雑談掲示板

モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目!
  • 日時: 2014/08/06 15:35
  • 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: H7ZW4Rro)

クリックありがとうございます!
このスレでは シリーズ物の 小説 をかいてください!
&主もショボいですが小説をかくので。

ルール
一 話数をしっかり書いてください!
二 お題は基本的にモンハン!もし違うお題で書きたかったら、主に一言。

あなた あ のお題で書きたい!
私 いいですよ。
あなた 書きます〜  
のようにしてください。
必ず聞いて、返信されてから、書いてください。
三 アドバイスはいいですが、基本的に批判、邪魔はなしで。

荒らしについて

 二回以上の荒らしで通報を考えますんで。
 四回以上の荒らしは確実に通報します。
私が居ない場合は作者様達にお願いします。

以上がルールになります!

リンクスレ  ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=326

参考にどうぞ
ttp://real-create.com/

一代目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=49
二第目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=828
作者様達の作品を最初から読みたい方は、上のスレからどうぞ。


現時点でのここの内容

作者様は二代目の続きからどうぞ。
&二第目過去ログいくまでの雑談
&月1の企画

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一位   タイム :

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目次

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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.104 )
  • 日時: 2014/08/30 10:44
  • 名前: 影法師のペンギンさん (ID: kfZ3vc0A)

>>98
セロ「お医者さん!?助けてください!作者が!」
メイ「詳しくはぬたうなぎリレーの最後をチェックだ!」
ペンギン「お前ら……僕のことどうでもいいだろ……」


カブトムシいたわ

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.105 )
  • 日時: 2014/08/29 23:27
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: OdcsNvcW)

炎「…」
?1「気は済んだか」
?2「本当にあなたそっくりね」
?1「一緒にするな」
炎「つーかいつまでいるんだよ」
?1「しゃーねーだろ、お前が破壊したここ直さないけねぇんだから…【オールリゼネレイション】」
炎「…」

〜スタジアムが元通りになったみたいです。〜

地「よし、んじゃ一時避難はおしま…」
霊華「・・・・・・」
碧「お前はしばらくいかないほうがよさそうだ、休んで置け」
霊華「・・・」
地「捕鯨」

【えー、こんにちは。地です。スタジアムが復旧したので競技再開となります。転送用のぶつは送ったはずなのでそれ使ってきてください。あと炎は怒らせないでくださいおわり!】

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.106 )
  • 日時: 2014/08/30 10:51
  • 名前: ロリソン (ID: NOVmtGHG)

次の競技は、最強ヒロイン決定戦かな♪

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.107 )
  • 日時: 2014/08/30 14:01
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: TtJx/82y)

 モンハン日記 〜親愛なるマスターへ〜

 序章 プレリュード

 ポッケ村。
 フラヒヤ山脈の麓の山々に、偶然出来上がったような場所に存在する小さな村だ。
 狩り場である雪山が近いことから、モンスターによる影響を受けやすく、絶対的な食糧も限られているため、人間にしろモンスターにしろ、生きるには過酷な世界である。
 小さいながら、人々は生きる力を最大限に振り絞って少しずつ、静かに、豊かに暮らしている。
 その村に存在するハンターは少なく、また、訪れるハンターも少ない。好き好んでこんな僻地に来たくはないし、何せ不便である。
 腰を落ち着けていたハンターは、かつて崩竜ウカムルバスを討伐したと言う英雄クラスのハンターがいたが、やはり歳には勝てず、ウカムルバスを討伐してから数ヵ月後には引退してしまった。
 彼を見て、ハンターになろうと志した者は何人かはいたが、いかんせんこの雪山には苦戦しているため、皆が皆、まだまだ新米である。
 そんな志したハンターの中には、一人の少女がいた。
 彼女の名は、リーゼ・カスタリア。
 まだドスギアノスを討伐するのにも必死な、銀色の髪と、ルビーのように紅い瞳のルーキーハンターだが、周りのハンターや村人達は暖かく迎えていた。
 
 ある日の雪山。
 マフモフシリーズで身を包むリーゼは、両手に握った剣、双剣のツインダガーを三頭の青白い鳥竜に向けて躍りかかっていた。
 今回の依頼は、ギアノス十頭の討伐。所謂、増えすぎた小型モンスターの間引きである。
「ギャォア、ギャォアッ」
 ランポス亜種とも呼ばれているギアノス達は、向かってくる外敵を迎撃にかかる。
「てえぇいっ!」
 二振りの刃の切っ先を正面へ突き出しながら、リーゼは先頭のギアノスに斬り込む。
 良質なマカライト鉱石の刃を大地の結晶で研磨加工したそれは、ギアノスの鱗ごと斬り裂く。
 悲鳴をギアノスを尻目にリーゼは連撃を繋げて、そのギアノスを討伐する。
「シャガャァァァッ」
 右から別のギアノスがリーゼに噛み付こうと牙を降り下ろしてくる。
「ッ」
 素早く反応したリーゼはその噛み付きを左へ跳んで回避する。
 しかし、それはギアノス達の思惑通りだった。 
「んっ……!?」
 不意に左肩から首に冷たい何かが滴った。
 喰らってから、それはギアノスの吐き出す氷液だと気付き、それがリーゼを捕らえたのだ。
 最も、質量の少ないその氷液は対象の体温を下げる程度の効果しかないが、リーゼの体勢を崩すには十分な威力があった。
 ギアノスはその隙をついて、リーゼに飛びかかった。
 危険を察知し、反射神経だけでリーゼはその飛びかかりの範囲から、紙一重で避けた。
 だが、飛びかかったギアノスは立て続けにリーゼに噛み付いた。
「ゃっ!」
 マフモフコートがギアノスの鋭い牙に突き刺さり、分厚い獣毛を編んで作られたそれを引き裂いた。
 幸い、リーゼの身体に傷が付くことはなかったが、破れた部位から冷気が侵入し、リーゼの体温を蝕む。
 ギアノス二頭はリーゼを追い詰めたと確信し、挟み込もうと接近する。
 だが、その内の一頭は突如現れた蒼いそれに致命傷を与えられて絶命した。
 リーゼの前に、その蒼いそれが立つ。
「お怪我はありませんかニャ、マスター」
 蒼いそれは、ドングリの鎧を纏ったアイルー、オトモアイルーだった。
「へ、平気だよ、エクレア」
 リーゼはそのオトモ、エクレアに無事を告げる。
 それを確認すると、エクレアはその手にした武器、マカネコピックを構え直す。
「後は私にお任せニャ」
 エクレアは最後のギアノスに躍りかかる。

 規定数のギアノスの討伐に成功して、リーゼとエクレアは狩り場を後にして、村へ帰ろうとしていた。
 その帰り道。 
「さっきはありがとうね、エクレア。手を出さないでって言ったの私だったのに」
 リーゼはエクレアに礼を言う。 
 エクレアは生真面目に姿勢を正して恭しく一礼する。  
「いえ、マスターを守るのはオトモの使命ですニャ。御気遣いなく」
「うん、ありがとうね」
「ですから、御気遣いなくと……」
 そんなやり取りを、村に帰るまでの間ずっと繰り返していた。
 リーゼが戦い、エクレアが守り、リーゼが礼を言い、エクレアがそれを謙遜する。
 何気無くても、それが大切なモノだった。

 こんな毎日がずっと続くようにーーーーー。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.108 )
  • 日時: 2014/08/30 14:03
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: TtJx/82y)

 新シリーズ始めました。
 今回はオトモアイルーにスポットを当てて書いてみようと思います。 
 一応、冒険モノとして作っていく予定です。
 オトモはこれからポンポン増えていきます。
 極力分かりやすいように頑張っていきます。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.109 )
  • 日時: 2014/08/30 14:07
  • 名前: 影法師のペンギンさん (ID: kfZ3vc0A)

>>106
即採用

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.110 )
  • 日時: 2014/08/30 15:24
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: NOVmtGHG)

 >>109

 アスト「じゃあカトリアさん、頑張って」

 カトリア「えぇっ!?」

 ユリ「カトリアさんの可愛さなら、どんな男も乙ですよっ」

 ニーリン「その通りだアヤセくん。このスレ最強の可愛さを誇るは、イレーネ殿だ」

 シオン「私はロリコンにしか好かれないですからねーっ、総合的には団長が一番ですよっ!」チラッ

 エリス「……大丈夫です、問題ありません」

 ルピナス「カトリアさんはとっても可愛らしいですからぁ、優勝間違いなしですねぇ」

 マガレット「カトリアさん、ファイトです!」

 ツバキ「人気投票も一位ですからね」

 ライラ「だってさ?」

 カトリア「うぅ〜、皆いじわるぅ〜」

 アスト「だってカトリアさん可愛いから」ニコッ

 カトリア「ッ!」ドキッ

 アスト「俺もいますから、頑張ってください」フッ

 カトリア「……、そ、そこまで言うならっ、頑張ろうかな!?」



 カトリア・イレーネ、エントリーしました。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.111 )
  • 日時: 2014/08/30 20:59
  • 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: JOTNxx9J)

影狼「最強ヒロイン決定戦か…さすがにそれには参加できないかな」
レイ「何故だ?」
キー「軍師だったのにそんな簡単なこともわからんのか…」
レイ「そういうキースはわかるのか?」
キー「簡単だ。ここで連載(?)してたわけでもなく、
   競技に参加したい一心で引っ張り出してきたやつでは無理。そういうことだろう?」
影狼「まあそういうことなんだけど…ちょっと足りないかな」
キー「何が足りないと言うんだ?」
影狼「出せる程可愛いヒロインがいな…」
ラ&ル「「一回死んでみなさい!!!」」
影狼「グハァッ!!」
ギル「あ、飛んでいった」
ラス「あんな奴、死んで当然よ!!」
ルキ「そうです!!地獄を味わうがいいです!!」
ギル「まあ、当然の報いだよな…。ちょっと探してくる」
ジラ「僕でもわかるぐらい酷かった…。あれは…」
ゼラ「殺意しかわかねェなァ…!」
スパ「よせ。あやつが粉微塵になる…いや、髪の毛一本も残らんか」

まあまとめると
最強ヒロイン決定戦には出場しません むしろできませんので

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.112 )
  • 日時: 2014/08/30 21:40
  • 名前: 影法師のペンギンさん (ID: kfZ3vc0A)

メイ「ふふ、よし……。最恐……。アタシの時代だ。この勝負貰ったぁぁぁぁぁ!!」
ミサキ「なる程ね。この企画が採用されたのはそういうことだったんだ」
メイ「ミサキ!?いつの間に」
レージ「今、作者は入院中だからな……。容認も偽装出来る」
セロ「貴女が行くとなんかろくなことが起こらない気がします……。そもそもこのスレで最も握力が……」
メイ「隠してるんだから言うなぁ!」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.113 )
  • 日時: 2014/08/31 00:09
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: LIf9b7p5)

qua「もちろんパスだよなwwwははwwww」
?2「まぁ私は部外者だからね、もしでたらどうなってたかしら」
?1「…俺が回復及び止めに行かないといけないレベル」
碧「…?どういう設定なんだこの二人」
qua「黒☆歴☆史といえば分かるか。つまりはそういうこと。」
炎「弱化させろよ」
qua「むーりー。ちなみに?1は塵も残らないレベル、?2は気がついたら殺されるレベル。炎なんて敵でもなんでもない。まぁ本編では絶対使わないキャラだしうんぬんぶっとんでいるから安心して。何やるかわかr」
?1「残妖たちがいる世界とここをつないだ。なんかあふれでてきた」
qua「 お い 」


地「でもさ、対人はどうするんだ?対人ダメ増加のあれとか装備しtげふ?!」
碧「どうせ増強扱いされてNGだ。」
地「えー…T指はともかくT速度か(ryは速度はまぁ付加だけどそれ以外はベースだぜ?それでもだめなの?」
碧「お前…モンハンの世界からはずれていってるぞ」
残妖「それは今に始まったことでは…」
霊華「まぁ、私達がいる時点で…ね?」
冥花「向こうにも同じような感じになっていっているらしいわね、こりゃどうしようも…」
?3「おやおや…こんなところでなにさぼっているのかしら…?」ゴゴゴゴ…
冥花「!!?」
炎「(そういえば何も残さず去っていったから用件伝えてねぇわ)つーかなんでこっちにきてんだ、おい」
?1「なんかつながった」
炎「…そういうのは向こうの世界にいるあいつのやくm」
?4「あら、呼んだかしら?」
炎「帰れ」
qua「ちょおま、なんか増えてる」


〜別サイド〜

師条「つーかオリジナルのヒロイン…」
涙那「…」
BLAZE「いろいろネタバレになるが、一人だけだな」
奏連「そ、そうね…うん…」
満「これでは出せるものも出せないってやつだな」
qua「ONLY☆ONE☆正論」
優李「…あ、ちなみにだけど ONLY☆ONE☆なんとか は元ネタを理解して使うこと。勝手に改変等すると…だめよ」
Blizzard「そういえば向こうで何かおきたってきいたよ!」
?「どうやら…私達がいる世界の人(じゃないのも含む)が流れてきたみたいですね」
師条「…(いつか出会うんだよなぁ…そいつらと…)」
キャロ「ハァ☆(もっと空気になっちゃうにゃー!!)」
優李「なんていってるのよ、この猫」
涙那「…。」
BLAZE「いつまでしょげているんだ」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.114 )
  • 日時: 2014/08/31 10:23
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: XY8PA1xB)

 カトリア・イレーネ プロフィール(本編完結時点)

 年齢…20歳

 誕生日…12月23日

 身長…166p

 体重…51s

 スリーサイズ…B83/W56/H88

 装備…開闘の焔竜棍 シルバーソルシリーズ

 HR…210

 所属…キャラバン『ミナーヴァ』団長

 好きなもの…洋菓子全般

 嫌いなもの…命を大切に出来ない人

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.115 )
  • 日時: 2014/08/31 11:28
  • 名前: 影法師のペンギンさん (ID: zJeIVgDH)

私もプロフィールを


メイ・バルフェルト

年齢:15

誕生日:11月10日

身長:145cm

体重:46キロ

装備:
鉄砕牙
日向一式

HR:特殊部隊の為無し

所属:試験飛行揚陸艦1号艦ラノーチェス第3戦闘員

好きな食べもの:鮭の塩焼きと肉じゃが(ただしなんでも食べる)

好きなこと:日々鍛錬

嫌いな食べ物:蜂の子

嫌いなこと:掃除

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.116 )
  • 日時: 2014/08/31 17:28
  • 名前: 翼の勇者 (ID: ay3cplt6)

ミズキ「無理無理無理!」
カスケ「大丈夫だって、ミズキだってカワイイよ!」
ミズキ「カ、カスケ君!?」
勇車「……いや、無理だろ」ボソッ
ギザミ「つばゆう、何か言った?」ゴゴゴゴゴ
勇車「えっ、ちょっ、ギザミ、キャラ変わってるからいやだから狂蟹化解いtギャアアアァァァ!!」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.117 )
  • 日時: 2014/09/01 15:14
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: iCgE3XyW)

 モンハン日記 〜親愛なるマスターへ〜

 一章 変わりだした日常

 リーゼとエクレア。
 このコンビでこれからもやっていくのだと、そう信じていた。
 しかし、それはその瞬間を境に急変するのだった。

 今日も雪山に駆り出すリーゼとエクレア。
 ブランゴの討伐を終えたその帰り道。
 リーゼは、その雪に埋もれたそれを瞳に捉え、駆け寄る。
 雪の中から引っ張り出てきたのは、アイルーだったのだ。
「大丈夫っ!?しっかりして!」
 リーゼはアイルーに纏わりつく雪を払い、抱き上げる。
 見れば、そのアイルーは風変わりな格好をしていた。
 頭に被った笠、この辺りでは見かけない紺色の着物、背中には木刀らしきものが背負われている。
「マスター、ここはベースキャンプまで戻りましょうニャ」
 エクレアの言葉に従い、リーゼはそのアイルーを胸に抱いて雪山を駆け降りる。
 
 ベースキャンプ。
 静かに焚き火が音を立てて燃えている側で、リーゼはそのアイルーを介抱していた。
 笠を外し、その着物を脱がせる。
 目立った外傷はなく、どうやら気絶していただけのようだ。
 こんがり肉を焼いて食べるだけの時間が経っても、目が覚めてくれない。
「目、覚めてくれないね……」
 リーゼは心配そうにその横たわるアイルーを見詰めている。
 分けてもらったこんがり肉を食べ終えると、エクレアは立ち上がった。
「村まで帰りましょうニャ、マスター。本格的な介抱なら村の方がよいですニャ」
「うん」
 焚き火を消して、帰還の準備を整えて、そのアイルーを連れ帰る。

 ポッケ村。
 依頼達成を報告するために、村長の元へ向かうリーゼとエクレア。
 この村の村長は、小柄な竜人の老婆だ。
「おぉ、帰って来たのかい、リーゼや。……ん?そのアイルーはなんぞ?」
 村長はリーゼの抱いているアイルーに目を止める。
 エクレアが説明する。
「雪山に倒れていたアイルーですニャ、村長。放る分けにもいかず、連れ帰りましたニャ」
 恭しく一礼するエクレア。
 それを聞いて村長は納得したように頷いた。
「目を覚ますまでは、こっちで保護しようかぃ?」
「うぅん、私の所で面倒見ます」
 リーゼは一歩前に出て主張する。
「おや、そうかい?それなら任せるけども」
「はい!」
 報酬を受け取ると、リーゼとエクレアは早速自宅へ戻った。

 リーゼは自分のベッドにそのアイルーを寝かせ、囲炉裏に火を点けておく。水を入れたやかんをそこに吊るし、お湯として加熱する。
 その側で、エクレアはベッドで眠っているアイルーの装備を見ていた。
「どう見ても見掛けない装備だニャ……、どこのアイルーニャ……?」
 オトモアイルーの中で一般的に普及しているのは、どんぐりネコシリーズだ。稀に武者ネコシリーズと言う黒い甲冑を纏うオトモアイルーもいるが。
「エクレアー、ちょっといいー?」
 エクレアはパッと立ち上がってリーゼに向き直る。
「はい、なんでしょうかニャ」
「私、ちょっと加工屋さんのところに行ってくるけど、その子見ててくれる?」
 リーゼのその子というのは、あのアイルーのことだ。
「かしこまりましたニャ」
 エクレアは了解して一礼する。
「いってきます」
 リーゼは自宅を出掛ける。

 加工屋には、ある防具の作成を依頼していたのだ。
 リーゼは勇み足でそこへ向かう。
「親方ぁ、こんにちは!」
 リーゼの挨拶を聞いて、親方は飛んでくるようにカウンターに出てくる。若い竜人の男だ。
「よっ、リーゼちゃん。用件は、アレか?」
「はい、出来てますか?」
「バッチリ出来てるぞ、中で着けてみるか?」
 親方に奨められるままに、リーゼは工房に足を入れる。
 
 リーゼは蒼白の防具に身を包んでいた。
 ギアノスの素材から作られたギアノスシリーズだ。
 防寒性能はないものの、氷に対する耐性は高い防具だ。
「どうだ?」
 カーテンの向こうから親方が声を掛けてくる。
「バッチですよ!」
 リーゼは勢いよくカーテンをスライドさせる。
 親方は彼女のその姿を見て頷いた。
「よく似合ってるじゃないか」
「えへ、ありがとうございます」
 リーゼは照れて頬を薄赤くする。
 ふと、カウンターの方からも声が聞こえてくる。
「マスター、よろしいですかニャ!」
 エクレアの声だ。リーゼは早足でカウンターまで向かう。
「何、どうしたの?」
「例のアイルーが目を覚ましましたニャ」
「ほんとっ?じゃあ親方、ありがとうございましたー!」
 リーゼは挨拶も程々に、工房を出て自宅へ駆け戻る。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.118 )
  • 日時: 2014/09/02 02:21
  • 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: AnAs3ubs)

クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー

三十七章 たまに見せる本気

〜火山〜

「我の前に隙を見せるか、人間!」
地面に埋まった地を見逃すわけがなかった。
テオ・テスカトルは自身に付着させている粉塵を濃縮し、地が埋まっているところへ振り下ろした。
ズドンッ!!!
その一撃は…たとえるならブラキディオスのそれと同等、いやそれ以上といったところか。
高圧力で圧縮された粉塵が、たたきつけられた場所の周囲を爆炎で包み込む。
そこに地は…いなかった。
「…」
地は既に違うところにいた。
…いたのだが様子が何かおかしい。
いつもの弓をしまい、手にしているそれは…謎の武器。
双剣に似ているが、この世界のそれとはまったくことなる。
「…あー…ドスフロギィ、悪いけどこの場から退いてくれないか」
「なぜかな?我々の存亡を賭けた…」
碧は何かを感じ取り、この場から退くようにドスフロギィに伝える。そして続けるように言った。
「今のあいつきれてる。ほっといたほうがいい。近寄ったら危ない。なーに、あの2体抹殺したら止まるから俺達は別のエリアに移動しておこう。」
「…?わからんな、なぜそこまで…」
ただこの場から去ることだけ伝える碧になぜそうするか問うドスフロギィ。
すると碧は今までの口調よりドスの効いた声でこう告げる
「死にたいならここに残れ、死にたくないならここから逃げろ。」


「我の一撃をあの状態で避けるか、ただの人間ではなさそうだな」
「…はぁ…」
地はため息を漏らす。それは聞こえるようにわざと大きくしている。
「人間に失望するのは結構。そんな人間大量に沸いてるしそういう頭の狂ったやつらがいろいろやらかしているのも事実。それは認めざる終えない」
「だけどよ、それだけですべての人間がって決め付けるのは頭かてーわ。つーか生きるために仕方ない場合というものも考えられないの?てめぇらも生きるために何か殺したりしてただろうに…」
「愚問ね、ほんの少ししか生きられない人間に私達の事情など…」
「てめーらより長生きしている化け物知ってるわ」
その指すものが炎であることは…お察しの通り。そして地は続ける
「たしかに長く生きれば経験が必然的に多くなる。だからこそ分かることもあるだろうし考えられることもある。」
「ただ、時代の変化についていけなくなったものは愚か者なんだよ。時とともにすべては変わり行く…その変化に対応できないとその経験は意味をなさない」
「つーか長生きしただけでえらいんだったらあいつのほうがえらいじゃん。てめーらの何十倍も長生きしている化け物知ってるぞ?そいつに対面した時もそういうの?あほか?」
挑発交じりで言い続ける地。
「貴様…黙って聞いていたものの調子にのりよって」
「万死に値するわね、あなたは塵も残さないわ」
古龍2体は体内に蓄えられている粉塵を解放した。
―あたりは火山と粉塵の熱気に包まれる
その温度は常人では耐えうることのできないほど。
「人間など、この程度の温度にも耐えることができない。」
テオ・テスカトルはそう言い放つ…しかしそれに対して地はこういった。

「もう無理、分かった。殺す。さようなら」

そう告げると双剣を一瞬構えた…かのように見えたが気がついたらテオ・テスカトルの背後に回っていた




〜渓流〜

「あのあほが勝手に処理する…」
炎は既に渓流へついていた。
どうやら炎が感じたあの力は…失われている力ではない。
むしろ…自分が与えた力であった。
しかしその与えた者が…何らかの因子でこの世界に来てしまい、暴れている
本来なら自分が沈めに行くべきだが…地がいるのなら問題ないだろうと思い放置した。
渓流に着いたのはよいが、正確な時間を書き忘れていたためいつくるかまったく分からない。
もっとも、そのうち来るだろうというところだけはわかるのではあるが…
「…」
彼は…あることというよりすべてを伝えようとしていた。
この世界にきたわけ、そして己の目的…
告げたところでこの記憶は元の世界に戻れば消滅する。
残るものは何もない。その記憶を残すものは自身と・・・なぜか地。
告げたところで敵視されそうな気もしている。
「信用されないだろうが…まぁそんなものだろうな」


〜部屋〜

「…んー…あれ?!」
昼寝をしていた冥花はようやく目を覚ます。
気がついたらもう夜が近い。軽く寝るはずが結構長く寝てしまった。
「…なんで起こされなかったんだ?」
本来こんな長時間も寝たら炎が無理やり起こすはず。それなのに今日はそれがなかった…
もしかしたらこれからは寝てもいいのかもしれない?
…と一瞬は考えたがそんなわけないだろうと自問自答していた。
ふと横を見ると霊華が眠っている。
「…よく食べてよく寝るとはまさにこういうこと、なのかねぇ」
一応同じ世界に住みし者。どういう者なのかは知っている。
ただ間近で見たことはあまりない
「さーてと…寝た分を取り戻さないと」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.119 )
  • 日時: 2014/09/02 14:51
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: G5/MRXBn)

 クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー

 三十七章続き

 〜ミナーヴァside〜

「……」
 ニーリンは窓際に腰掛けて、上弦の月を見上げていた。
 碧と言うあの大剣士とも会話をしてみたいと思っていたのだ。地に対してあれこれと訊こうとしても、どこか受け流されるので諦めることにした。
 己のような一流の端くれのようなハンターでも分かるような、あの形容できない威圧感……。
 強い男は好きだ。弱々しくて情けない男よりは、強くて頼れる男の方が良いに決まっている。
「ニーリンさん?どうしたんですか?」
 ふと、ユリが声を掛けてくる。月を見ていた碧眼を、彼女に向けるニーリン。
「やぁアヤセくん。月夜の乙女と言うのは、ドラマチックでロマンチックだと思わないかい?」
「え、えーっと……よく分かんないです」
「おや、残念だ」
 ニーリンは窓際から腰を上げる。
「時にアヤセくん、アルナイルくんとはどうかな?」
「ッ……!」
 いきなりの不意打ちに、ユリはドキッと心臓を揺らした。
 頬が赤くなるのが自覚できる。
「しかしだなぁ、アルナイルくんは鈍感で奥手にも関わらず自分が助平なのを認めている困った殿方だ」
「そ、そうですよね。私がアプローチをかけてるのに、すぐに逃げちゃうんですよ」
 でも、とユリは左胸を優しく押さえた。
「でも、私のピンチには必ず助けてくれて、私が失敗しても怒ったりしなくて……本当に、優しいんです」
「ふむ、そこがまた乙女心をくすぐってくるのだから、堪らなく質の悪い男だよ、アルナイルくんは」
 いやはや全く……とニーリンは苦笑しながら前髪を弄んでいた。
 ふと、ユリは表情を曇らせた。
「ニーリンさんも、アストくんのこと、好きなんですか……?」
 いきなりそんなことを訊かれて、ニーリンは呆気を取られたが、すぐに余裕めいた微笑みで返す。
「ふふっ、アヤセくんは乙女だな。純白で可愛らしい。なぁに心配するな、私はアルナイルくんに恋愛感情など持っておらんよ」
「そ、そうですか……」
 ユリはホッ、と胸を撫で下ろす。
「なぁ、アヤセくん。君の真意を聞かせてほしいな」
 安堵も束の間、ニーリンは突然声色を変えてユリに問い質した。
「君は、本当にアルナイルくんを我が物にして、自らをアルナイルくんの色に染め上げ、彼と生涯を共にする覚悟があるのかな?」
「……」
「中途半端な覚悟で、その場しのぎでついてきただけ……ではないだろう?」
 ニーリンの碧眼が、ユリの海のような蒼眼を見透かすように細めていく。
 どれだけの時間が流れたのだろう。長かったのか、短かったのか、永久とも言えるのか、一瞬とも言えたのか、そんな時間が流れた。
「はい」
 ユリは頷いた。
「その返事、嘘偽りはないと、信じるよ?」
 ニーリンはユリに顔を近付ける。
 顔と顔が間近になるが、ユリは逃げない。
「……よぉし、分かったぞアヤセくん。今夜、君を女にしてやろうじゃないか。もう、後戻りは出来ないぞ?」
 ユリの耳元に口を近付けると、ニーリンはこう告げた。
「魔法の解けたシンデレラは、自然育むその場所で、王子様を待ち続けました」
 それだけを告げると、ニーリンは去った。
 次に、農。
「農殿、すまんが話がある」
「ニーリンさん?どうしたのかな?」
 農は何かを記録していたようで、ニーリンに向き直る。
「今夜、農場に魔法の解けたシンデレラが王子様を待つ。深くは訊かないでいただきたい」
「魔法の解けたシンデレラ……そうか、分かったよ」
 農はニーリンの言葉を理解して、頷いた。
「かたじない」
 次に、アストだ。
「やぁやぁアルナイルくん。面白い話を聞きたくはないかい?」
「面白い話?どんな話だ?」
 アストはニーリンに向き直る。
「シンデレラ、と言う童話があってだな……」

 〜地、碧side〜

 碧はドスフロギィとその護衛のフロギィ達を連れて火山の中腹にいた。
「しかし、良いのか?彼を一人にしてしまって」
 ドスフロギィは碧と、辿ってきた道を見比べる。
「良いんだよ。つかむしろ、俺達がいたって邪魔になるだけってか、逆に殺される」
 碧はやれやれ、と言いたげに溜め息を吐いた。
「人間と言うのは、不可解だな」
「お前が俺とペラペラ対話してんのがよっぽど不可解だけどな。……最も、あのアホより不可解な存在は、あいつ含めてあと三人くらいはいるかもな」
 頂上から、爆音と破壊音が破滅的な旋律を生み出していた。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.120 )
  • 日時: 2014/09/03 17:11
  • 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: tTT3hk5a)

The HUNTERs’ story 〜永久の蒼き焔〜

〜〜〜第五話〜〜〜  【闇を包む光】

「やっと片付いたが…もう夜だな」
気がつけば夜になっていた。珍しく、星が煌く夜空だった。
アビオルグを片付け、修理をし、合間に夕食を作って食べる。
この3つの作業で4時間かかった。
「…眠たい…」
「そう言えば寝るところは俺とトラスの分しか確保してないな」
「じゃあ作っちゃえばいいのニャ!」
「まあそうだな。それにしても…夜で戦闘後なのに何故そんなに元気なんだ…?」
答えは返ってこなかった。
トラスは下心が丸見えの顔をしていた。

寝るところ、と言っても簡易のベッドのようなものなのだが…とにかく狭い。
端から端まで寝返りをうてるかうてないかぐらいの広さしかない。
こんなに狭くしなくてもいいだろう、と思うだろう?
樹海の中、拓けた場所が限られているし更にそんなに広くない。
限りある場所に鍛冶場とベッドと倉庫と…。
まあ鍛冶場をつくらなければよかったのだが…。
結局、寝るところはつくった。
トラスと零無は…既に寝ていた。
「…トラス…お前…切り刻んでやろうか…?」
次の日、この言葉を言ったのが恥ずかしくて堪らなかった…。

「さて、今日は拠点を変えようと思う」
「なんでニャ?」
やはり、疑問が出るよな。唐突だし。
「零無をとりあえず街に送らなければならないし、更には恐らくもうここがばれているだろう」
「それもそうだニャ…。でもどこの街に行くんだニャ?」
「零無次第だな。零無はどこがいいんだ?」
「・・・」
零無は無言のままだった。いや、口は微かに動いていた。
聴こえるほどの大きさではなかったのだろう。
「零無、もう一度言ってくれないか?」
「…影輝に…ついていく…」
零無は少し怒ったような顔をしていた…ように見えた気がする。
「零無は本当にそれでいいのか?俺についてくるということは危険が零無にまで及ぶという事だぞ」
「それでもいい」
珍しく、極普通の人の口調で零無は言った。
「私は影輝についていきたい。私は…帰るところ…ないから…」
零無は泣き出してしまった。
涙を見るのは久し振りだ。もっとも、人に出会うのが久し振りならそうならなければおかしいのだが。
正直、対処に困る。泣いてる、しかも女だ。どうしたらいいのだ?
「どういう事だ?」
とりあえず、俺はどういう事かを訊いてみた。
「ぅ…私には…帰る場所が無い…。私が暮らしてたところは…モンスターに襲われて…壊滅した…」
「…それは何年前だ?」
「…9年前…」
その言葉の後、沈黙が続いた。

1分後、沈黙を破ったのは零無の言葉だった。
「9年前、私が住んでいた村は3匹のモンスターと3人の男によって滅ぼされた」
3匹のモンスター、3人の男。俺も…
「小さな村だったけど、皆、本当に優しかった…。でもあの日…皆…皆…ぅう……」
「…その村の名前は…?」
「…ベグ村…」
その言葉を聴いたとき、俺は憎悪と憤怒に包まれた。
「そういえば影輝の故郷もベグ村って言ってたニャ…」
「…えっ…?」
「そうだ…。俺もベグ村が故郷だ…。俺は、あのモンスター達を殺すためにハンターになった…!」
そう、俺はあの忌々しい3匹のモンスターと3人の男達を殺すためにハンターになった。
人を殺す目的もあるので“キラー“でも間違いではないかな…?
「そして、今近づいてきている追っ手もその3人の仲間だろう…」
「…追っ手…?そんなものどこに…」
「逃げるぞ」
俺は零無の腕を引っ張って走り出した。
予め必要な荷物はまとめておいたので案外逃走までは楽だった。
俺は逃走している間、これからの事を話すことにした。
「これからジォ・ワンドレオという街に行く。そこで俺の師匠…みたいな人に会いに行く」
「…トラスは…?」
「…アイツなら大丈夫だろう。アイルーだし」
理由になっていなかった。正直、アイツの事は忘れてた。まあ大丈夫か。

俺達は走り続ける。どの方角へ向かっているのかわからないが、結果的にジォ・ワンドレオに着けばいいのだ。
木々の間から光が差してきた。もうじき樹海を抜けるのだろう。
長かった樹海生活、それもこれで終わりだ。
光が辺り一面に広がっていった。
抜けた先は…草原のような場所だった。
木々は全く無く、ただ草が一面に青々と茂っているだけだった。
久し振りの青空、日光。
樹海の中では木々によってほとんど遮られていた今だからこそこう言える。
「青空って…綺麗だな…」
気持ち良い風が吹き、空は一面の青だった。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.121 )
  • 日時: 2014/09/04 12:04
  • 名前: ウダイ (ID: fBvZ1uBc)

M.M.Trione 虹に吠える



苦虫を噛み潰したかのように、フェンウ(鳳舞)は顔をしかめた。つい今しがた一仕事――鬼蛙の捕獲――を終えたばかりである。頭の中では、辛気臭い地底洞窟などさっさと抜け出し、夜の色町に繰り出そうかと算段をしていたところに、高みの見物を決め込んでいた仕事の依頼主――メイが現れて、次のようにのたまったからである。

「さて次なんだが、天空山に向かっておくれ」
「――次って、いつの話だよ」
「今すぐに決まってんじゃん」

さも当然と言わんばかりの口調が、ことさらに腹立たしかった。他ならぬメイの依頼で鬼蛙を狩ったのも束の間、ねぎらいの一つもなしに、次の仕事を寄越すとは一体全体どういった了見だろうか。
フェンウの心情を知ってか知らずか、メイがにこやかに続けた。

「つい最近、廻龍亜目マガラ科っていう古龍種が確認されてね。ソイツのサンプルがほしいんだ。渡航の手配は整えてある。すぐ行っておくれ。何か質問は?」
「今、蛙を狩ったばっかだ。オメエのわがままには、付き合ってらんねえよ」
「修次郎が無事で良かったねえ」

反射的に、言葉が詰まった。
違法な医薬品の流通組織を査察すると、メイから聞かされたのは一週間ほど前のことだった。査察とは表向きの言葉である。相手が相手だけに実力行使も辞さない――比較的乱暴な手段が計画に組み込まれているという意味合いである。
渡された実査対象リストには反社会的組織のフロント企業から、数人の未成年からなる集団まで十把一絡げに二十前後が名を連ねていた。その中に知った名があった。他に比べ新興ながらも、度重なる『無茶』によって中堅どころにまで急成長した組織であり、かつ友人の無免許医――加茂修次郎が医療用品の手配を頼んでいた連中だ。

「けっこう長いんでしょ? 修次郎とは」

返事の代わりに、フェンウは舌を打った。修次郎とは、二十数年来の付き合いになろうか。幼馴染という間柄だ。普通より少し明晰な頭脳と家柄を持った少年が、闇医者などというやくざ者になるなどと果たして誰が想像できただろうか。傍で見て育ったフェンウですら、今思い起こすたびに疑問を覚えるくらいである。
隙だらけの修次郎と関わりのある組織に対して、近々の内に査察が入る――メイの情報が、どうにも嫌な予感を惹起した。面倒なことに巻き込まれてやしないかと危惧してみれば、案の定、修次郎と連絡が取れない。修次郎のねぐらを訪ねてみれば、玄関口の鍵が壊されていたり、廊下に靴跡があったりと、穏やかではない痕跡が散見される。

「修次郎の件については――感謝してるよ」

メイに頭を下げ、行方の知れぬ修次郎を探す手がかりを請うたのが、一昨日の朝。押収した資料から、成人男性の監禁に適した施設を抽出し、しらみつぶしに強襲した。早い段階で修次郎の救出に成功したのは、メイのプロファイルが正確だったからか。修次郎の無事を確認したと同時に、ハゲタカのように口の端を歪めたメイの表情を、フェンウは鮮明に思い出すことができる。
フェンウは観念せざるを得なかった。メイには借りが多すぎる。

「分かったよ。行きゃ良いんだろ。行きゃよ」
「助かるよ」
「で、その修次郎は?」
「コイツの搬送手配を頼んだよ」

捕獲したばかりの鬼蛙を指して、メイがコイツと言った。捕獲したからには、この場から移送させなければならない。巨大な怪物を狩ることができるハンターとて、生息域から収容施設まで独力で運ぶなど願い下げだ。そのため一般的には、専門の業者に搬送を任せることになる。今回も事前にギルドが運営するネコタク協会に手配を済ませているため、ベースキャンプあたりで待機しているスタッフに――
そこまで考えて、フェンウはあることに気づいた。

「ちょっと待て。メイ・リオ。修次郎は今、一人なのか?」
「うん」

ほがらかな返事に、フェンウはわずかにめまいを覚えた。捕獲した鬼蛙の他、地底洞窟の域内には、肉食の小型モンスターが数多く生息している。当然、草食獣のみならず人も捕食の対象だ。最大脅威である鬼蛙を排除してなお、周辺区域が危険であることには依然として変わりないのである。

「は!? おま、え、なんで修次郎を一人にしてんの」
「なんで?」
「ゲネポスに囲まれでもしたら、ぼんくらの修次郎じゃ、あっちゅー間にミンチじゃねえか」
「ああ、平気平気。松明持たせたから大丈夫だって。火ぃ持ってりゃゲネポス寄って来ないでしょ? だだから大丈夫だって。心配しなさんな」

確かにメイの言う通り、小型モンスターは概して火を嫌う。ドスゲネポスのような群れで生息している鳥竜種を狩猟する際に、小型モンスターを寄り付かせないために松明を所持するなど対策をするハンターもいると聞く。

「そんな心配すんなら、ベースキャンプまで迎えに行こうや」

道々マガラ科について説明する――そう言ったメイが、返事も待たずに先立って移動を始めた。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.122 )
  • 日時: 2014/09/04 17:31
  • 名前: ギャンブルZ ◆L413T8LAAA (ID: kHHcGQms)

これから初めて書くのってありでしょうか?
返信お願いします

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.123 )
  • 日時: 2014/09/04 18:09
  • 名前: ウダイ (ID: o9Ku6AEm)

M.M.Trione 虹に吠える 2



「マガラ科っつったけか。最近、見つかったばっかなんだろ。運良く遭遇できりゃ良いがな」
「見つかんなかった場合はさ、狂竜化したモンスターを狩ってきておくれ」

狂竜化とは――メイが説明を始めた。曰く、マガラ科の発見と同時に、狂竜症なる感染症が確認されたらしい。マガラ科のモンスターが狂竜症の病原体を媒介しており、ギルドはこれを狂竜化ウイルスと断定している。狂竜化ウイルスは、人およびモンスターに感染する人竜共通感染症であり、その感染経路として、接触感染と飛沫核感染――空気感染が確認されている。潜伏期間は極端に短く、感染から数十秒の内に初期症状が表れると言う。

「で、症状は?」
「体力と自然治癒力の低下。免疫系の機能も低下してるかもね」
「風邪みてえだな」

違いない――と言って、メイが盛大に笑った。

「でも、克服手段が、他生物を傷つけること、つまり攻撃しかないってんだから難儀だよ」
「なんだそりゃ。パラノイアの類じゃねえのか? そういうもんは普通、薬飲んでどうにかするもんだろ」
「おかしな話だよね。ギルドの資料も、『必死に戦ってたら克服してましたー』ってハンターの報告を、そのまんま記載しているだけだし。それなのに、もうウイルス性の症例だって言ってるんだから――」

語尾をにごすメイの言い方が、少しだけ鼻についた。確証がない考えを隠している表れであることを、フェンウは知っている。短い付き合いながらも、仕草の一つや二つ見分けがつくものだ。

「いつになく歯切れが悪ぃじゃねえか。らしくない。学者様を相手に話すなら科学的根拠とやらも必要だろうが、あいにくと俺は無教養なハンターだ。ほれ。腹ん中の推測ってヤツを言ってみろよ」

少しだけ嫌そうな顔をしながらも、寸余の逡巡の後にメイが語り始めた。

「タンパク質の可能性があるかもな、って思ってんだ」
「筋トレの時に飲むプロテインのことか」
「プロテインてのはタンパク質のことだよ。例えばコラーゲンだとか、ヘモグロビンだとか。お前さんの身体を構成しているアミノ酸の塊の総称がタンパク質だ。誰だって持ってるし、ほとんど毎日、食事で摂取しているタンパク質さ。マガラ科が媒介する鱗粉イコールウイルスって説が一般的だけど、感染性のあるタンパク質じゃないかなって、アタシは考えてる。考えてるっつーか、その可能性もあるかなーぐらいの話だけど」

意味が分からなかった。ウイルスだの感染するタンパク質だのと言われても、学のないフェンウには何がどう異なるのか、想像すらつかない。
だから生返事だけした。

「普通は感染するものって言ったら、ウイルスとか細菌を考えるもんだ。ギルドの報告書みたいにさ。でも、感染性を持ったタンパク質ってのがあってね。感染性タンパク粒子(Proteinaceous Infectious Particle)とか、略語表記でPrPとか呼ばれてる」
「その、なんだ、PrPってのが風邪みたいにうつるってのか」
「風邪のような感染とは、ちょっと違う」

ウイルスは他生物の細胞内に、自らの核酸を注入し増殖を図る。細菌の場合は、適した環境において自らが分裂して増殖する。それに対しPrPは、既に生体内にある正常なタンパク質に接触することによって増殖する。

「異常型PrPに触れると、正常型PrPは構造が変形して、病原性を持つ異常型になっちまうのさ。そうやってPrP、正確に言や異常型PrPは増殖する」
「腐ったミカンか」
「朱に交わればって言ってね」
「で、結局なんてタンパク質なんだよ」
「そればっかりはマガラ科が媒介してる病原体を調べてみないことには分かんねーね。それまでは感染性のある異常型タンパク質を、PrPXとでも呼ぶかね」

ただ――と言って、メイが白衣の裾をひるがえした。この女は、いつだってどこにだって何故か白衣姿で表れる。

「攻撃を繰り返すことによって克服されるってんなら、そうだな、例えばカテコールアミンとかある種のホルモンによって分解されるタンパク質かもしれないね」
「カテコール――?」
「興奮時に分泌されるアドレナリンとか聞いたことあるでしょ。そういうのの総称だよ。まっ、推論ちゅーか妄想みたいなもんだよ」
「俺は妄想を確認するためだけに、狩りに行かされるのか」

身体中から力が抜けるようだった。なんとやる気を削ぐ話だったろうか。他人の好奇心を満たす、たったそれだけの理由で身体を張らなければならないのだ。
フェンウは肩を落としながら、意気揚々と歩くメイの後を追った。



そしてベースキャンプも目前に迫った頃、フェンウとメイは揃って足を止めた。
路傍に奇妙な光景が広がっていた。アイルーとメラルーが口々に鳴き声を上げながら、輪になって踊っている。輪の中にはブナハブラが多数飛び回っている。それら全ての
中心に、たいまつを手にしたまま倒れている修次郎が一人。

「いっけね。そういや虫は火に集まってくるよね。忘れてた」

にゃあにゃあと煩いネコ、ぶんぶんと鬱陶しい虫、いけしゃあしゃあとうそぶくメイ、そして麻痺毒によって昏倒している友人――修次郎。
フェンウは地に手と膝をつき、全力で落ち込んだ。



<了>

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.124 )
  • 日時: 2014/09/04 18:57
  • 名前: 翼の勇車 (ID: NP/SVE1X)

>>122
モンハン小説ならばスレ主殿の許可無しでも書いちゃってOKですよ。新人さんは大歓迎です。我、初代の頃からここで小説書いてます、翼の勇車といいます。よろしくです。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.125 )
  • 日時: 2014/09/04 19:04
  • 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: CAyomM7D)

>>124
誰か替わってって…何を…?
小説だったら自分で書かないと話し崩れるし…

最初に書き始めてから行数が増えたな…
最初は10行、今では70を越した…
何、この差?

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.126 )
  • 日時: 2014/09/04 21:15
  • 名前: ギャンブルZ ◆L413T8LAAA (ID: qZ.RqTs7)

翼の勇者s
ありがとうございます、これからよろしくお願いします!
書いていきたいと思うので、
みなさんアドバイスあったらお願いします

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.127 )
  • 日時: 2014/09/04 21:36
  • 名前: 影法師のペンギンさん (ID: Kwfqn94N)

増えるネェ。私もそろそろ年貢の納め時かなぁ

翼の勇車さんと私って入れ違いだったんですね…

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.128 )
  • 日時: 2014/09/04 21:49
  • 名前: ギャンブルZ ◆L413T8LAAA (ID: qZ.RqTs7)

《monster hunter 鼓動》

−プロローグ モンスター−

時はモンスターと人が共に共存する時代…
モンスターは人にどんどんよっていき、 人もモンスターと仲良くしていた
そして悪しきモンスターもおり、それを狩るハンターも昔と変わらずいた…
この話はダラ・アマデュラが発見されてから10年後の話−−−

「ハンターってかっこいいよなー、将来はハンターになりてぇよー」
「ゲンタじゃ無理無理、死ぬより命は大事にしなさい」
「だってよ、あんなでっけぇモンスターをズパーンんと狩るんだぜ?憧れないわけねーよ」
「じゃあ、あたしを守れるの?それくらいはできるってことだよね?」
「何だよそれ、お前を守るわけねーだろ」
こいつはいつもこうやって俺をからかってくる…
そうそう、俺の名前はゲンタ!(これより「ゲ」)ハンターになるのを無理とかいってくるこいつの名前はレナ(これ より「レ」)
レナはいつも俺のことをからかっては楽しんでる悪女なんだ!
ハンターになりたいと思ってもいいだろ…
レ「ゲンタどうしたの?」
ゲ「なんでもねーよ!」
レ「なにそれ、変なのー」

そんな会話をしていたら、空に黒い陰−−
ゲ「あれは−」
「ドッゴォォォン」
そう、あれは悪しきモンスターのリオレウスだった…

一人称だったり三人称だったりへんですが時間があれば呼んで下さい

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※ この欄には何も入力しないで下さい
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(記事メンテ時に使用)

※ 動画などのアドレスを書き込む時は、hを抜いて「ttp://www.youtube.com/」のように入力して下さい。

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