MH小説「とあるハンターの伝説」 第四十三話終わりました( No.101 )
  • 日時: 2014/08/17 21:17
  • 名前: 赤衣の男 (ID: pdlAQV6j)

第四十四話「第零話 全ての始まり」

ミラ   「うわぁ〜、すごいこれがドンドルマ!!」
デステ 「すっげぇ、人がたくさんいる!店もたくさん!」
キル  「さすが大陸一の狩人街だな」

     今まで一回もココット村以外の人のいる村、街に行ったことがなかった
     俺たちにとってはある物すべてが新鮮に見えた
     田舎村でずっと住んでた俺達がこんな街に来た理由は他でもない
     人を遥かに超える巨大な飛竜達を狩れる者つまり「モンスターハンター」
     になるためだ

デステ 「それで、えーっと・・・ハンターになるための訓練を積める訓練場って所は
      どこなんだ?」

     いままで小さい村に住んでいたためドンドルマもここまで大きいとは
     思ってもなくさっそく迷子になってしまった

??? 「あ、あの〜」

     後ろから一人の女の子が話しかけてきた
     背丈は俺達よりだいたい十センチぐらい
     小さい、金髪の目の大きい女の子だ

??? 「もしかして・・・・今年から訓練場に
      入る方ですか・・・?」

ミラ    「えぇ、そうよ」

??? 「え?やったぁ〜」

      この女の子も今年から訓練兵になるの
      だろうか、一人ではねながら喜んでいる

デステ 「君も今年から訓練兵?」

??? 「うん、私はシア、シア・リボルバー。
      ユクモ村っていうここの大陸とは
      別の大陸から来たんだ、君たちは?」

キル  「俺達はココット村と言うココット山の麓にある
      村からだ」

シア  「へぇ〜、ここの大陸なんだ、じゃあ近くていいね」

     シアは笑みを浮かべながら言った。
     確かにシアの故郷のユクモ村っていう
     場所は少なくともココット村よりかは遠いの
     だろう

ミラ   「まぁね、でも別の大陸ならそっちの街に
      行けばいいんじゃないの」

シア  「ん〜、まぁ確かにここよりも近くにロックラック
     って言うここみたいな所はあるしユクモ村
     にも訓練場はあるけど・・・・ま、なんとなくかな。
     それにこっちの方が有名だし」

デステ 「そんな理由かよ・・・・」

シア  「まぁね。・・・じゃあ本題に入るけど
     訓練場ってどこか知ってる?」

デステ 「ん?・・・・・・実は・・・」



シア  「えー!!君たちも知らないの!?」
デステ 「悪かったな」
シア  「ほんとよ、もー、わかると思ってたのにー
     使えないわね」

デステ 「う・・・・・・」

      シアの躊躇ない言葉が胸に刺さった

デステ 「そういうお前はどうなんだ!使えんのぉ」

シア  「なっ・・・・」

ミラ   「まぁまぁ二人とも落ち着いて、
      探せばすぐ見つかるわよ」

      ミラが仲介に入ったが正直意味をなしてない

キル  「いや、その必要はない、そこを左だそうだ」

デステ 「は?なんでわかるんだよ」

キル  「お前らが馬鹿やってる間に
     聞いといてやったんだよ、しっかりしてくれ」

     キルはわざと大きなため息をつき圧力を
     かけてきた

デステ「・・・・・・・すいません」
シア  「・・・・・・ごめんなさい」

キル  「まったく・・・・・とっとと行こう、遅刻しちまう」

そして俺達はキルが聞いた通りに行き
     集合時間まであと五分というギリギリの
     時間で到着した

教官  「貴様ら、よく集まってくれた、俺が貴様ら
      第810期の担当のデモン・オーガだ」

一同  (なんちゅう名前だよ)

教官  「ではまず自己紹介からしてもらおうか、
      じゃあ・・・・・前列の一番左、お前からはじめろ、
      名前、希望武器、出身地、その三つで構わん
      この人数ださっさとやれ、日が暮れちまうぞ」

デステ 「前列の一番左・・・・・」

      左を見ても誰もいない・・・・・俺かぁ

デステ 「え、えーっと、デスティニー・イェーガー
      です・・・」

教官  「声が小さぁい!!」

     教官はティガレックスに負けないぐらいの
     馬鹿でかい声で叫んだ

     ふぅー

     俺は大きく息を吸いリオレウスに襲われた
     時以来の大声で叫んだ

デステ 「デスティニー・イェーガーです!!希望武器は
      片手剣!!出身はココット村です!!」

教官  「良し!!次!!」

     後ろの方から「フフッ」と笑い声が聞こえた
     ・・・・・・・ちくしょー、笑ってんじゃねえよ

     そして約三十人の自己紹介が終わった時
     一人の少年が走ってやってきた
     見た感じ別の教官でもギルドのお偉いさん
     でもない普通の少年だ・・・・・・まさか訓練兵
     だろうか
     教官はその少年の首ををつかみ空高く
     放り投げた

??? 「な、な、なにすんだよ!!おめーが教官か」

      ・・・・・どうやら訓練兵らしい

教官  「初、初日から・・・・・遅刻するなんて・・・・・・
      聞いたことねぇぞ!!名前はなんだ!!」

??? 「ガ、ガル・ジェットだ!!」

      ガルと名乗った少年は教官に連れて行かれ
      真っ青な顔をして帰ってきた

教官  「あぁ、先に言っておくが貴様らが思っている
     ほどここは・・・・俺は甘くない
     さっきの馬鹿にもドンドルマの最終防衛地点
     百周させるつもりだ、貴様らもそんな目にあいたく
     なければしっかりとやってくれ」

     ドンドルマの最終防衛地点とはラオシャンロン、
     シェンガオレンなどが攻めてきたときの
     最終防衛の所である、城壁からだいたい
     直径が五百メートルくらいの円の形を
     した場所だ、そこを百周、とても一日で
     終わるとは思えない。

     ・・・・・・・ここから鬼教官の地獄は始まった