしても恐怖心は感じないようだ。
「ニーリンさん、その痛覚を感じ続けるとどうなるの?」
 カトリアは事の進展を促す可能性を見せたニーリンに問い掛ける。
 ニーリンはその形の良い眉をしかめながら答えた。
「断定は出来ませんが……恐らく夢から目覚めて、この世界から退場することになるでしょうな。それを試してみようかと」
 ニーリンも全員の前に立つ。
「全員聞いてくれ、私はこれからある試みを試行する。同時に、私がこの夢の世界から退場する場合もあり得る。私が消えたと言って混乱はしないでほしい」
 彼女は右手のレイアガードを外して、素手になる。
 静かに目を閉じ、息を大きく吸って吐く。
 そして、カッと目を開いた。
「南無三!!」
 そう叫ぶと同時に、ニーリンは自分の頬を思いきり叩いた。
 その瞬間、ニーリンの身体が急速にぶれ、消えた。
「……マジで消えやがったぞ、ニーリンのやつ」
 トトスは神妙に呟いた。
「でも、これでハッキリしたことが増えた」
 ツバキが頷く。
「強い痛覚を感じると、夢から覚めると言うことがな」

 〜ニーリンside〜

 むくり、とニーリンは自分のベッドから起き上がった。
 何か奇妙な夢を見ていた気がするが、覚えていない。
 辺りは真っ暗、つまりまだ夜中だ。
「ふぁ……」
 欠伸を盛大に漏らしてから、ニーリンは再び睡眠の体勢に入った。
 眠気が意識を沈め、連鎖的に奇妙な感覚を覚える。


 すると、ついそこにいたニーリンが消えた同じ場所に、彼女が現れた。
 その光景を間近にして、全員が驚愕した。
「どういう分けよ、現実世界に戻ったんじゃないの?」
 ライラは冷静にそのニーリンに問い質す。
 だが、そのニーリンは目を見開いて困惑していた。
「ん?なんだ、ここは……ミナーヴァが全員揃っている?それになんだ?モンスターだらけではないか?これは随分と明瞭かつ不可解な夢だな」
 ニーリンは首を傾げて辺りを見回すばかりだ。
 その様子から、エリスは察した。
「……記憶が、残っていないですね」
 ニーリンの様子から見るに、演技だとは思えない。最も、ニーリンの普段の言動や仕草が芝居臭いので分かりにくいが。
「……恐らくは」
 ティガがその野太く低い声で答えた。
「……夢から覚めると同時に、記憶は残らない。二度寝しようとして、またこの夢の世界に入り込んでしまった。かつ、それ以前までの記憶は持ち越されない、というわけか」
「なんと、ティガレックスが喋るだと?」
 ティガがヒトの言葉を発したことで、ニーリンは驚く。
 慌ててカトリアがニーリンに事情と経緯を話した。
 どうにか納得してくれたのか、ニーリンはいつもの調子に戻った。
「つまりこの世界では、モンスターが喋るなど当たり前……か」
 ニーリンが頷いて納得している側で、カスケはまた難しい顔をして悩んでいる。
「痛覚を覚えることで、夢から目覚めてこの世界から退場。その時の記憶は残っていない。そのまま二度寝すると、またこの世界に入り込んでしまい、そのうえ以前のこの世界の記憶は持ち越されない……」
 難しいな、とカスケは呟いた。