MH小説「とあるハンターの伝説」 第三十九話終わりました( No.95 )
  • 日時: 2014/06/25 18:17
  • 名前: 赤衣の男 (ID: Jzl5aFmc)

第四十話「別れ― ジャンボ村」

      例の団長は川に足を半分た状態で帽子を深くかぶり無防備な状態で寝ていた
      そんな団長を見てガルは不敵な笑みを浮かべている
      これは何か企んでる時の顔だ

ガル  「おいおい、こいつを川に投げようぜ、そしたらこいつおどろくぞぉ〜」

      やはりイタズラをするらしい

ニャンタ 「面白そうニャ、じゃあ僕は顔にくっつくニャ」
      ニャンターもウキウキしている

デステ 「やめとけ、この人意外とあれだから・・・・もう起きてるかもよ」
     
     ランサーの勘の良さというか気配の察知力は人並み外れている
     それは身をもって体験したからわかる

ガル  「ハハ、んなわけねぇーよ、もう一人欲しいな」
トラン 「じゃあ俺に任せろ、こいつを溺れさせてやろうぜ」

     トランスはあまり表ではやらないが裏では結構イタズラ好きだ、
     後にわかることなのだがモガ村では有名なイタズラ小僧だったらしい

     そして二人はランサーを持ち上げた
     ガルは腕、トランスは足をもちそしてニャンターはしっかり顔にくっついている

ガル  「よーし、いくぞ、いち、にーの・・・・」

     川に投げようとした瞬間ランサーはガルに掴まれた
     両手を引き離しおもいっきり両足を曲げた。それにより引っ張られバランスを崩した
     二人の手をつかみ二人同時に背負い投げで川に投げ飛ばした
     そしてそのまま引き離した

ニャン 「ニ゛ャァ゛ァ゛ァ゛ー、許してニャァァァァ」
ランサ 「許すと思うか?答えはNOだ」

     そう言うとニャンターを川におもいっきり投げた

ニャン 「ニ゛ャァ゛ァ゛ァ゛ー」

     ボチャン!!

     ニャンターは泳げず川の流れに流されていく

ヒデヨ 「溺れてるでゴザル」
トラン 「ちぇ、あいつ泳げねぇのか」

     トランスは大きく息を吸うと潜り凄い速さで
     ニャンターの所まで泳ぎニャンターを助け
     戻ってきた

ニャン 「ニャ〜、ありがとニャ・・・・」
トラン 「あぁ、気にすんな、しっかし団長さん、あんた
     容赦しねえな」
ランサ 「え?容赦しない?寝てる俺を攻撃したんだ
     反射的に投げちゃってもしょうがないでしょ、
     それに万が一の時は助けるつもりだったし」

デステ (・・・・・起きてただろ・・・)

ガル  「万が一って・・・・今助けなかったじゃねぇか、
     ニャンターが死にかけてたのに」
     
     みんなが思ってたことをガルは突っ込んでくれた

ランサ 「いやいや、まぁそれは・・・・トランス君が助け
      てたから・・・・・・ね?
      ま、まぁそのことは置いといて何しにきたんだ?
      まさか俺を溺れさせるために来たわけじゃ
      ないだろ?」

ザック 「あんたが呼んだんだろ」

ランサ 「え?あ、そうだったね、ごめんごめん、
     忘れてたよ、ちょっとね、一緒にドンドルマに
     来てほしいんだよ、理由は・・・・
     まあ教えられないけど」

     ランサーは俺とバレルに目を合わせた

ランサ 「ま、ギルドの命令だから君たちハンターは
     従わなきゃだめだよ、わかるね?」

     確かに・・・・俺達はハンターズギルドに所属
     してる一ハンターだ、逆らうと最悪首になる
     かもしれない・・・・しかもその状態で狩りを
     続けると今度はギルドに消される・・・・そう
     目の前にいるランサー達に・・・

ミラ   「従うしかないようね」
ソフィ 「・・・・そ、そうですね」

ランサ 「ほら、女の子たちは物わかりがいいね
     ほらほらさっさと行くぞ」

ガル  「・・・ちぇ、しょうがねぇな〜」

     みんなしぶしぶドンドルマに行くことを決めた

ランサ 「OK?じゃあ村の入り口で待ってて、
     急いで荷物取ってくるから。・・・・・・・・
     先出発したら・・・・・・・わかってるよね」

     笑顔で目を合わせてきたが目は笑ってない
     ・・・・・・あ〜怖え・・・・・
     
     ランサーはその言葉だけ残して行ってしまった

ザック 「まったく、ランサー団長ってあんな
      キャラだったのか・・・」
ガンス 「あぁ、もっとビシッとしたクールな人だと思ってた」
ニャン 「ちょっとがっかりニャ」

     その後俺達は団長の命令に従い村の入り口で
     待っていた・・・・が一向に来ない、そして
     待ち続けて四十分後団長はやっと来た

ガル  「おい!!遅えーぞ!!」
ランサ 「悪い悪い、ま、さあ行こうか!」
     全く反省している素振りを見せない

村長  「みんな、また来なよ、その時にはこの村を
     元通りに・・・・・いや今まで以上に発展させて
     おくからさ」

デステ 「心配しなくてもまた来ますよ」
ミラ   「そうね、旅が終わったら・・・・また」

村長  「そうか、いつでもオイラ達は大歓迎だからね」
ガル  「わかったよ。・・・・・・・・そういや奴は?」

     たぶん奴とは団長のことだろう
     確かに団長がいない、すると遠くから団長の
     声が聞こえてきた

ランサ 「遅いぞー!!早く来い!!」

デステ 「あ、こら!!待て!!」
      走って追いかけようとした時だった
村長  「あ、デスティニー君」
     突然の呼びかけにこけそうになった

デステ 「なんですか!!」
     その場駆け足で聞いた、とっとと団長を
     追わなければならないのに

村長  「もしこの先シナト村に行くのならこの手紙を
     オイラの弟に渡してくれるかな?」
     村長は手紙を差し出した

デステ 「弟・・・・ですか」

村長  「ま、行けばわかるよ」
デステ 「わかりました!!じゃ、
     ありがとうございました!!」

     俺もみんなに次ぎランサーを追いかけた

シア  「ポポ、ちょっと急ぐよ」
ポポ 「ヴォ―」

    俺達は少し先に行ってしまった団長を
    追いかける形で村を旅立った


武具婆 「面白い子たちだったねぇ」
村長  「うん、でも彼らはいつかすごい人物に
     なるとオイラは思う、その時が楽しみだ」