Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.915 )
  • 日時: 2014/06/24 19:30
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: kn7T7PEk)

 クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー

 序章 重なりすぎた偶然だとしても

 〜ミナーヴァside〜

 シナト村。
 シャガルマガラとの決戦が一日、一日と迫る中、ミナーヴァは素材や道具の調達に奔走していた。
「ただいま」
 アストはニーリン、ツバキ、セージと共にティガレックスの狩猟に成功して帰ってきたばかりだ。
 エリスはその三人と一匹を見て安堵しながら頷く。
「……おかえりなさい。怪我はありませんか?」
「心配するなナイアードくん。誰も怪我らしい怪我はしていないさ」
 ニーリンは安心させるように言葉を選んだ。
「手こずったと言えば手こずったけどな」
 ツバキはギザミヘルムを外しながら応える。
「いつも通りニャ、いつも通り」
 最後にセージが簡単に締めた。 
 アストは依頼状の半券をエリスに差し出し「クエストクリア」の判を押してもらうとした、その時だった。
 何かが切り裂かれた轟音と共に、アストとエリスの間の空間が『開いた』。
「えっ……?」
「……!?」
 その空間の穴に、二人は呑み込まれた。
「なっ、なんだ!?」
 ツバキは思わずその空間の穴を覗き込もうと近付くと、彼女も吸い込まれるように入っていってしまった。
 その轟音を聞いてか、ミナーヴァ全員が営業所から飛び出してくる。
「何っ?どうしたの!?」
 シルバーソルシリーズと開闘の焔竜棍を付けていたのか、カトリアが装備を付けたまま駆けてくる。
 セージはやってきたカトリアを一瞥すると、空間の穴を指す。
「これにアストとエリス、ツバキが吸い込まれたニャ!」
「えぇっ!?……待ってて、今私が……!」
 カトリアも入っていってしまう。
「おわわーっ、何ですかこれっ?私も入ってみますねーっ」
 シオンは興味本意で入ってしまう。
「アストくんがこの中に!?」
 ユリは穴を覗き込もうとして、ツバキと同じように吸い込まれた。
「えぇいっ、こうなったら……全員この穴に入るんだニャ!」
 ライラはそれを聞いて怒鳴った。
「正気!?何がどうなってんのか分からないんだよ!?」
「やるしかあるまいニャ!」
 セージも飛び込む。
「くそっ……ほら!マガレットも急いで!」
「はっ、はい!」
 ライラに促され、マガレットも入る。
 それに続いてライラも入る。
「くっ、不本意だが……」
 ニーリンも入る。
「あぁぁ、待ってくださいぃ、私もぉ」
 ルピナスも遅れて入ってくる。

 景色が歪む。
 まるで悪夢の中にいるようだ。
 暗黒の濁流に飲まれていく内に、光が見えた。
 それを目指して、この濁流を掻き分ける。
 光の向こうに、紅葉が見えた。

「うわぁぁっ」
 アストは空間の穴から投げ出され、地面を転がった。
「痛ってて……ここはどこだ?シナト村じゃないな?」
 アストは立ち上がりながら辺りを見回すと、そこは霧の深い渓谷だった。
 その中で紅葉が舞い散っている。
「皆は?」
 すると、アストが投げ出された空間の穴から、他のミナーヴァのメンバーも順々に吐き出されてくる。
 全員いる。
「ここは……?って言うか、皆いるの?」
 カトリアも見回すと、やはり全員いる。
「何なんだい、ここは?」
 ライラは立ち上がりながら誰かと問わずに訊く。
「どこかの村の近くのようですけど、どこでしょうか?」
 マガレットも見渡すと、彼女の視線の先には石段があった。
「解せんな。なぜこんなことが……」
 ニーリンは軽くその紅い髪を整えながら呟く。
「わはーっ、葉っぱが赤くてキレイですよーっ!」
 シオンは紅い紅葉を見てはしゃぐ。確かに珍しいかも知れない。
「紅葉……東の地方のどこかなのか?」
 ツバキは紅葉を見ながら推測する。
 ツバキがそう推測した時だった。
 アスト達とは別の所から、空間の穴が現れた。
 そこから、普通に歩いて出てくるように何人かのヒトが現れた。
「あり?なんかデシャヴwwwつか、炎は?」
「何よここ」
「さぁ?」
「紅葉がキレイですが……」
 男はハンターのようだが、残りの女三人はそうではないようだ。

 時空(とき)を巡る絡み合い(クロスオーバー)が、今始まるーーーーー。