Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.854 )
  • 日時: 2014/06/19 17:11
  • 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: awRhgtfW)

見づらいので二十一話〜二十三話の題名を修正いたしました。

そこで、スレ主様。目次の編集をお願いします。

〜第二十話「一買い行こうぜ!・後編」〜
・上位昇格試験編
〜第二十一話「出発の時」〜
〜第二十二話「地図に載らない街」〜
〜第二十三話「新たな戦友」〜

みたいな感じで。
修正宜しくお願いします/(_ _)\

〜第二十四話「出航」〜

「おーい、ナナミ!いつまで寝てるんだ、早く起きないと船が出るぞ」

「……ふえぇ?」
ナナミは気が抜けるような声で返事をした。
……多分、声の調子からして今起きた所だ。どうやら朝が弱いらしい。

「もうボクとサクラは準備出来てるんだからね?後五分で出ないと部屋に入るよ?」

サクラは、今朝、ボクが起きるとすぐに挨拶に来てくれた。
挨拶どころか顔すら出さず、サボってばかりの給料泥棒としか言いようがないオトモがかなり多い中、実に真面目なオトモだ。

ガチャッ。
それから四分五十九秒後、ナナミは防具を身に付け、眠い目を擦るような仕草をしながら出てきた。
急かしたとはいえ、五分弱で防具を付けるとは上出来だ。

「……後三十分で船が出航するから、ちゃんと荷物を持って、走って行こうか」
ボクはサクラを抱え上げると、港の方へ全力で駆け出した。

船の出航まで後二十分。
ボクは息を切らしながら港へ駆け込んだ。
ハンターにとっても、防具を付けて十分間全力で走るというのは辛い。
おまけにボクは武器を背負い、メラルーまで抱えているのだ。

「ナィさん、遅いですよ?」
ナナミは先に到着していたらしい。しかも、荷物で満載の台車を曳いてである。かなり足が速い。
先程までの眠そうな表情はどこにもない。

「はぁはぁ……。ゴメン、遅くて」
ボクはサクラを地面に降ろし、少し息を整えた。

この港には、大型の船は今日は一隻しか停泊していないので、乗る船はすぐ分かる。
大きな帆に緑色の錨の紋章が描かれている船だ。

船長と思われる大柄な竜人族の男が船のへさきの上に立っている。

ボクはその男に話しかけた。
「すいません、船長さんですよね?」
「いかにも。ワシが、この船の船長ゼヨ」
「もしよろしければ、今からこの船に乗せて頂けませんか?」
「構わんゼヨ。見たところ、おぬし達はなかなか腕の立つハンターゼヨ?乗船料は取らないから、船の護衛をお願いしたいゼヨ」

かなり特徴的な口調だ。ボクが言える事ではないかもしれないが。

「あと十分で出航だから急いで乗るゼヨ」
「ありがとうございます」
二人と一匹は大急ぎで船に乗り込んだ。

「あっ、荷物積むの忘れた」
ナナミは船から飛び降りると、荷車ごと荷物を船の上に放り投げ、自分も船に飛び乗った。
大タル爆弾入りの荷物を放り投げるとは……。大した神経だ。

出航の時間になった。
船長が大声を船員達に合図をすると、テキパキと作業が進み、あっという間に船は進み始めた。

口調は独特だが、船員達にはかなり信頼されているようだ。
案外、凄腕の船長だったりするのだろう。

〜第二十五話につづく〜

注)船長はMH3・3Gに登場するゼヨ船長という設定。