Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.893 )
  • 日時: 2014/06/22 16:57
  • 名前: 翼の勇車 (ID: .vGmR6TY)

クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車

二十六章 続き

「なぁおいニーリン」
なにやら考え込んでいるニーリンへ近づいていったのはトトス。
「む? ガノトトスか。モンスターが喋るというのもやはり違和感が凄いな」
やはり彼の事も忘れているらしく、若干警戒しつつ不思議そうな目でトトスを見るニーリン。
「本当に忘れちまったのか? 楽しく話したじゃねえかよ、ロングスナイパーライフルとか、ラケーテンバズーカとかよぉ。グラメガキャノンなんか傑作だったろ?」
「なんだそれは? 随分とネーミングがセンスが悪いな」
やはり覚えていないようだが、トトスは引き下がらずに話し続ける。

そんなトトスをニヤニヤと見つめているのはゲネッポ。自称芸人の彼としては、恋ばなほど美味しいネタはない。
「美味しいネタゲットやな」
「何が美味しいネタなんですかっ?」
誰にともなく呟いた言葉に食いついたのはシオン。実はこの二人が会話をするのは初めてだったりする。
「お、シオネエかいな? ほれ、あれ見てみい」
器用に掴んだ箸で、噛み合わない問答を繰り返しているニーリンとトトスを指すゲネッポ。
「おーっ、ニーリンさんモテてますねっ」
「やっぱそう思うかいな? これは後でおちょくり甲斐があるでー。」
「ですねーっ」
二人の間に謎の結束が生まれた瞬間であった。

「うーん、となると、私たちが夢から覚めたらお互いの事を忘れちゃうんだね……」
「それはちょっと寂しいね」
若干表情を曇らせるカトリアの声に相づちをうつギザミ。
「でもさ、どうせ忘れちゃうって分かってるんなら、今のうちに楽しもうよ。先の事を考えてうだうだするよりはずっといいと思うよ」
顔を上げ、微笑んでいると想われるギザミの顔を見るカトリア。
「そうですよ、モンスターとふれあえるなんてそうそうできる体験じゃないんですから」
アストもそう言い、元気を取り戻したカトリアであった。