Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目!企画考案中!( No.971 )
  • 日時: 2014/06/29 19:42
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: NAnN6oEF)

 クロスオーバー 7倍quasar×ダブルサクライザー

 五章 二手に別れる組み合わせ

 〜ミナーヴァside〜

 カトリア、アスト、ニーリン、ツバキ、セージは、地と霊華、残妖と共に集会浴場に来ていた。
 まずは近場で狩りを行って、お互いにどれだけの実力があるかを確かめるためだ。
 地からの話だが、この村の集会浴場とは、文字通り温泉浴場が備えられており、村の観光事業としても多いに役立っているらしい。
 羨ましい環境だな、とアストは呟くと同時にあることに気付く。
「あれ?浴場って一つしかないけど……、つか、外から丸見え?」
 多少の塀があるだけで、普通に浴場が見えるのだ。
 それも地が答えた。
「あぁ。外から普通に声をかける奴もいるし、当然混浴www 」
 地はこう言うが、それを聞いた途端カトリアが声を張り上げた。
 今までに聞いたこともないような、だ。
「こっ、混浴ぅっ!?」
 顔を真っ赤にして一瞬あたふたするが、すぐに正気を取り戻す。
「だだだっ、ダメッ!絶対ダメッ!混浴なんてそんなえっちなことは絶対いけませんっ!」
 カトリアはアストと地を見比べながら憤る。
 地はそんな尋常ではないカトリアの様子を間近にしながらも飄々と答える。
「あのなwww 混浴ったって、先にインナーとか着けるものは着けるし、湯浴着だってあるし、意図して間違いでも犯そうとしなけりゃ大丈夫だって。な、アスト?」
 アストに矛先を向ける地。
「おっ、俺ですか!?」
「大丈夫だろ、な?」
 地は意地の悪そうな笑みでアストを追い込む。
 アストの中ではタオル一枚のユリの姿がフラッシュバックし、これでもかと言うほど顔を真っ赤にする。
 そんなアストの頭に手刀が一閃。
「あだっ!?」
「アストくんっ、今変なこと想像したでしょ!?」
「し、してませんってばっ」
 変じゃなくてヤバイものを想像してましたとは言えない。
「そ、それより狩りに出るんでしょう!?」
 どうにか話を逸らそうとするアスト。
「ア・ス・ト・く・ん?」
 カトリアの猛攻はまだ終わらないようだ。
 先が思いやられる。

 残妖も足すと、合計で七名の扱いになる。
 四名までとなっているため、必然的に二つに分けられる。
 最初に意見を出すのはニーリン。
「まぁとりあえず?地殿と残妖くんは離れるとしましょう。組み合わせ的にもそれがいいかと。地殿の装備は……イレーネ殿と同じレベルか……。それなら、まずはイレーネ殿、残妖くん、アルナイルくん、それからオトモくんでどうだ?」
 つまり、カトリア、アスト、残妖、セージとなり、残った方は、地、ニーリン、ツバキになる。
 ちなみに、地の装備はカトリアと同じシルバーソルシリーズのようだが、レジストのみ通常のレウスのモノを用いている。
 正直なところ、ニーリン自身が地の実力を知りたいと言うのが本音だが。
「オケ 」
 あっさり承諾する地。
 残妖の実力は推し測りにくいが、自己紹介の様子では一流ではなさそうだ。
 他に異論はない……と思えば、挙手をしたのは霊華だ。
「だから、私は何をどうしたらいいの」
 そう、霊華のやるべきことは地が考えると言いながらそのままだったのだ。
「あー、んじゃとりあえず部屋にいといてwww 帰ってから考えるわwww 」
 あくまでいい加減に答える地。
 本当に信用してもいいのだろうか、と思うのはツバキだった。
(地さんの人格は知らないけど、何だろう?何か隠してるような気がしてならないな……)
 信用に足るかどうかは今後で決めればいい。
 今は狩りのことを考えようと頭を専念する。

 〜地side〜

 地、ニーリン、ツバキ組が選んだ依頼は、水没林でのロアルドロスの狩猟だった。
 ニーリンとツバキにとっては初めての相手だが、地が言うにはそれほど強くはないらしい。
「うん、まぁ、あのポンデライオ……」
「地殿、それ以上は何かいけない気がするのは私だけではないはずだ」
 すかさずニーリンがメタ発言をブチかまそうとする地を止める。
「俺もそう思う……多分な」
 ツバキも声を濁しながら答える。
「そっかwww んじゃ自重しとくかwww 」

 〜残妖side〜

 カトリア、アスト、残妖、セージ組が選んだのは、渓流でのアオアシラと言うモンスターの狩猟だった。
 渓流でもよく見られる熊型の大型モンスターで、村人からも親しまれているらしい。
「このメンバーでは、皆初めてかな?」
 カトリアが狩猟経験の有無を聞いてくる。
 当然、カトリアも含めて未経験だ。
 残妖は静かに心を落ち着かせていた。
「(ちゃんとした狩りに出るのは、これでもまだほんの数回……足を引っ張らないように、頑張らなくては)」
 ふと、残妖の肩を叩く者がいた。
 アストだ。
「ま、そんな気負うなって。気楽にいこうぜ」
 それだけを言うと、彼はカトリアの方へ戻る。
「……」
 少しだけ落ち着いた。