- 日時: 2014/04/02 09:51
- 名前: 布都御霊剣 ◆Mp0wNgpgF6 (ID: 1ICTNgNC)
モンスターハンター「焔の詩」6話 (決して侮っていた訳ではないが――強い) いや、苦戦するのは当たり前か。何せ相手はリオレウス――それも、亜種固体と戦っているのだから。 (だが・・・・・・負けはしない。負けられないんだ――言ってしまった限りは) 剣を盾と合体させ、斧形態へと変形させる。 斬り上げ。 横斬り。 属性開放斬り。 回避し、剣形態へと戻す。 リオレウスがブレスを吐く。 それをガードし、突進斬りをする。 しかしそれはリオレウス飛んだことにより、当てられなかった。 リオレウスはブレスを吐いた。 突進斬りを当てられなかったため、体勢が悪く、ガードは間に合うわけも無く、無理やり後ろへステップする。 そしてそこを狙っていたのか、リオレウスの急降下攻撃。 (マズイ、直撃する――) そう思った時、何かが吼える声が聞こえた。 するとリオレウスは途中で止まり、その声が聞こえた方向へ飛んでいった。
ジェノスは針の糸を通す様な繊細な射撃――と言うよりも狙撃と言ったほうがしっくり来る正確無比な射撃で残っているもう片方の眼に当て、完全にリオレイアの視力を奪った。 本当に倒せるのは時間の問題だ。 リオレイアはサマーソルトをするがそこには誰もおらず、ジェノスの格好の的となった。 そしてリオレイアは再び麻痺状態となり地に落ちた。 そしてそこに、アズルライトの属性開放突きが腹に当たり、そのままエネルギーを一気に放出させ、爆散させる。 リオレイアはその時、何かを呼ぶように大声で遠吠えをし、それに今ある力の全てを使ったのか、力尽きた。 「アズルライト。武器を研いでおけ。直にリオレウスが来る」
それからしばらくし、ジェノスの言った通りにリオレウスが来た。 リオレウスの着地と同時に薬莢が弾け、リオレウスの右眼に着弾した。 しかし、リオレウスは怯まず、ブレスを吐こうとし、口に炎を溜めた瞬間―― 着弾した右眼が爆発し、ブレスを阻止した。 徹甲榴弾を撃ったのだ。 これにより完全にリオレウスの右眼は潰れ、残った左眼にも同じく徹甲榴弾を炸裂させた。 これでリオレウスは完全に闇の中だ。 そこに私はリオレウスの尻尾先に向かってスラッシュアックスを振り回す。 それで位置に気づいたのか、リオレウスがこっちを振り向き、突進しようとする。 そこにジェノスが背中の甲殻と甲殻の間の、継ぎ目の部分に貫通弾を撃ち、リオレウスを怯ませる。 多くのモンスターは堅牢な甲殻に覆われているが、甲殻と甲殻の継ぎ目の部分はどのモンスターも柔らかく出来ている。そうしないと動けなくなるからだ。 そうは言ってもそこを狙うのは至難の技だ。それを可能とするのだからやはりジェノスは凄腕のガンナーだ。 そして、程なくしてアンバーが駆けつけて来た。 「アンバー、遅いぞ。とっくにリオレウスの視力は奪ったぞ」 アンバーはリオレウスの足を斬り付け、転倒させる。 そこに背中の甲殻の継ぎ目目掛けて属性開放突きをし、アンバーは属性開放斬りから一気にビンを放出し、高出力属性開放斬りへ派生し、ジェノスは開いた口目掛けて貫通弾を撃つ。 リオレウスはすぐ動かなくなった。 ゲリョスじゃ無いから死んだフリではない。 ――リオレウスも討伐したのだ。
今夜のギルドはそこに居る皆が宴気分だった。 ハンター達が酒を酌み交わし、今回の手柄を皆が喜び、美味い食べ物にありついて――いつもと違った雰囲気がそのギルドに流れていた。 「・・・・・・疑ってしまって――失礼しました。アズルライトさん」 「別に良いよそんな事。それにもしもリオレウスと戦ってなかったらもしかしたらリオレウスがもっと早く合流したかもしれないし・・・・・・それに、結果討伐できたんだ。それで良いよ」 フラヒヤビールを飲みながら私達は今回の狩りのを振り返る。 「そうだな・・・・・・ところで、急な話だが――ナグリ村に行かないか?」 「ナグリ村と言えば・・・・・・ここら辺で一番大きな集会所がある・・・・・・」 ジェノスは頷いた。少し酒が回っているのか、顔が少し赤い。 「あそこにいけば色々なクエストが受けられる――お前らはもう上位ハンターだ。あの村で色々経験を積むと良いだろう。それに――アズルライトが探しているモンスターの情報もあるかもしれん」 「私は行く」 「断る理由はありません」 「そうか。なら1週間後に出るぞ。それまでに荷造りを済ましておくことだ」 (やっと――手がかりにたどり付けるかもしれない・・・・・・) フラヒヤビールを飲み干しながら、私の頭の中は、それしか考えていなかった。
>>767 主人公を追い詰めるのは癖なので御了承して下さいww
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