MH小説「とあるハンターの伝説」 第三十四話終わりました( No.88 )
  • 日時: 2014/05/25 20:55
  • 名前: 赤衣の男 (ID: rDgpe5Ch)

第三十五話「異臭に包まれた者たち」

ランサ 「いけないなぁ〜、人の話を盗み聞きなんて
      出てきな、デスティニー君」

     ゲ・・・・ばれてた・・・背筋に何かが走った
デステ 「気付いてたんですか・・・」
     ランサーはやれやれという感じでため息をついた

ランサ 「はぁ〜、あったりまえでしょ、ギルドナイトだよ、それぐらい気付けなきゃねぇ〜
      ま、このことは内緒にしといてあげるからとっとと行くんだね、バレル君が待ってるよ

デステ 「ああ!!そうだった」

ランサ 「やれやれ」


     それから一週間、俺とバレルは瓦礫を始めいろいろな手伝いをした、
     そして約一週間がたちババコンガ討伐に行っていた四人が帰ってきた
     しかし四人はぐったりしていた

デステ 「お、おい、どうした?大丈夫・・・・・・くっさ!!」
     四人から異臭を感じた

デステ 「何があったんだよ、消臭玉は忘れたのか」
     
     基本対ババコンガの時は消臭玉を持って行くのは常識だ
     しかしどうやらこいつらは消臭玉を忘れたらしい

ザック 「・・・・・そんなことより・・・・・何か食いもんくれ・・・・
     ずっと何も口に出来てねぇんだよ・・・」
  
     確かにテロス密林からこの村までと言ったら数日は何も
     口にしてないことになる
     四人を助けるために急いでテントから消臭玉とこんがり肉を持って
     きてやった

デステ 「ほれっ、消臭玉だ」

     四人に消臭玉を投げて渡した、消臭玉をキャッチすると手の中で
     破裂し青白い煙を上げた、本来は手渡しをしなければいけないのだが
     四人が臭すぎるのでしょうがなかった
     四人もにおいを消すのと空腹で頭がいっぱいなのか
     気にする様子もなかった 
     においを消したら真っ先に肉にかじりついた
     この依頼で四人がババコンガにトラウマを持ったのは言うまでもない・・・
  
デステ 「そういや俺の大剣あった?」

ザック 「いや・・・・なかった・・・・・・・はず」
      最後に何かボソッと何か言ったっぽかったがよく聞き取れなかった
      が俺には「はず」と聞こえた
デステ 「最後「はず」って言ったか?」

ザック 「え?い、い、いや、き、気にすんな」
ザック (やっべ〜、聞こえてたのか・・・・また探しに行けなんて言われたら
      たまんね〜からな・・・・・・・)

デステ 「あ、そう・・・・・でもなかったのかよ・・・・」

ヒデヨ 「どうするんじゃ、教官みたいに素手じゃ無理じゃろう」

デステ 「そうだよなぁ、少しの間はガルから双剣のうちの一本を借りて
      盾は・・・・ガンス、お前の借りるわ、それで片手剣感覚でどうにかなんだろ」

ガンス 「少しの間は貸してやるけどそれじゃ無理があんだろ、武具工房にでも
      行って頼んだらどうだ」
バレル 「この村には腕利きの老婆がいるらしいぞ」

デステ 「そうか・・・・じゃあそこで作ってもらうとして・・・・素材はどうする」

トラン 「お前の持ってる素材を全部見せれば一振りぐらいは出来るだろ」

デステ 「そんなもんか?ま、行ってみるか」

      俺はテントからありったけの素材を荷台に積みジャンボ村で
      唯一無事だった武具工房へと向かった