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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.204 ) | 
- 日時: 2014/10/02 11:35
 - 名前: ウダイ (ID: lZps7PHJ)
 
 M.M.Trione いかならん影をもとめて
  二
  困り顔のフォンウが、私に視線を戻した。
  「つまり非人道的な暴力行為、まぁ、拷問だな。お前に対する拷問は、メイの一存で中断しているだけで――」 「アタシの気分次第で、修の字への加害活動が再開されます。テヘ」
  たしなめられたばかりのメイが横合いから口を挟み、そして可愛げもない仕草でペロっと舌を出した。悪びれた様子など微塵もない。
  「きょ、脅迫じゃないか」 「ややこしくなるから静かにしててくれって――」 「フォンウや。単刀直入に言った方が早いよ。いいかい修次郎。その通り脅迫だよ。お前さんの運命は、アタシが握っている。左の腕も折られたいかえ? 残った爪も剥いでやろうかえ? それとも実家に帰してやろうかしら」
  実家という単語を聞くだに、世界がぐらりと傾いた――そんな気がした。実家とは、おそらく私の生家のことを言っているのだろう。それは分かる。しかし、何故、今、最前に会ったばかりのメイが、遠く離れた土地にある私の実家を引き合いに出すのか、その点が不可解でならない。私と実家の間にある確執を知っているのだろうか。ならば誰から聞き及んだのか。 疑念は同郷のフォンウへと向いた。
  「お前が話したのか、この女に」 「ち、違ぇよ。言う訳ないだろ。嫌な思いしたのは、俺もお前も一緒じゃねえか」
  フォンウが大仰に首を振った。故郷を離れた理由を、私はフォンウと共有している。どちらにとっても苦い過去であり、おいそれと第三者に明かすとは、確かに考え難い。 堅い表情で向き合う私とフォンウを見かねたか、簡単なこった――とメイが口を開いた。
  「簡単なこった。アタシはお前さんの親父殿と顔馴染みでね。学会では、しょっちゅう顔を合わせるよ。いやしかし故郷を逐電して早5年だっけ? 親父殿は、たいそう心配なさっておられたぞ」
  私の素性の出所について理解すると同時に、メイの多方面への通暁にも得心がいった。私の父は医科大学の教授職に就いている。専攻は神経医学だったか。国際学会の場で面識があると言うならば、メイもまた父と同じような研究職を生業としているのだろう。 疑問が解消した一方で、嫌な予感が肥大した。メイは、これが脅迫であることを認めている。拷問行為の対価を、私は未だに求められていない。要求があって初めて、脅迫は成立するものだ。 メイの双眸を、私はひたと覗き込んだ。大きく弧を描く睫線の内に収まる、妖しく濡れた瞳。真意を隠して、悪意だけを放っているかのようだ。 あえぐように私はメイの毒気に抗った。
  「私を脅しても、何も出んぞ」 「そんなこた承知しとるよ。三十路のボンクラを相手に、過度の期待をかけるほど年若くもないんでね」 「実家を強請るつもりか」 「あいにくと金にゃ困ってない」 「じゃあ」
  何が目的だ――と言おうとして口を開いた瞬間に、メイがずいと顔を寄せた。青い瞳と白い肌に、視界が埋めつくされる。 吐息も交わる距離で、メイが緩慢に言った。
  「アタシの助手になりたまえ」
  私は二度三度と目をしばたいた。突然のヘッドハンティングである。あまりにも脈絡がなさ過ぎて、どうにも理解が追いつかない。そのような話をしていただろうか。 面食らった私は、だから小さいため息だけを返した。
  「はあ」 「眠たい返事だね」 「だいたいオッケーってとこだな。俺の経験上」
  フォンウが私の反応について、帰納的な解釈を加えた。それを受けたメイが、ならいっか、などと言って首肯する。 私はと言えば、遠い国での出来事のように、二人の会話を聞いていた。私の意志などそっちのけで、今後の方針だの何だのと話が進められていく。おかしなもので私の頭の中では、既に闇医者家業をたたむ段取りについて思考が飛躍している。いや逃避しているだけかも知れない。もはや、その判別すらつかないほど、今の私は辟易してしまっている。 いいじゃん別に――とメイがフォンウに対して言った。まるで私のささくれた内面を、さとしているかのようだ。
  「あらためて挨拶をしようか。RIAS(Royal Insttute of Advanced Science:ライアス)所長、兼ライアス特務部『MMトリオン』管掌のメイ・リオ・エムノートである。よろしくね」 「MMトリオン専属ハンターの緑鳳舞(リュウ・フォンウ)だ」 「か、加茂修次郎――です」
  茶番染みた自己紹介を経て、私の再就職先が内定した。何を今さら――と思ったのは、名乗った直後である。名前よりも先に説明を受けるべき事柄が多すぎて、どうにも思考が追いつかない。 そうして私は、考えもまとまらないまま、歩き出した二人の女――メイとフォンウと連れ立って、地下洞窟を後にしたのだった。
 
 
  <了>
 
 
  『虹に吠える』にて、鳳舞の名前をフェンウと記載しましたが、ただしくはフォンウです。 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.205 ) | 
- 日時: 2014/10/04 00:42
 - 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: SWSp7YcW)
 
 クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
  四十六章 明かされるもうひとつの事実
  〜部屋〜
  「…zzz」 「また寝てるのかい…」 気がついたら霊華は…寝ていた。さっきまでご飯これでもかというくらい食べていたのに。 よく食べて、よく寝るとはまさにこういうこと。昼寝もしたのによく寝れること…。 いくらさぼり魔とはいえど、そこまでの眠気に襲われることのない冥花はあきれていた。 「冥花さん、ちょっといいかな?」 そんな冥花にツバキが声をかける 「なんだい?あたいに何か用でもあるのかい」 「…話がしたいんだ。本当なら霊華さんも一緒にだったが…寝てしまっているなら無理に起こす必要もないから」 どうやらツバキは残妖、冥花、霊華と話がしたいらしい。ただ霊華は寝てしまっており、無理に起こすのもあれだからということで二人だけを誘うことにした 「理由はあとで聞くわよ…で、どこにいくんだい?ここで話せそうな内容じゃないと思う気がするけど」 「村のはずれに誰も来ない場所を教えてもらった。そこで…」 「あー、わかった。案内は任せるけど誰がその場所を作った…いや教えたのかわかったわ…」 誰も来ない場所などそうそうあるわけがない。 それも村の近くだ。そんな空間はきっと炎が創造したのだろう。冥花は言わなかったがそうだろうなと察知した。 こうしてツバキ、残妖、冥花は村のはずれにある孤立空間へと向かうことにした。
 
 
  〜孤立空間〜
  一様に孤立空間としているが…外部からの接触がないことを除けばもはや渓流そのもの。 夜空を上弦の月が照らし、その光が落ち行く紅葉を輝かせる。 …本当に外からの接触がないのか不安になるほどだ。 「…で、あたいらを呼んだ理由はなんだい?」 改めて冥花は呼んだ理由を聞く。その答えは… 「…まだ炎さんから聞いた話についてまとまっていない。正直まだ聞くのは早いと自分でも分かる。でも…どうしても知っておきたいんだ。炎さんが言ってた…【冥花、霊華、残妖は俺のいる世界にいない。他の、それも干渉されやすい世界に住むモノだ】という意味が。」 炎から聞いた話は基本彼自身のことと地のことについてばっかりではあった。しかし、残妖たち3人のことについてはほとんど話すことはなかった。 まだ炎からの話について整理ができていなかったが…どうしても知りたかった。 「もし炎がここにいたら…まだはやいって絶対言ってるわよ。あせる必要はないと思うんだけどねぇ…」 「自覚しているが…どうしても知っておきたいんだ」 「…」 冥花は残妖を見るが…その表情から「教えてあげて」と思っているのが読み取れる。 しかし教えるにしても少し困っていた。炎とツバキたちが住む世界はおそらく共通している。それに対し自分たちの世界は…まったく違う。 それを説明すれば混乱するだけで理解できないはず… とその時。
  「あら…?そんなに知りたいの?わかったわ。あなたが理解できるかどうかは私にはわからないけど、できる限り分かりやすく説明してあげるわ」
  外部から接触があるはずのないこの空間に、聞き覚えのある声が響く その声の主は…さっきまで眠っていたはずの霊華だ。 …ひとつ言うなら今まで見ていた彼女と何かが違う その容姿は今までより大人びているように見える。 「れ、霊華様?さっきまで眠っていたのでは…」 「寝たふりよ、あなたたちがなにかしそうだったからね。だからあえて寝たふりをしてあとからつけてきたわけよ。」 いや別に最初から起きててもいいだろと冥花が突っ込みたかったが…突っ込みをいれようにもいれられない威圧感が感じられる。 「それはそうと…ツバキだったかしら、あなたに話す内容は…炎も似たようなこといったと思うけど誰にも明かしたらだめよ。…いいわね?」 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.206 ) | 
- 日時: 2014/10/04 23:10
 - 名前: 翼の勇車 (ID: CTRCAMjz)
 
 お久しぶりです……げふっ……久々の……更新ですが……グハァッ……まさかの番外編です……ではどうぞ……ガクッ
 
  番外編〜なんという宣伝〜
  バタァーン!! ペッコ「みんな大変だぁー!!」 トトス「うおぉ!? 急にどうしたペッコ!? というか楽屋に来んじゃねぇよ、これたぶん番外編として投稿されんぞ!」 ペッコ「あっ、しまった……ってそうじゃなくて! これ見ろよ!」 クック「そ、それは……iphone6じゃないか! どこでてにいれたんだそんなもの……」 ペッコ「へっへーん、いいだろ。……ってそれもちがーう! 問題はこのサイトだよ!」 ギザミ「なになに……?『 【マインクラフト】匠転生生活日記』? へぇ、こんな小説があるんだ。ペッコのオススメ小説?」 ペッコ「いや、この小説の作者をよく見てみろ……」 アルタス「ん?」
  作者:翼の勇車
  全員「「なっ……」」
  〜翼の勇車宅(勇車の墓)〜
  勇車「おっ、これはスポーン部屋! お宝お宝ー♪」 ズドオオォォォン!! 勇車「うわあぁぁ!?」 ゲリョ「つばゆう……邪魔するぞ」 イーオ「つばゆうてめええぇぇぇ」 勇車「おいお前らふざけんなよ! 勇者の笛意外でこの墓壊すと治すの大変なんだよ! どうしてくれんだよ我のMy home!」 クック「黙れ、どうせ砂の城だろう。それよりつばゆう、これはどういうことだ?」 勇車「そっ、それは……」 レオ「ヒャッハァ! 今もマインクラフトやってただろ? 我輩の聴力なめるなヒャッハァァ!」 ラン「私達の更新を差し置いて、新たな作品に手を出すとは……言語道断です」 マル「そうだ! 俺らなんか番外編でたった一話しか出てないんだぞ! ふざけんな!」 ティガ「……殺す」 勇車「えっ、ちょ、まっ、ギャアアァァァ!!」
  茶番END
  ……まあ、そんなわけで別サイトで新小説かきはじめました。ほんとすんません……めっちゃ宣伝です。まぁ、更新遅くなってる理由書こうとしたら、これなんて宣伝? まぁ、ついでにURL貼っておくので興味のある方はどうぞ……。
  ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=40371&n=0&count=1 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.207 ) | 
- 日時: 2014/10/05 13:21
 - 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: 4.ochzEM)
 
 The HUNTERs’ story 〜永久の蒼き焔〜
  〜〜〜第八話〜〜〜  【相変わらず】
  「さて、予定変更だ。一番速い船でジォ・ワンドレオへ行く」 「…わかった…」 突然だが、やばい。とにかくやばい。 今日の朝、起きると妙に視線を感じた。いつもより多く、殺気がこもったように感じた。 なので、予定変更をした。他人にすがる事になるが命の危機だ。当人には迷惑だろうがそこは許して欲しいと思っている。 「荷物の準備終わったら呼んでくれ」 「・・・」コクン 俺は零無が無言で頷くことが日常になっていることに気付いていなかった。
  〜〜“スクルド“は…〜〜 「奴らはドンドルマで助けを求めるわけではないようだな」 スクルド26、参謀のような男は周りの3人の男達に向かってそう言った。 「男の方はギルドに行っていた。助けを求めに行ったのかと思ったがあまりそういう様には見えなかった。  しばらくして女を連れて出てきた。飛空船の操縦士のような格好だった。恐らく、飛空船で目的地へ行くのだろう」 「そうか。どの方角へ行くと思う?スクルド24」 スクルド24、体格のいい年上の爺さんは言った。 「ここから南にジォ・ワンドレオという街がある。恐らくそこに行くな」 「では南へ行く。先回りして街に入る前に作戦を完遂せよ」 「「「了解」」」
  〜〜影輝達は…〜〜 「この船だ。少し小さめだが結構速いぞ」 俺の指した飛空船は小柄だがその分速いという特徴を持った船だった。 「乗り込むぞ。他に乗る人はいないから多少は武器の手入れとかをしてもいいだろう」 俺は零無の手を引いて船へ乗り込んでいった。 何か忘れている気がしたが今はそれどころではないので気にしないようにした。
  あれ…、これデジャヴ…。
  飛空船の中は広かった、が普通の飛空船に比べるとこれでも狭い方なのだろう。 まあ俺達と操縦士と荷物(ほとんど武具だが)ぐらいしか乗っていないのだが。 「…トラスは…?」 ・・・。 突然話しかけられ、俺は硬直してしまった。 そういえばトラスは何処へ行ったのだろうか? 「何処に行ったんだろうな」
  〜〜その頃、トラスは…〜〜 「ウニャ〜…」 今は荷物の中にいるニャ。 影輝達に措いて行かれそうになったから急いで掴まったのがこの荷物だったニャ。 それから無理矢理中に入って何度か影輝達のところに行こうとしたけど無理だったニャ。 とりあえず、眠いから寝るニャ…。
 
  こんな調子で無事にジォ・ワンドレオに着くのだろうか…? 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.208 ) | 
- 日時: 2014/10/05 14:31
 - 名前: 影法師のペンギンさん (ID: 9hJRGpTQ)
 
 >>206 あっ、見たことあります。あれ貴方だったんですか…… 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.209 ) | 
- 日時: 2014/10/05 17:14
 - 名前: 翼の勇車 (ID: bElE3Svm)
 
 >>108 おぉ、ペンギンさん読んで下さったんですか!? いや、嬉しいですねー。良ければ今後も読んで頂けると嬉s…… クック「おいふざけるな、ここはお前の小説の板じゃないだろう」 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.210 ) | 
- 日時: 2014/10/05 18:37
 - 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: zzT.X6Al)
 
  クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
   四十六章続き
   〜地&碧side〜
   リノプロスを餌にして釣りを始める地。  数秒の攻防の末に、その不自然な砂丘から巨体が飛び出してきた。  石のような甲殻、横に広い口、青い腹。  そう、それは潜口竜ハプルボッカだ。 「ギェェェェェ、ギィィィィ」  耳障りな声を上げながらハプルボッカは砂漠に打ち上げられ、地面に放られた魚のように跳ね回る。 「よっしゃwww 大物ゲットwww 」  地は普通に魚を釣りあげたかのように釣竿から手を離す。 「碧ー、解体ヨロ」 「分かった、とにかく薙ぎ倒せばいいんだな」  碧はその雷剣を抜き放ち、一閃する。  その刹那、ハプルボッカの巨体がナイフで切るバターのように寸断された。 「歯応えのない……下位個体だな」  碧が雷剣を背中に納めると同時に、二つになったハプルボッカが砂の上を転がった。 「で、こいつをどうやって持って帰るんだ?」  地に向き直りながら碧はハプルボッカを指す。 「え?普通に持って帰るに決まっ……」 「出来るかアホ」  碧は地を蹴り上げる。 「ばたらっ!!」  夜空へと舞い上がる地。  ほんの数秒後には帰ってくる。 「えー、んじゃ勿体無いけど放置安定かな」  着地した地はさっさとハプルボッカから目を切る。  当初の目的通り、洞窟へ向かう地と碧。
   〜ユリside〜
   時計を見上げれば、短針が10を指している。  あと二時間後には、その時が来る。  とは言え、先に温泉には入りたい。  もうじきライラとシオンが上がってくるはずなので、その次に入りたい。  しかし、気掛かりなのは昼間のあの二人組の男だ。  あのときはアストと碧に助けてもらったので何も無かったが、また同じようなことが起こりそうで怖い。  アストと一緒に入れば大丈夫だろうが、カトリアはそれを許してはくれないだろう。  出来れば、強い女性と一緒に入りたい。  真っ先に上がったのはニーリンだが、ニーリンだと飲酒を勧められそうなので遠慮したい。現に、昨日も飲んでいたのだから。  次に考えられたのはカトリアだ。  そう思って、ユリは何かを書いているカトリアの背中に声をかける。 「カトリアさん、次一緒に入りませんか?」  彼女の声に気付いて振り向くカトリア。 「ユリちゃん?あぁ、うん。いいよ」  カトリアはペンを机の上に置いて立ち上がる。  ふと、ユリはカトリアが書いていたそれを覗き込む。  日付と、長々とした文章や数字が書かれている。 「日記、ですか?」 「日記と言うか、日々の記録かな。記録帳はシナト村にあるまんまでここには持ってきてないから、新しく紙を買ってきたの。日にちの前後がどうなって、今後はどう考えるかを決めるのも団長の仕事だからね。いつどこで誰がどうなったかを記録して、何かあったときは見直して確かめて……この世界じゃ新しいことが多すぎて大変だけどね」  カトリアは小さく一息つく。  ユリは感心した。カトリアは見えないところで確実にミナーヴァのすべてを把握しているのだ。 「温泉いこっか、ユリちゃん」 「あ、はい」 「じゃあみんな、私とユリちゃんが次に入るけどいい?」  一応全員に訊いてみて、異論はなかったので、ユリとカトリアは少しの間待つことにした。  しばらくしてから、ライラとシオンが帰って来たので集会浴場へ向かうユリとカトリア。
   〜ツバキside〜
   外部からの干渉のない孤立空間。  いつもの呑気そうな雰囲気とは違う、幽玄な気配を思わせる霊華の前に、ツバキは畏怖を感じていた。  彼女はハンターではない。しかし、炎ほどではないにしろある種のオーラを感じられる。 「そうね……まずは、私達の世界を簡単にだけ話そうかしら」  霊華はゆっくりと口を開く。  隣にいる残妖と冥花の表情も固い。  霊華が話した内容はこうだった。
   まず、彼女達の本来いるべき世界はモンスターハンターと言う職業が存在せず、モンスターすらもいない。  その代わりと言うか、妖怪や物の怪、幽霊などが当たり前のように存在する。まるで昔の東方の国のおとぎ話のようだ。   紅白の巫女や、白黒の魔法使いなど、自分達を取り巻く人物達。  他にも、聞けば聞くほど全く理解できない内容ばかりだ。
   一通り聞き終えて、ツバキは頷いた。  「突飛すぎる事を聞くのはもう慣れたようなものだけどさ、どうして炎さんや地さんに連れてこられたんだ?」  本来は何の関係もないはずの彼女達を、炎や地が何の意味もなく連れていくはずがない。  その理由の一部は、冥花が答えた。 「あたいとしても、どこまで話していいものか分からないけどね……」  冥花は手に持っていた鎌をその空間に置いた。 「炎は、誰かを探している。その探している人物は、一度は消えてしまった存在。あたいは消えてしまったその人物達と逢ったことがある。その人物達と逢ったことがあるあたいを、炎はその世界へ案内するように強いた。それで、あたいはこのモンスターハンターとやらの世界へ連れてこられた。……あたいの口から言えるのは、このくらいかな」  冥花は霊華に向き直った。 「霊華。なんであんたはこの世界に連れてこられた?いや、あんたは地と行動してたっけ?」 「あぁ、その理由はね……」
   〜アストside〜
  「ルピナスさん、遅いな。いくら狩り場に立ち入る訳じゃないからって、安全とは言えないし……」  炎と言うらしい人物からの手紙には、ルピナス一人で来いとは行っていた。  しかし、ハンターではないルピナスを一人で村の外に連れ出させるとは、なんて自分勝手な人物だろう。もしルピナスに何かあったら……  そこまで考えて、アストは立ち上がって男部屋に入り、武具を装備する。  その様子を見て、マガレットは首を傾げる。 「アストさん?どうしたんですか?」 「狩り場まで行ってくる。ルピナスさんが心配だ」  そう言って、アストはレウスヘルムを被り、玄関を出ようと戸口に手を掛けようとする。  ふと、その扉が空けられる。 「ただいま戻りましたぁ」  開けたその先に、ルピナスがいた。 「お、おかえなさい、ルピナスさん……」  普通に帰ってきていた。 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.211 ) | 
- 日時: 2014/10/06 01:43
 - 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: zoK62vvj)
 
 クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
  四十七章 交わる異世界のモノ
  〜空〜
  「…」 無数の星と、ひとつの月… そこにまぎれるひとつの紅き光…。 常人からすれば星にしか見えないそれは…炎だ。 「くそっよりによってそこにあるのか俺の力…」 彼は空から自身の力の波長を探していた。 地上より障害物が少ないため、鮮明に位置が理解できる。 その位置は…ユクモ村のあるところ。 「…まぁ俺がいくまではわからん…地が気づくかもだがなんとかするだろう、あのあほめ…どこで…………」 急に炎は語るのをやめた。 そのわけは…単純だ。 「ふふ…久しぶりね。炎。」 夜空に照らされる青緑の髪、 透き通った翠色の瞳、そして背中にある二つの刀…。 師に唯一仕えしモノ、翠だ 「なぜきた?」 「なんとなくよ、なんとなく。ふふ…。」 「なんとなくとかやめてくれまじで」 翠も炎の師と同じく、きまぐれだ。 なんとなくで何かすることなど当たり前。ただしその痕跡はまったく残さない 「まぁ、私はこの世界に何かする気はない。あなたが片付けてね。まぁ外から不確定因子が現れてしまったら…そうね、私が処理するわ。それだけよ〜」 「分かったから帰ってくれ。何もするな」 「なによ〜分かったわ…」 翠はしぶしぶとこの世界から去ることにした。 夜空に一つの光が走った
 
  〜孤立空間〜
  霊華は地と行動していたわけを話す 「地のいる世界に意図的に行ったのよ。ある人(?)から彼らの世界のことについて聞いてね、興味を持ったのよ。だから私が頼んでその世界にいったのよ。あ、なぜ地がいる世界が分かったのかは言えないわよ。これは話すとめんどくさいのよ」 「…ついでにですが、私はそのあと無理やり呼ばれました。本来は私が関わることはなかったのですが…無理やり呼ばれてしまって今に至ります」 霊華に続けるかのように残妖も話す。 「…意図的だったのかい。あたいも初耳だよ」 どうやらこのことは冥花も知らなかったらしい。 「あらごめんなさい。さて、これで十分かしら?それとも…まだ必要?」 「い、いや、もう十分だ。整理が落ち着かないとこれ以上は理解できないから」 ツバキはとりあえずこのくらいで話をやめることにした。炎のこと、そしてこのことと…整理をしたいためだ。
  「…っ!!」 「あらどうしたの?」 残妖は何かを察知した。その何かは…今までにないほど強大で、炎をも超えるモノだ。 「こっちに…来る!!」
  「ごきげんよう♪」 ズドォォォオオオオン!!!!
  誰も来ることのできないはずの孤立空間に、何者かが空から着地してきた。 「こ・ん・ば・ん・は。」 「…誰ですか、あなたは…!」 「あーそんなに敵視しないでよ〜私は炎の師に仕えるモノ、翠。あなたたちの敵じゃないからさ〜」 「え、炎の師に仕える…?!」 なんともゆるい感じで話す…翠。さっき炎に何もするなといわれたのを完全に無視。さすが。 「ま、なんとなくよっただけよ〜私はきまぐれに現れて、気まぐれにたたかって、気まぐれに去る〜それがモットー。」 …きまぐれ一筋。そんな翠を…どうも信用できない。 「…といわれても信用できないわ。」 「もー…んじゃ幽霊さん、その天球破壊していい?」 「っ!!」 霊華はその言葉にひどく動揺する。なぜならその天球を翠には一切見せていない。それなのにそれを確実に言い当てたからだ。 「あとそこの半人半霊さん、私を敵視するのはいいけどその刀では私に攻撃を当てることは不可能よ。というよりあなたでは私に勝てない。後ろの斬った跡…気づいた?」 「そんなものあるわけg…?!!」 残妖が後ろを振り向くと…さっきまでなかった斬撃の跡が無数に残されている。いつのまにこんなものを残したのだろう…。 「そしてそこの死神?さん。サボり魔してると炎+αに殺されるわよ。まぁ私は関係ないんだけどね〜」 「な、なぜあたいのことを?!」 …翠はどの世界にも属さない。が、それ故にどの世界に行っても十分な情報を得ている。 「で、そこの…ハンターさん、情報の整理に苦戦しそうだけどがんばってね〜。困ったときは炎使うなりしてね〜。私はこれないから〜」 「は、はい?」 …一時的にホンキを出したかと思ったらすぐにもとの調子…地に似ている。 「さーて、私は去るわよ〜このことは忘れてしまうから気にしないでね。さようなら〜!!」
  バシュン!!!!
  翠はその場から一瞬で消え去った。 それと同時に… 「あれ…さっきまでなにかいたような気がしたんだけど…あたいの気のせい?」 「いたかしら?」 「いま…せんね。」 「ここは孤立空間っていってたのに誰か来るわけが…」 翠と会った記憶は消滅していた。 残された4人は不思議に思いながらも夜空を見上げていた。 ―まだ夜は長い 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.212 ) | 
- 日時: 2014/10/06 01:54
 - 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: zoK62vvj)
 
 >>211 残妖「そういえば天球ってなんですか?」 霊華「地からもらったのよ。」 地「俺があげた。効果はカリスマ増強。レベ比例。威厳をだしたいな〜って時に使うと効果的!!」 霊華「本当にいいわねこれ…」 冥花「どこぞのカリスマ不足吸血鬼姉妹にもあげたいわね」 地「いやいやwwwwレベ比例だってwwwwそれwwwwwレベ少ないとあんま効果ないのwwww」 炎「比率は」 地「それはもちろんTひりt【存在しない】ほげぇ!!」 碧「…。」
  翠「あ、ごめんなさい。ちょっと出番がほしかったのよ〜」 黒「なんで出番もぎとりにいってんだ。罰として猫耳装備させる」 翠「え〜!」 qua「画像はよ」 黒「自力で作れ」 qua「ハァ☆」 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.213 ) | 
- 日時: 2014/10/06 10:22
 - 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: zZNEmWly)
 
  クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
   四十七章続き
   〜ツバキside〜
   妙な感覚は感じたものの、気のせいだったのだろう。 「んーと、どこまで話した?確か霊華さんは連れてこられたんじゃなくて、自分の意志でモンスターハンターの世界に来て、残妖さんはそれに続くように来た、と」  ここまでを整理するとこうだ。  霊華達の本来いるべき世界は、常識が通じない。  どうやら冥花には消えてしまった存在を知ることが出来るらしい。  その力を炎に無理矢理使わされてこのモンスターハンターの世界に連れてこられた。  冥花、残妖は自らの意志でこの世界に来た。  その二人と地との関連性は不明。  当然、ツバキにとってそんな内容など半分も理解していない、と言うか全て理解など不可能だ。  ただ、「これはそういうものだ」と半ば自棄的に無理矢理納得しているに過ぎない。 「なるほど、といっても全然理解してないけどな。とにかく、そっち側の事情は分かった」  ツバキは頷く。 「まぁ、そんなところね。他に訊きたいことは?」 「いや、今ので呑み込めた。もう大丈夫だ」  現状で彼女達の本来いるべき世界のことを知りたかっただけだ。  それを知ったのなら、あとは帰るだけだ。
   〜地&碧side〜 
   洞窟の中と言っても、やはり砂漠。絶対的な食料の数は少ない。 「地、次はどこに行くんだ?」  碧は食用のキノコを引っこ抜きながら、地に声をかける。  彼の声を聞いて、地はアプノトスから生肉を剥ぎ取りながらそれに答える。 「んー、ほんじゃ極圏かなwww 」    極圏とは凍土の奥深くの奥深く、最奥部……間近でオーロラを観測できるほどの緯度に達する、世界の果ての一つ。  ここに存在するのは、かつて世界を崩したと言われる、崩竜ウカムルバス唯一。  草の一本も生えない、絶対零度の世界。  本当の意味でウカムルバス以外の命が存在しない、まさにそんな、場所だ。 「しばきまわすぞこら」 「うっそwww んじゃどないしよ」  真面目に考えて、凍土や火山と言った亜温地帯では食料は少ない。(最も、火山に生息するモンスターには鉱物を主食とする種もいるが)  望みがあるのは、緑豊かな渓流や孤島、先程も行った水没林が当たる。  さすがにシュレイド地方の密林や森丘、バルバレ周辺の原生林までは時間がかかる、と言うかさすがの地もそこまでの距離へ碧を投げることは出来ない。 「ま、普通に孤島にでも行くか」 「オケ」  あらかた、環境破壊にならない程度にだけ食料を集めてから、地と碧は孤島へ飛び立った。 (アレ?そう言えば、夜の孤島……つかモガの森って確か……)
   〜例の二人組ハンターside〜
   少し遡る。  謎の女性によって渓流近くまで飛ばされてしまった、この二人。 「ぁんの女……なんてことしやがんだ!」 「なぁ、いいかげん止めようぜ?あんなのがいる村だし、いくら温泉だからって……」 「うるっせぇっ!こんなド田舎まで来て、乳の一つ、尻の一つも揉まずに帰れるか!」 「その物言いする奴って大抵フラグ……」 「言うな!とっとと行くぞ!」 「もう帰りたい……」  あくまで暴漢を貫き通そうとする一人と、さっさと荷物をまとめて帰りたいもう一人。  満身創痍なのにムダに元気である。
   ユクモ村に再度到着した頃に、先程手を掛けようとした黒髪の美少女と、少し背は高いがあの謎の女性のような気配は感じられない、赤茶けた髪の美女が一人。  さすがに謎の女性もあれで懲りたと思うだろう。  今度こそと一人は意気込み、自首しようかと一人は諦めていた。   黒髪の美少女の方はこちらを知っている。  それに感付かれないように、男用の更衣室に入る。
   〜ユリ&カトリアside〜
  「……」  まさか気付いていないとでも思っているのだろうか。  たった一人で国一つの軍事力に匹敵するだけの力を持つ、エンペラークラスのハンターであるカトリアは、後ろから付けていた二人組のハンターに気付いていた。  湯浴着を少しきつく締めて、ユリがちゃんと湯浴着を身に付けたのを確認してから、唐突に出入口の扉を開いた。  当然、そこには例の二人組が待ってましたとばかり身構えて、止まった。 「あなた達?何をしようとしていたのかしら?今なら見逃してあげれるけど……?」  カトリアの後ろから鬼のような怒気が漂う。 「カトリアさん、どうしたんですか……あっ!?」  ユリも出入口に近付いて、その二人組と目を合わせる。  昼間の暴漢だ。 「カ、カトリアさん、この人たち……」  ユリはカトリアの背中に隠れる。  カトリアはそんなユリを一瞥すると、その蒼の眼を刃物のように尖らせる。 「ユリちゃんに、何をしたのかな?」 「お、俺達はまだ何も……」  弱気になっているもう一人の男。 「強がってりゃビビると思ってんじゃねぇ!」  暴漢を貫き通そうとする方は、カトリアに飛びかかる。  その汚い手がカトリアの身体に触れる寸前、その手は本来曲がらない方向へ曲がった。 「ぉっ、がっ……!」 「えっちなこと、考えたんだね……!」  カトリアはその手を先に掴み、変な方向へ曲げていた。 「こっ、の……」  すかさずもう片方の手を伸ばす暴漢。  だが、既に目の前にカトリアは消えていた。  彼の視界に移っているのは、床だからだ。 「ユリちゃん、見ちゃだめだよ?」  カトリアはとてもいい笑顔をしている。  ……が、目は一切笑っておらず、まるでモンスターと対峙するハンターのような殺意に満ちていた。  カトリアは床に叩き付けた暴漢を見下ろし、片手で後頭部を掴みあげる。  カトリアより何回りも大きい図体が足を浮かせている。 「あがっ、ぎっ、ぉあぁぁ、や、やめてくれぇぇ……!」 「うん、やめてあげるよ」  カトリアはその暴漢を放り出した。  その放り出した所は、集会浴場のド真ん中。  数人の他のハンターが、その様子を見ている。  そしてカトリアは言い放った。 「痴漢です!!」  その瞬間、回りにいた他のハンター達は瞬く間に取り囲む。
   数分の後、暴漢二人は通報され、ギルドナイトによって御用となった。 「ユリちゃん、大丈夫だった?何もされなかった?」  もうカトリアはいつもの優しい団長に戻っている。  この時ユリはこう思っていた。  やっぱりカトリアさんも普通じゃない、と。 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.214 ) | 
- 日時: 2014/10/06 22:24
 - 名前: 影法師のペンギンさん (ID: QZYbYowi)
 
 >>213 メイ「おおお……」 セロ「結構やりますねカトリアさん……」 レージ「改めてこのスレのキャラの強さがよく分からんなった」
  
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.216 ) | 
- 日時: 2014/10/06 23:25
 - 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: zoK62vvj)
 
 クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
  四十八章 夜の孤島は世紀末
  〜孤島〜
  「The Least 100se【何言ってんだ】ぐほぁ?!」 移動時間、100秒。しかしそれは言ってはならない。 「あー、いてぇ…んと、夜の孤島は簡単にいうと世紀末です。(あ、死体全部消えてる。…あれ、そんなに早く消えたっけ)」 「世紀末だ?」 夜の孤島…それは本来来るはずのないモンスターも現れる謎空間 時に混沌とした場と化すことも多々ある本当にわけのわからない狩場…。本当に孤島か?と思うハンターも多数いる。 ちなみに、地が大量虐殺してしまったモンスターの死骸は全て消えている。ただ自然に消滅するにはどうも早すぎるうえにそれだと残るであろう痕跡がまったく残っていない。 とりあえず炎の仕業か誰かがお持ち帰りでもしたのだろうと仮定してそこまで詳しく追及しない。考えるのもめんどくさい。 「まぁ何くるか分からんけどその分食料も多種もぎとれるってわけさ。何が来てもいいようにしないといけないのがめんどくさいんだよなぁ」 「何が来ても…か。」 そういって碧が取り出した武器は…雷剣ではあるのだが今度のは緑色に発光している。 彼曰く麻痺属性が付加された大剣とのことだ。万能なため、よく使っているとのこと 「まぁ適当に見つけたら狩るだけだし、採取で取れるものも多いはずだから漁るかーw」 とりあえず大型モンスターは現れたら抹殺、それ以外は適当に食える物を採取することにした。
 
  〜とある場所〜
  「くそっ!なんなんだあそこは!!意味が分からん!」 「だからもうあきらめたほうがいいといったじゃないか…」 例の二人はギルドナイトによって連行されている。 しかしその歩みは突如止まる。 「な、何事だ?!」 「止まった?逃げるチャンスか!?」 …と考えていた。甘い。
  『おめでとう、君たちは消去された。』
  先ほど連行していたギルドナイトの者とはまったく違う何かが背後に…いる その威圧は今まで遭遇した誰よりも強烈で、おぞましいモノ…。 「だ、だれだてめぇ!!」 「…もう一度言おうか。」 その男は両腕から紅の焔を開放しながら、もう一度いう。
  『お め で と う 、 君 た ち は 消 去 さ れ た』
 
  ―その後、あの二人組のハンターを見たものは誰もいなかった 後にわかったことだが、この二人組…各地で悪行を行っており、そのたびにギルドから警告を喰らっていたが無視していたとのことだ。 「…まったく、こんな仕事のために俺を呼ぶな炎、次やったら覚えておけ」 そういい残し、焔と共にその場から姿を消した。
 
  〜空〜
  「することがない…合流するまで暇というわけだはないが急ぐ必要もないとなると少なからず時間があまりまくる」 炎があとすることは…あるモンスターの討伐。 神域に生息するあるモンスター…それも自身の力で強化されているそれはおそらく常人からは手の出しようもないまさに神そのもの。 …炎からみればそこらへんのモンスターと変わらないらしいが。 それを討伐してしまえば残りの時間は…何もすることのない。つまり予定のない時間帯 「…1日でよかったな」 改めて時間設定を間違えたと後悔する。それでもそれを変えることはできない。 余暇をどうするか…それも考えなければならなくなった炎であった。 「(空間移動さえできればその間に師の元で時間など飛ばせるのにな…)」
  
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.219 ) | 
- 日時: 2014/10/07 01:51
 - 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: CR3foo2q)
 
  >>214
   本編では入れなかった、クロスオーバー限定のカトリアさんの独自の性能です。
   彼女基準の「えっちなこと(セクハラまがいなこと)」を察知すると、身体能力が桁外れに強化される。  片手で大男(およそで体重80kg以上)を軽々と投げ飛ばすことが可能な腕力へ強化され、握力のみで相手を骨折させることも出来る。  脚力も大幅に強化され、瞬間移動と見紛う(恐らく地に匹敵する)速度で異動出来る。  しかし、これらの桁外れな力の発動条件である「えっちなこと」と言っても、発動の可不可は不安定であり、残妖にみょんなことをした霊華には発動しなかったものの、冥花を押し倒したシオンには発動している。
   後付け設定乙です。     
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.220 ) | 
- 日時: 2014/10/07 12:39
 - 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 1BDP.bkX)
 
  クロスオーバー 7倍quasar ×ダブルサクライザー
   四十八章続き
   〜地&碧side〜
   早速探索を開始する地と碧。  地図上での番号、エリア1と呼ばれるここは、坂道になっており、地上を見下ろせるほどいい景色が見える。  上弦の月はまだ高く、明け方にはまだ時間がありそうだ。  そこで待っていたのは、朱と紫の鳥竜、ドスジャギィが獲物を見つけたとばかり咆哮を上げていた。 「ゥアオォォォォォン」  とはいっても、しょせんはドスジャギィ。 「あちょー」  地は一瞬でドスジャギィの懐に潜り込み、その襟巻きに手刀を一閃。  たったその一撃で、ドスジャギィは絶命し、横たわった。  夜なのだから、仮にも上位個体であるにも関わらずだ。 「で、碧。どこから回ってくよ?」  何事も無かったようにドスジャギィを剥ぎ取りながら碧に向き直る地。 「そうだな……」  碧はモガの森を見通す。 「まずは、飛竜の巣への洞窟を通って、そこから海沿いに出て、ぐるっと一周だな」 「オケ。んじゃ行きますか」  地と碧はまずは左手に当たる雑木林へ向かう。
   〜ユリ&カトリアside〜
   カトリアが暴漢を追い出してくれたおかげで、後はゆっくり入ることが出来た。  最初に身体を洗うことにし、ユリとカトリアは並んで座る。  石鹸を泡立て、身体を擦る二人。  ふと、カトリアは頭と髪を洗っているユリを見る。  目につくのは、ユリの腰まで伸びた美しい黒髪だ。  東の方では、こういう女性を大和撫子と言うのだろう。  カトリアはそっとユリの黒髪に触れてみる。  柔らかい。  日頃から丁寧にコンディションを整えているのだろう。  次に、髪の間に指を入れて、櫛で鋤くように指を下ろす。  触れるだけで心地好い感触の髪質だ。 「あの、カトリアさん?私の髪がどうしたんですか?」  ユリは洗う手を止めて、うしろにいるだろうカトリアに声をかける。 「あ、ごめんね。くすぐったかった?」  カトリアもユリの髪に触れている指先を止める。 「いえ、別に触っててもいいんですけど……」  ユリはカトリアの指先が背中をなぞる感覚に緊張していた。 「ユリちゃんの髪ってすっごく綺麗だから、思わずね。どうやったらこんなに綺麗になるのかなぁって」  カトリアはユリの黒髪を纏めて、掴むように触れる。 「そんな、特に変わったことはしてないですよ。ちゃんと毎日丁寧に洗って、暇があったら整えて、寝るときは傷めないように気を付けて……」 「それが普通に出来るってすごいと思うよ?」  ユリにとっては当たり前だろうが、カトリアにとってはそうではない。カトリアも多少は気を付けてはいるものの、ユリほど完璧には出来ない。 「小さい頃からの習慣みたいなもので、「髪は女の命」ってお母さんに言われて育ってきましたから」 「……」  カトリアはそれを聞いて、少しだけ悲しげな表情をした。  ユリは幼い頃から歌姫として祭り上げられてきた。  人々のカリスマとなるべく、望んでもいないことを強いられ、自由なオシャレも出来なかったのだろう。  その上で、先程のような暴漢や不埒を働く輩に狙われて、気が気でない毎日を過ごしていたのだろう。親友であるツバキも男として無理に振る舞うようになり、そんな彼女を見て心を痛めてもいたのだろう。  普通なら、自分の人生に絶望して自殺してもおかしくはないだろう。  そんなユリの過去を想い、カトリアはユリの背中から優しく抱き付いた。 「カ、カトリア、さん?」  ユリは驚いて後ろのカトリアへ目を向ける。 「大丈夫だよ」  カトリアは身体と同じように、優しくユリに語りかける。 「今だけは、私が、私達が守ってあげるからね」  耳許で囁くように、カトリアは頬をユリのか細い肩に乗せる。 「だから、無理なんてしないで。自分の思うことをやったらいいの。あの時の、アストくんへの告白みたいに」 「アストくんへの、告白……」  ユリは心をカトリアに撫でられたような、温かい気持ちになる。 「私はそれを応援するから、頑張って。女の子」  ほんの少しの間、カトリアはユリに抱きついて、ユリは嫌がることもなく抱きつかれていた。 「カトリアさん、以外と胸大きいですよね」 「こっ、こらユリちゃん!えっちなのは……」
   〜炎side〜
  「そんなことは後でゆっくり考えればいい」  炎は後のことは後回しにして、今は自分のやるべきことを成すべきだと、判断する。  そして、悪魔の翼をはためかせ、飛翔する。  その方向は、今回の始まりの地である火山。  焔の頂を飛び越え、暗雲を切り裂き、神が棲むその場所へ向かう。 「……ん?」  その途中、炎は目を細めた。  無数の火山弾が襲い掛かってきているのだ。  炎はその無数の火山弾を掻い潜って回避する。速度はそのままでだ。  そして、羽ばたくその姿が見えた。  黒く煌めく龍。  異形の二本の角。  邪悪な翼。  妖々しい尻尾。  それらを確認して、炎は剣を抜き放った。 「神に相応しい存在だと言うのなら、俺を倒してみろ」 「アァァァァァァァァッ!!」  炎の挑発に答えるかのように、その龍は吼える。 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.221 ) | 
- 日時: 2014/10/09 17:39
 - 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: VtMBKHab)
 
 はい、とりあえず言いたいことは参照で全てです
 
 
  …まあこんな短文で終わらせるわけにもいかないので少し
  思いついたので敢えて4G板で書こうと思います 理由は過疎っているような様子でダブルサクライザーさんが入っていったので 自分も行って盛り上げようかと…
  本音はあっちで書きたいなと思ったから(衝動)ですが 最近、全然更新してないのになんで思いついたのか…不思議で堪らない… 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.222 ) | 
- 日時: 2014/10/11 16:34
 - 名前: 7倍quasar ◆FGU2HBsdUs (ID: LPOlhmyq)
 
 さて、気がついたら4G発売。 別ゲーはまってたから発売日わすれてt
  4G発売されたんで4G板のほうにいきまs。 これから全部向こうの板にレスします。名前変えます。 おしまい 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.223 ) | 
- 日時: 2014/10/15 18:38
 - 名前: ウダイ (ID: ETU1R8eQ)
 
 M.M.Trione 七千年のわれならし
 
 
  一
 
 
  われ、鍵を見出さざりし扉あり 透見(すきみ)することを得ざりし幕(とばり)あり 「我」「汝(なれ)」のかりそめのしばしの言(こと)も ありしかど――やがてまた「汝」「我」は無し
  (オマル・ハイヤーム著『ルバイヤート』/竹友藻風訳より引用)
 
 
  口をだらしなく開き、薄らぼんやりと雲海を仰ぐ信天翁(しんてんおう)の姿は、降り始めた雨の冷たさとあいまって、どこか忌まわしく私の目に映った。垢と埃にまみれた身体を、力なく樹木に預けている様子は、ともすれば打ち捨てられた死体のようにも見える。出来ることならば近寄りたくはない。係わり合いになりたくないが、仕事である以上、そうも言っていられない。 渋々と薄汚れた信天翁に近寄った瞬間―― 彼方の空を、遠雷が走った。
  「ジャーヴェダーニー、イーナスト――」
  雷鳴に呼応するように、信天翁がか細い声でつぶやいた。内容も、その言語すらも判然としない。ただ、薄っすらと愉楽の色合いだけが感じられる。落ち窪んだ眼窩には、遠くの空を裂く稲光が魅力的に映っているのかもしれない。
  雷の鳴り止まぬその地を、ヒトは神域と呼ぶ。
  神域とは―― 原因不明の天災が多発する、未踏破地区を指す言葉である。ヒトを含め生物が生息する環境ではないと言われており、絶えず雷鳴が空を埋め尽くし、溶岩が大地に溢れ、荒れ狂う暴風に氷塊が乱れ飛ぶとも聞く。神域すなわち地獄と書き残した手記は、血に濡れていたとの逸話まであるほどだ。
  今、私はその神域から数十キロメートルほど離れた近隣区域にいる。いや正しくは、神域の近隣区域にて路上生活を続けている信天翁に、生活に必要な物資を届けるために、遠路はるばるバルバレから荷車に乗ってまかり越した次第である。 背後を振り返り、持参した荷を確認した。最低限の保存食と飲料水、そして大量の葡萄酒、その他もろもろが堆く積み上げられている。 くいと裾を引かれ、私は視線を戻した。見れば信天翁が葡萄酒を指差し、手のひらを見せる仕草を繰り返している。寄越せという意味合いだろうか。
  「メイ、ヌーシュ、ケ、オムレ――」 「メイ? メイがどうしたって言うんだ?」
  異なる言語に身振り手振りを交えながら、葡萄酒を手渡した。メイとは、王立先端科学研究所ライアス(Royal Institute of Advanced Science:RIAS)の所長であり、かつ私の雇い主である。本名はメイ・リオ・エムノートという。私は研究助手という立場ながら、メイの元で雑用――例えば今回の信天翁への物資搬送など――をさせられている哀れな小間使いだ。 自らの境遇に対する嘆きもそこそこに、私は葡萄酒の瓶を二、三本ほど信天翁のそばに置いて、山と積まれた荷を解きにかかった。距離があるとはいえ、危険地帯――恐れ多い神域の近隣に、長居をする道理はない。 雨に濡れぬよう木々の下に荷を並べ、早々に立ち去ろうとする私を、呼び止める声があった。信天翁だった。
  「ホダーハーフェズ」
  相変わらず何を言いたいのか分からなかったが、私は挨拶代わりに頭を下げて、その場を辞去したのだった。
 
 
  <続> 
 | 
  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.224 ) | 
- 日時: 2014/10/15 19:24
 - 名前: 布都御霊剣 ◆Mp0wNgpgF6 (ID: OyhsknfP)
 
 モンスターハンター「焔の詩」 サイドストーリー 微笑は風と共に 3章-1 「ボクの家は、遥か昔から続く名家の一つなんだ――」 落ち着いた声で、淡々とした語りで話し出した。
  〜約6年前〜 私は、箱庭の中にいた。 誰もいない。何も無い。ただ、私を閉じ込めるだけの箱庭の中に。 箱庭の主は許さなかった。私がそこから出ることはおろか、箱にお輪の外の世界に興味を持つことさえ。 しかしある日、外側からの来訪者が現れた。 その者の話を聞いてふと思った。 外の世界とはどれ程広く、自由なものかを。
  ある日、両親は見知らぬ男と話していた。 その話を立ち聞きした。 どうやら、あの男はこの家の執事になるらしい。 これは後でわかったことだが、私の専属らしい。 その男の名はマルコ。 この者が私の運命の歯車を大きく回す事になる。
  マルコという男は外側の住人なだけあって外の事を色々教えてくれた。 ――ただし、必ず私の両親がいない場所でだ。 その理由をあるとき聞いてみた。 「――屋敷の外側のことは、貴女の両親から強く口止めされているのです。しかし、私はそれくらいしか話すものがございませぬ故。それに――お嬢様も、外の世界の事には興味があるご様子で」 と、少し悲しそうな――否、今思えばそれは“哀れみ”だったのかもしれない。 そして同時に、私は比較してしまった。 この箱庭と、その外側を。 そして、気付いてしまった。 ここは、只の箱庭だ。 何も無く、空っぽで、ただ家の名前を繋ぎ止めるだけの、そのための庭だと。 そして――私が只の籠の鳥である事に。 家の名と言う鎖に縛られ、箱庭に括り付けられた鳥である事に。 私は如何に――自由から疎遠なのかを。
  ある日両親に質問した。 何故、外の世界に興味を持つことすら許さなかったのかを。 ――今思えば、そんな事をしなければ、あのような事は起きなかっただろうに・・・・・・
  皆さん久しぶりです。 読んでいる方々はいないでしょうけど久しぶりです。 新章突入しました。 そして相変わらずの暗いトーンでの始まり・・・・・・ 出だしが暗くなるのが何かもう癖のような気が・・・・・・ 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.225 ) | 
- 日時: 2014/10/15 21:03
 - 名前: 影狼 ◆AqtLiM8aXQ (ID: t4j2BlFA)
 
 はい、6日ぶりです 新しいのを思いつき、4G発売し、4G板も人がどんどん来るようになってきた(ような気がする)ので 4G板でこれからは書こうと思います 名前は同じです スレ主はペンギンさんなので双剣さんは…来るのかな?
  では、ここで書き続けるという方の作品は…まあ見ないかも… (他者の作品を見るとその人の作品に似てしまう可能性があるため) 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.226 ) | 
- 日時: 2014/10/22 18:34
 - 名前: ウダイ (ID: cwRPOO8N)
 
 M.M.Trione 七千年のわれならし
 
 
  二
 
 
  バルバレに戻ると、私はライアス特務部MMトリオンの仮設事務所に向かった。信天翁への物資搬送業務を終えた旨を、上司であり雇い主のメイに報告するためだ。 すると、仕事の愚痴を言う間もなく、事務所に入るや否や、大爆笑で迎えられた。開口一番に笑うとは、どういった了見か。頭のネジが緩んでいるどころか、そもそも存在しないのかも知れない。 一しきり笑った後に、真意のほどは定かではないが、メイが私の帰還をねぎらった。
  「無事で何より。信天翁は息災だったかね」 「あんな風体じゃ、元気かどうかも分かりゃしない。そもそも言っていることすら分からんのだからな。吃驚したよ」
  信天翁という字面から同郷かと思いきや、いざ会ってみれば言葉が通じなかったのだから、酷く面食らった――とメイに告げた。
  「そりゃ偽名だもの」 「何でまた?」 「さあ?」 「本名は?」 「さあ?」
  真実に知らないのか、とぼけているだけなのか判然としない笑顔で、メイが応えた。メイの気質を考えると、後者のような気がするが。 あれこれと煩悶していると、メイが顔を寄せて――ファフロツキーズ――と言った。例によって聞いたこともない言葉だ。
  「FAll FROm The Skies――の文字を取って、『Fafrotskies(ファフロツキーズ)』って言ってね。文字通り空からの落し物って意味の造語さね」 「空からって言うと、隕石とかか」 「お粗末な想像力だね。空から隕石ってだけじゃ常識の範囲じゃないか。もっと突飛なもんだよ。魚とかさ」 「何で魚が空から」 「だから突飛だって言ってんじゃん。そういう常識外れのモノが、空から降ってくる現象を、ファフロツキーズって言うの」
  何となく理解した私は、嗚呼と無意味に息を漏らした。
  「先般、フォンウ(鳳舞)が降ってきたことがあったな。あれも、それか」 「あったあった。広い意味では、そうだね」
  フォンウ――緑鳳舞(リュウ・フォンウ)とは、MMトリオン専属ハンターを務める同僚にして、私の幼馴染だ。私とメイを引き合わせた張本人でもある。 そのフォンウが、ねぐらの屋根を突き破り、空から落下してきたことがあった。数日前のことである。
  「アルコールと間違えて、燃料でも呑んだのか、アイツは」 「単純な話だ」
  メイの説明によると、ヒト飛来の経緯とは、痛飲した挙句したたかに酔っ払ったフォンウが、道行くハンターと喧嘩をおっ始めた末に、ハンマーでかち上げられたことによるのだとか。途轍もない豪腕が振るうハンマーだったようで、鋭い弧を描いて高く舞い上がったとのこと。原因を知ってみれば、いかにも間抜けな話である。落下地点が私の寝床だったことが残念でならない。
  「それにしても、あれは傑作だった」
  思い出し笑いに、メイが破顔した。 反対に私は渋面になった。フォンウが落下してきた時、私は久方ぶりの女を堪能している真っ最中だったからだ。半裸で女と繋がったままの私を一瞥するだに、赤ら顔をさらに紅潮させて刀を振り回したのだから堪ったものではない。抜けば玉散る氷の刃――という訳ではないが、付き合いが長いとは言え、ただの幼馴染の女に玉を散らされてはタマったもんではない。幸いにも酒に飲まれた太刀筋ははなはだ鈍く、ほうほうのていで逃げ出して助かりはしたが。 メイが、にやにやと嫌らしい笑みを寄越した。苦い記憶に顔をしかめる私のことが、たいそう愉快らしい。 私は、強引に話を戻すことにした。
  「で、そのファフロ何たらが、どうしたっていうんだ」 「信天翁って名前の由来だからさ」 「何だ、知っているんじゃないか。さっきは、とぼけておいて」 「さっきは偽名を用いる理由を問われたから、さあと応えただけ。名前の意味を知らぬとは、一度も言ってなかろ」
  閉口する私を余所に、信天翁と呼ばれる鳥がいてな、とメイが講釈を垂れ始めた。信天翁という呼び名には、餌となる魚をみずから獲ろうとはせず、空から降ってくることを信じて疑わない老人のような鳥、という意味合いが込められているのだそうな。すこぶる動きが緩慢な鳥であり、狩猟が容易なために、羽毛目当てに乱獲されているのだとか。 別名をアホウドリという、とメイが説明を締めた。
  「まさか同僚を阿呆とは呼べんだろ」 「しょっちゅう私は阿呆呼ばわりされているんだが」 「修の字は特別だよ」 「そんな特別は願い下げだ」
  遠い神域を望む信天翁の姿は、確かに空から魚が降ってくるのを待つだけのアホウドリを彷彿とさせた。では、天を信じて何を待っているのだろうか。 ふと気付けば、メイの妖しい視線が、私の双眸を射抜いていた。
  「信天翁ってのは、フォンウの故郷あたりでの呼び方。アホウドリは修の字、お前さんの故郷あたり。どっちも東の方。で、ここら辺じゃね、アルバトロスって言うんだよ」 「アルバトロスね。何だかいかついな」
  小馬鹿にした意味合いの強い信天翁、アホウドリという呼び方に対し、アルバトロスという名に厳しい響きを覚えた。地域の差異が、言葉の違いに表れたているのだろうか。 はたと信天翁の言葉が、頭を過ぎった。
 
 
  <続> 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.227 ) | 
- 日時: 2014/11/04 04:25
 - 名前: リオバルカン (ID: L37XbtYK)
 
  こくりゅ 
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.228 ) | 
- 日時: 2014/11/23 16:12
 - 名前: W雄 (ID: ukSvJI1c)
 
 〜ZAKO THE MONSTER〜 リノプロス「あ〜つまんねー」 アプノトス「んだんだ」 アプノトス「雑魚だから相手にされないんだ」 ケルビ「やっべえ❗❗ご、ゴア・マガラだ❗逃げよう!」 リノプロス「逃げちゃー、モンスター失格だぜ⁉」 アプノトス「んだんだ殺るしかねえ!」 みんな「行くぜー❗」 群れを連れて進んだ。 これが伝説の始まり?だった。                                     〜続く〜
  
 | 
  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.229 ) | 
- 日時: 2014/11/23 16:28
 - 名前: W雄 (ID: ukSvJI1c)
 
 〜ZAKO THE MONSTER〜 ゴア・マガラに立ち向かったリノプロスたち、さぁどうなる? ケルビ「やっぱり逃げよう?」 リノプロス「逃げる?やっぱり逃げよう。」 みんな「やっぱり逃げよう!」 逃げてしまったモンスターたち。 ケルビ「やっぱり雑魚なんだよ〜。」 リノプロス「やっぱりな〜。」 ケルビ「弱い奴から倒そうか。」 アプノトス「んだんだ」 リノプロス「ジャギィ系から倒すか!」                                    〜続く〜 
 | 
  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.230 ) | 
- 日時: 2014/11/23 16:34
 - 名前: W雄 (ID: ukSvJI1c)
 
 228と229に話数書くの忘れました。すいません。
  
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  Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ三代目! ( No.231 ) | 
- 日時: 2015/11/01 15:33
 - 名前: 双剣 (ID: 6PAogjkn)
 
 ども。ネット環境無くなったんでつなげぬ。さいなら!ノシ 
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