とあるハンターの伝説 THE BEAUTIHUL WORLD( No.41 )
  • 日時: 2013/12/15 11:24
  • 名前: 赤衣の男 (ID: RB8zxcQt)

第十四話「ケインへの思い」

    ダルコは村を出てから最高速度でティガレックスが出没すると言われている
    フラヒヤ山脈山頂付近に向かった、しかしそれでも何日もたち二人の生存確率
    は極めて低かった。

ダルコ 「ユリア!!ブラード!!ど、どこだ!!」
     ダルコは必死に叫んだ、しかしその声はむなしく吹雪の中に消えていった。
     しかしダルコはなにかの角のようなものが雪にささっていることに気付いた。
ダルコ 「ん、こ、これは・・・紫電(キリンの片手剣)の・・・まさか。」
     そしてダルコは近くを探した。そしたら一部赤く
     染まっている所を見つけた。そこにはユリアと
     ブラードが倒れていた。
ダルコ 「お、おい、ユリア!!ブラード!!」
ユリア 「・・・・・・・・・・!!ダ、ダルコ・・・・さん?
     な、なぜ・・・こ、ここに?」
ダルコ 「お前らのかわりだ、話は聞いたぞ、新しい
     ハンターが来たらハンターをやめていつまでも
     ケインの近くにいるんだろ・・・だから、こんな
     所で・・・死ぬな・・・。」
ブラー 「ダル・・・コ・・・さん、僕は・・・もう駄目です。」
ダルコ 「何を言っ・・・!!」
     この時初めてダルコはブラードの下半身が
     ないことに気付いた。
ブラー 「気、気付きました・・・か・・・、僕はもう・・・
     駄目です、でもユリアは・・・。」
ユリア 「私もダメ・・・みたい、突進されたときの
     傷が・・・。」
     ユリアの背中には突進により飛ばされ、岩に
     当たった時にうけたと思われる傷が無数あった。
ダルコ 「傷は浅い、大丈・・・。」
ユリア 「だ、だめ・・・です・・・飛ばされたとき・・・、
     後ろにあった・・・鋭い岩に・・・体・・・が。」
     
     血で隠れて見えなかったが腹部には約10センチ
     程の大きな穴が開いていた。 
ダルコ 「そんな・・・なぜだ・・・なぜ・・・クソッ!!」
ユリア 「ダルコさん・・・私たちはもう時間がありません
     最後に・・・この・・・言葉を・・・ケインに
     伝えて・・・ください。」
ダルコ 「ダメだ!!自分で伝えろ!!」
ブラー 「頼みます・・・僕たちはもう・・・。」
ダルコ 「わ、わかった、お前たちの親としての思い
     しっかりケインに伝えてやる。」
ユリア 「ありがとう・・・ございます。」
     といい話し始めた。

ユリア 「ケイン・・・ごめんね・・・ママ・・たち、約束
     やぶっちゃって・・・でも…悲しまないで
     あなたの心の中で・・・・いつま・・・でも守って
     あげる・・からそれと・・・村の人に・・・迷惑
     をかけ・・・ずに立派なハン・・ターになりなさい、
     あと信頼でき・・る仲間もたくさ・・んつくって・・・。
     ケイン・・・これからつらいことも・・・たくさん
     ある・・・でも・・必ず、そのあとには・・・いいこと
     が、あるから・・・だから、自分を見失わずに・・・
     立派な・・・ハンターに・・・・成長してね・・・
     愛してる・・・。」
ダルコ 「ブラード、お前は、なにかあるか?」
ブラー 「僕の言いたいことは・・・ユリアと同じです。」
ダルコ 「そうか・・・お前らのその気持ち、ケインに
     しっかり伝えてやる、そして、ケインを立派な
     ハンターにしてやる。」
ブラー 「あり・・・がとうございます、それでしたら・・・
     ケインが立派になった時、この片手剣を・・・
     ケインに・・・わたしてくださ・・・い、
     父親としてできることはこれぐらいですから。」
ユリア 「あと・・・私の・・・キリンの・・・髪飾りも・・・。」
ダルコ 「わかった、ケインのことは、まかせろ・・・
      ユリア、ブラー・・・。」
     
     ダルコが最後に話した時には2人ともすでに
     息を引き取っていた、そしてダルコの目から
     大粒の涙が流れていた。
     
        
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第十四話終わりました、
最後のユリアのメッセージのところ読みにくくてすいません
それと真・無無無さんいつも支援ありがとうございます。