Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目!( No.211 )
  • 日時: 2014/10/06 01:43
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: zoK62vvj)

クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー

四十七章 交わる異世界のモノ

〜空〜

「…」
無数の星と、ひとつの月…
そこにまぎれるひとつの紅き光…。
常人からすれば星にしか見えないそれは…炎だ。
「くそっよりによってそこにあるのか俺の力…」
彼は空から自身の力の波長を探していた。
地上より障害物が少ないため、鮮明に位置が理解できる。
その位置は…ユクモ村のあるところ。
「…まぁ俺がいくまではわからん…地が気づくかもだがなんとかするだろう、あのあほめ…どこで…………」
急に炎は語るのをやめた。
そのわけは…単純だ。
「ふふ…久しぶりね。炎。」
夜空に照らされる青緑の髪、
透き通った翠色の瞳、そして背中にある二つの刀…。
師に唯一仕えしモノ、翠だ
「なぜきた?」
「なんとなくよ、なんとなく。ふふ…。」
「なんとなくとかやめてくれまじで」
翠も炎の師と同じく、きまぐれだ。
なんとなくで何かすることなど当たり前。ただしその痕跡はまったく残さない
「まぁ、私はこの世界に何かする気はない。あなたが片付けてね。まぁ外から不確定因子が現れてしまったら…そうね、私が処理するわ。それだけよ〜」
「分かったから帰ってくれ。何もするな」
「なによ〜分かったわ…」
翠はしぶしぶとこの世界から去ることにした。
夜空に一つの光が走った


〜孤立空間〜

霊華は地と行動していたわけを話す
「地のいる世界に意図的に行ったのよ。ある人(?)から彼らの世界のことについて聞いてね、興味を持ったのよ。だから私が頼んでその世界にいったのよ。あ、なぜ地がいる世界が分かったのかは言えないわよ。これは話すとめんどくさいのよ」
「…ついでにですが、私はそのあと無理やり呼ばれました。本来は私が関わることはなかったのですが…無理やり呼ばれてしまって今に至ります」
霊華に続けるかのように残妖も話す。
「…意図的だったのかい。あたいも初耳だよ」
どうやらこのことは冥花も知らなかったらしい。
「あらごめんなさい。さて、これで十分かしら?それとも…まだ必要?」
「い、いや、もう十分だ。整理が落ち着かないとこれ以上は理解できないから」
ツバキはとりあえずこのくらいで話をやめることにした。炎のこと、そしてこのことと…整理をしたいためだ。

「…っ!!」
「あらどうしたの?」
残妖は何かを察知した。その何かは…今までにないほど強大で、炎をも超えるモノだ。
「こっちに…来る!!」

「ごきげんよう♪」
ズドォォォオオオオン!!!!

誰も来ることのできないはずの孤立空間に、何者かが空から着地してきた。
「こ・ん・ば・ん・は。」
「…誰ですか、あなたは…!」
「あーそんなに敵視しないでよ〜私は炎の師に仕えるモノ、翠。あなたたちの敵じゃないからさ〜」
「え、炎の師に仕える…?!」
なんともゆるい感じで話す…翠。さっき炎に何もするなといわれたのを完全に無視。さすが。
「ま、なんとなくよっただけよ〜私はきまぐれに現れて、気まぐれにたたかって、気まぐれに去る〜それがモットー。」
…きまぐれ一筋。そんな翠を…どうも信用できない。
「…といわれても信用できないわ。」
「もー…んじゃ幽霊さん、その天球破壊していい?」
「っ!!」
霊華はその言葉にひどく動揺する。なぜならその天球を翠には一切見せていない。それなのにそれを確実に言い当てたからだ。
「あとそこの半人半霊さん、私を敵視するのはいいけどその刀では私に攻撃を当てることは不可能よ。というよりあなたでは私に勝てない。後ろの斬った跡…気づいた?」
「そんなものあるわけg…?!!」
残妖が後ろを振り向くと…さっきまでなかった斬撃の跡が無数に残されている。いつのまにこんなものを残したのだろう…。
「そしてそこの死神?さん。サボり魔してると炎+αに殺されるわよ。まぁ私は関係ないんだけどね〜」
「な、なぜあたいのことを?!」
…翠はどの世界にも属さない。が、それ故にどの世界に行っても十分な情報を得ている。
「で、そこの…ハンターさん、情報の整理に苦戦しそうだけどがんばってね〜。困ったときは炎使うなりしてね〜。私はこれないから〜」
「は、はい?」
…一時的にホンキを出したかと思ったらすぐにもとの調子…地に似ている。
「さーて、私は去るわよ〜このことは忘れてしまうから気にしないでね。さようなら〜!!」

バシュン!!!!

翠はその場から一瞬で消え去った。
それと同時に…
「あれ…さっきまでなにかいたような気がしたんだけど…あたいの気のせい?」
「いたかしら?」
「いま…せんね。」
「ここは孤立空間っていってたのに誰か来るわけが…」
翠と会った記憶は消滅していた。
残された4人は不思議に思いながらも夜空を見上げていた。
―まだ夜は長い