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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.826 ) |
- 日時: 2014/04/04 11:01
- 名前: 翼の勇車 (ID: RHJjSo1J)
た、盾で受けているとはいえ、支給用大タル爆弾を目の前で……。考えただけで恐ろしい。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.827 ) |
- 日時: 2014/04/04 12:21
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: gUfKWO2X)
>>824 そして次の回でおそろしいほどはっちゃける天があわらr(ry これ書くのもうれしいけど、本編の更新も忘れないように…
>>825 火炎液ガードしたとき盾焦げてたけど大丈夫だろうか…その起爆方法。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.828 ) |
- 日時: 2014/04/04 12:52
- 名前: アクア@オワタの人 ◆pVZdWIZl7M (ID: 9pnWmC2g)
>>462 1話 >>539 前回
Monster Hunter~狩人の使命~ 第7話 斬る ******************************
夕暮れ時、空に星が煌めき初め近くの施設の入り口に明かりがつき初めた。 大剣の打ち込みで既にボロボロになった稽古用の木には、代々使ってきた人たちの傷痕を消すかのように押し付けるようにして剣をしっかりと持ち振るう。 しかし、剣筋は浅く何度やっても最も深い剣筋には届かなかった。 体が激しい運動にあわせ呼吸がゼェ、ハァと言う音とが自身の耳に吸い込まれる。 昨日、Karusが言った言葉は紅圜をmokaが退院するまでの2週間の間自身の師匠へとしたてあげた。 早くmokaのように、強いモンスターと戦いたかったが、それよりも昨日の事がどうしても忘れられなかった。 自分がもっと強さがあったら、守ることが出来ればとそんな思いがあったのだ。 今すぐにでも強くなりたいそんな思いで始まったKarusの修行生活一日目。 病院の側にある鍛練場の一角で朝から早く打ち込みの練習をしていた。 しかし何度打ち込みをしても3mmほどしか痕がつかなかった、酷い場合は弾かれもしたが。 息も上がり、紅圜へ視線を流すと、寄りかかっていた木から離れこちらにきた。
「...そろそろってか、もう暗くなるぞ。帰るか?」
どうしようか、と紅圜から目を離し大剣を握っている手を視線を移す。 すると紅圜がKarusの持っていた大剣を取り、Karusが今まで打ち込みをしてきた木と向き合う。 何を、という前に紅圜は動き出し木に向かっていく。 そしてしっかりとした動作で木を斬りつけた。
ギシリと何かが軋む音と、一泊おいて何かが倒れる音がした。
「...え!?」
その音は明らかに、紅圜が斬った木が倒れる音だった。 呆然と立ち尽くしていたが、すぐに紅圜へと駆け寄った。
「あ、あんな固かった木をどうやってやったんですか!?」 「あ~...、まぁ、斬っただけだ」
いやおかしい、自分がどれだけやっても剣筋は深く出来なかった。 紅圜が脇にさしている太刀で切れば話は別だが、紅圜は間違いなくKarusの大剣で木を切っていた。 理由がわからず考えていると
「極端な話、産まれたばかりのイャンガルルガがいるとする、そのガルルガはすぐに強くなれないってことだな」
そう言われ気づいた。 自分が今までやって来たことはただがむしゃらに大剣をぶつけていたということに。 大剣をずっとぶつけていても何の得にもなりはしないし、的確な打ち込みや基礎動作をしっかりしないといけない。 だから紅圜に師匠として頼んだのに、これでは本末転倒ではないか。 今思うと自分が今までやって来たことはなんだったのだと思うがそんなことはどうでもよかった。
「えと、...紅圜さん!!」 「うお!なんだ急に」
今まで若干空気だった紅圜はKarusの大剣を地面にさしこちらに向いた。
「今度こそ、僕の師匠になって下さい!」
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 近日中に投稿するといったな、あれは嘘だ(殴 スマセン/(^o^)\
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モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.829 ) |
- 日時: 2014/04/04 14:02
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: qDs2/RSx)
>>825 盾焦げるを通り越して盾砕けそうw
今、小説の中盤あたりから出す割と重要なキャラの設定を考えてる。 ユクモ天よく出てますけど、後で出してもいいよね……?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.830 ) |
- 日時: 2014/04/04 14:07
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: gUfKWO2X)
>>829 いいんじゃないかな(適当) 自分はなんかもうユクモ村の次のことまで手を出し始めてます。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.831 ) |
- 日時: 2014/04/04 15:16
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: IS3wognB)
>>826
大丈夫です。僕はゲームで起爆するときはいつも武器で起爆してますから。その爆風は回避性能+のスキルで避けるんで。
>>827
実際に支給用大タル爆弾をハンターシリーズでガードしてもけっこう体力持ってかれました。
>>828
おほ、アクアさんが久々に更新。よくある話ですよね、「あれだけ〜だったのに、たったそれだけで〜」ってこと。そういう規格外キャラは好きです。
>>829
リアルに考えると、ソルジャーダガーってジャギィ素材だから火に弱い……むしろ燃え付きそうな予感が。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.832 ) |
- 日時: 2014/04/04 17:14
- 名前: アクア@オワタの人 ◆pVZdWIZl7M (ID: 9pnWmC2g)
>>831 自分で言うのもなんですが、自分のなかでは王道展開を目指していきたいです! けど戦闘シーンがびっくりするほどかけないや、まじ\(^o^)/
そういえばこのスレって1000が限度かな? 多分2スレ目はあると思うけど、このスレはどうなるんだろ?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.834 ) |
- 日時: 2014/04/04 18:25
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 4GYXC2eh)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
十五章 激闘の先に待つ結果
「ニャアァッ!?アストォォォォォッ!」 セージは爆風に仰け反りながらも、アストの名を叫ぶ。 まさか、いくら間に合わないと言ってゼロ距離で起爆するバカがいるとは思わなかったのだ。 爆煙が晴れてくる。 その向こうから現れたのは、盾をしっかりと構えてガードしていたアストと、爆撃によってその大きな耳を中途半端に壊されたイャンクックの姿だ。 「〜〜〜〜〜……やっぱすげぇ威力だな」 アストは軽く咳き込む。 正直なところ、鼓膜は破れそうで、右腕は燃え付きそうなくらい熱い。 それでも、ライラの鍛え上げたソルジャーダガーの盾は、しっかりとアストを守ってくれていた。 イャンクックもまた、自慢の耳を破壊されてもなお、アストに殺意を向けている。 「お前、爆弾直撃したのに何で生きてんだか……」 「クワワッ、クワアッァァァァァッ!」 そんなもので俺を倒せると思うな、とでも言っているかのようにイャンクックは威嚇する。 しかし、イャンクックとて無事ではないだろう。あれだけの爆発を直撃して、全く無傷なわけがない。 アストはポーチからペイントボールを取りだし、再びイャンクックに当てておく。 「こっちも後がないんだ、決めさせてもらうぜっ!」 アストは続けて回復薬も飲み干すと、ソルジャーダガーを構え直してイャンクックと対峙する。 「その後を無くしたのはお前自身だろうがニャ……」 セージも呆れながらラギアネコアンカーを手のひらで遊ばせる。 自爆とも言える行動に出たのだ。イャンクックへダメージは与えているが、本人へのダメージももちろんある。 体力にも後が無いのは否定できない。 「クォワァァッ……」 イャンクックもアストとセージを威嚇し、小さく足踏みする。 そのエリアに、沈黙が流れる。 アストとセージ、イャンクックも共に動かない。 その一触即発の瞬間がいつまで続いたのだろうか。 不意にイャンクックは羽ばたいて、上空へ飛び立った。 「野郎っ、また逃げる気か!」 アストは歯噛みしてイャンクックを見上げていた。 ペイントは当て直してある。このまま臭いを追えばいい。 だが…… 「……あれ?臭いが、遠くなって……えっ?」 アストは鼻を鳴らしてみるが、ペイントの臭いを嗅げなくなってしまった。 セージは冷静にこの場の状況を読み取った。 「どうやら、この辺にはいなくなったようだニャ」 「ちょっと待て、それってまさか……」 アストの中でまさかの展開が想定される。 「逃げたニャ。この未知の樹海ではないどこかに」 「なっ、何だよそれぇっ!?」 セージはアストの疑問に対して説明で返す。 「この未知の樹海で見つかるモンスター特有の習性ニャ。自分にとって、ここを縄張りにすべきではニャいと判断すると、この地を離れてしまうのニャ」 セージの説明が確かなら、あのイャンクックは人間が踏み込んで来るようなここは縄張りに適当ではないと、そう感じたのだろうか。 「マジかよ!?せっかく追い詰めたのに、何も無しかよ……」 アストは膝を地面に着けて落胆する。 後少しの所でどうにもならなくなるほど、悔しいものはない。 「ん、そうでもニャいがニャ」 セージはあくまで冷静だ。 その指(肉きゅう?)をある方向へ向けて指す。 「じゃあ、アレは何ニャ?」 「えっ?」 アストはセージの指先を見る。 何かが落ちていた。 アストはそれに近寄ると、手に取ってみた。 ボロボロだが、扇の形をしたそれは…… 「まさか、イャンクックの耳か!?」 なぜこんなものが、と思ってからすぐに思い当たる節が見つかった。 アストの支給用大タル爆弾だ。あれを顔面に直撃しての結果なのだろう。それなら納得もいく。 「これで、目的は達成したニャ?」 「え、でも、イャンクックは仕留め切れなかった……そうか!」 そう、この探索の目的はモンスターの狩猟ではなく、そのモンスターの証拠を入手することだ。 こうして怪鳥の耳が入手出来た以上、ギルドも納得するはずだ。 「ようやく気付いたかニャ。ま、これも経験ニャ」 セージはラギアネコアンカーを背中に納める。 だとしても、アストは握り拳を震わせていた。 「あー、でも逃がしたってやっぱ悔しいな……くっそおぉぉぉぉぉっ!!」 アストはその握り拳を地面に叩きつけた。 そんな彼を諭すセージ。 「んなこと、ハンターやっていればいくらでもあるニャ。それより、さっさと帰還の荷車が待つエリアへ急ぐニャ。他のモンスターが乱入されちゃたまらんニャ」 ここは『未知の』樹海だ。他にも大型モンスターが潜んでいないこともない。 消耗した今からまた大型モンスターと遭遇するのはまずい。 「……おう、そうだな」 アストはソルジャーダガーと怪鳥の耳を拾うと、立ち上がった。
鬱蒼とした雑木林のその先。 目の前に広がるは、夕焼けに染まる朱い空とその夕陽を照り返す広い広い河が流れている。 左手に見えるは、荷車だ。その側にはその牽引役だろう、アプノトスが静かに草を食んでいた。 「ここがゴールか」 アストは夕焼けに目を細めながら、呟いた。 「あぁ……なんかすげぇ疲れたな……」 「おい、寝るなら荷車の中で寝ろニャ。こんな所で寝られては困るニャ」 セージはアストの背中を叩いてやる。 「ん……あ、でもアプノトスの手綱押さえないと……」 「それくらいオレがやるニャ。お前はゆっくり寝とけニャ」 アストはアプノトスを一瞥し、セージは手綱役を進んで買って出る。 「おぉ、そっか。じゃ、頼むな」 アストはふらふらと荷車に入り込み、荷物を下ろすと、直ぐ様死んだように眠った。 それを確認してから、セージはアプノトスを手懐け、手綱を噛ませる。 「ニャッ」 セージも荷車に乗り込むと、軽く手綱を打ってアプノトスを歩かせる。 夕陽が傾いていく中、セージは時折振り返って眠っているアストを見やる。 「……呑気なヤツニャ」 口の中でそれだけを呟いた。
ふとどこかで、人の嘆きのような咆哮が聞こえたような気がした。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.835 ) |
- 日時: 2014/04/04 18:45
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: Afd2GSIG)
>>832
このスレは3000文字が限界ですよ。 僕なんか送信しようとしたら、毎回文字数オーバーで引っ掛かるんでなん文字か減らしてるんですよ。
>>833
おぉぅ、12と13ですか……。 つか、あの天が驚いたようなリアクション……またポッケ村のようなカオスが待ってるような気しかしません。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.836 ) |
- 日時: 2014/04/04 23:11
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: gUfKWO2X)
>>835 文字制限ではなくて、レスの制限が1000ってことじゃないかな
12と13は若すぎた?なら今から年齢増加さs(殴 ポッケ村よりカオスになるのは後です。後。
>>834の最後にある人の嘆きのような咆哮が気になる…其の嘆きこそ、我の糧也。←自重
あ、>>432いじりました。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.837 ) |
- 日時: 2014/04/05 00:27
- 名前: 翼の勇車 (ID: i1EKrUOA)
良いですねー、12&13歳。我の好みほぼジャストミートですね、ロリコンなんで。(え? また壊れないのかって? ふっ切りましたが何か)ああご安心下さい、我は幼女はむやみやたらと触れる物ではなく、温かく見守っていくものという信念に基づいて生きておりますゆえ。とあるロリコンのイャンガルルガに教えてもらいました。知ってる人いるかな? ロリコンガルルガさん。
それと我の本編の方なのですが、そろそろいい加減シリアスも入れて行きたいんです。ただ、皆さんにこういう展開が欲しい、という要望なんかがありましたら、言ってくださると嬉しいです。シリアス入ったらしばらく道外れられないと思うので。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.838 ) |
- 日時: 2014/04/05 01:18
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: U.ngezhr)
次回以降予告!(目次に入れる必要なし。) 天の向かった先は炎のいる場所…ではなく、あとをつけてる人(?)のもとだった。 果たして正体は…! また、リサとリシアの腕前はいかに! 入浴シーン?あ、ごめん、忘れてた← そして黒幕って誰?! あと天と炎のつながりがわかる…かもしれない!乞うご期待!(しなくてもいいです。)
>>837 本編はシリアスにして番外編ではっちゃけるという手段もありますよっと
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.839 ) |
- 日時: 2014/04/05 08:13
- 名前: 真・無無無 ◆HCXG/V0CoQ (ID: /DaRA68B)
>>838 12歳と13歳の幼j…… おっと…失礼。応援してます。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.840 ) |
- 日時: 2014/04/05 11:28
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: rEdQKmku)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
十六章 おかえりなさい
「「「「ご馳走さまでした」」」」 「はぁい、お粗末さまでしたぁ」 ミナーヴァでは、もう日も暮れて何時間も経った遅い夕食が今終わったところだった。 ただ、一人と一匹を除いて。 「アストくんにセージくん、なかなか帰って来ませんねぇ」 ルピナスは鍋に残しているシモフリトマトのトマトスープを見やりながら、一人と一匹の身を案じていた。 「大丈夫よ。アストがドジやっても、セージが何とかしてくれるっしょ」 ライラはつまようしで歯間をつつきながら軽くモノを言う。 「もしかしたら、二人して迷子になってるんじゃ……」 カトリアは未知の樹海で道に迷ってくたびれているアストとセージの姿を想像する。 「迷子ってねぇカトリア、アンタじゃないんだから」 「私はそんなにバカじゃありませんっ!」 ライラの茶々にカトリアはムッと怒る。 「でもでもっ、こんなに遅くなるなんて考えてなかったですよーっ。もしかしたらっ、マカライト鉱石欲しさにあちこち探し回ってるだけかもしれませんしっ」 食後のデザートの氷樹リンゴをかじりながら、シオンも一人と一匹の身を案ずる。 「そうですねぇ。一応ぉ、書き置きは残しておきましょうかぁ」 ルピナスは適当な紙にペンを走らせると、それに針金を差し、鍋の持ち手にくくりつけておく。 「…………」 エリスもまた、無言と無表情でありながらその内心はアストとセージのことでいっぱいだった。
眠らない街、ドンドルマでも灯りのほとんどが消えるような時間帯でも、活動を続ける者はいる。 一つはライラの工房。 彼女はこんな夜遅くでも作業を続けている。 「おっし、ざっとこんなモンかな」 ルピナスからの依頼で、アストのことを考えてもっと大きなフライパンが欲しい、とのことだ。 アストに納品してもらった鉄鉱石を用いて、いつもルピナスが使っているフライパンよりもひとまわり大きなフライパンが型どられる。 火から上げたばかりのそれは、特殊な手袋で覆っているライラの右手でも熱く感じる。 このまま一晩置いて冷ますのだ。 「今日もお疲れさんっと……」 彼女の身体もフライパンと同じように熱くなっており、身体を冷ますために外に出る。 砂漠の夜風は冷える。 それでも今のライラにとってはちょうどよい冷風に過ぎない。 ふと、彼女は工房の向かいを見やる。 そこには、僅かな灯りとともに座って本を読んでいるエリスの姿だった。 この砂漠の夜風の中何をしているのだろうと、ライラはエリスに近付いた。 「よっ。何してんの?」 ライラに声を掛けられ、エリスは薄く反応した。 「……ライラックさん」 本に冊子を挟んで閉じるエリス。 「さすがのカトリアも、もう寝てる頃さ。こんな遅くでも眠れないの?」 「……いえ、とっても眠いです」 エリスは目を擦ると、ルピナスが寝る前に淹れてもらったホットミルクを一口啜るが、既に冷めている。 そのエリスの眠そうな様子を見て、首を傾げるライラ。 「じゃ、何で寝ないのさ?」 「……待っているんです」 エリスな姿勢を正す。 「アストとセージを?」 「……はい」 眠そうな、それでもしっかりした眼でエリスは答える。 「……それが、私の役目です」 「へぇ」 ライラは半ば感心したような、あるいは呆れたように、声を洩らした。 そしてふと、ニヤニヤと口の端を歪ませた。 「愛しの彼を待つ……ロマンチックだねぇ〜」 「……い、いとっ……!?」 ライラの不意打ちに、エリスは頬を赤らめた。 すぐに頭を振ってそれを否定する。 「……ち、違います。そういうわけでは……」 「はいはいっ、そんじゃお邪魔虫はさっさと寝ますか。おやすみ〜アーンド、ごゆっくり〜」 ライラは意地悪く手を振ると、自分の工房へ戻っていく。 エリスは怨めしそうにライラの背中を睨んでいた。 「……本当に、そういうのじゃないのに」 そう、これは受付嬢としての務め。 自らの役目に私情を挟んではならない。いや、挟んではならない私情などない。 エリスはそう言い聞かせて、冷めたホットミルクを飲み干した。 そもそも、ライラの言うようなロマンチックと言う意味もよく分かっていないのだ。 ……ただ、何故だろうか。 依頼を達成して帰ってくる彼の笑顔は眩しくて、依頼を失敗した時は本当に申し訳ないような、逆にこっちが申し訳なくなるくらい謝ってくる。 彼はいつだってまっすぐだ。 彼が頑張っている姿を見ると、どことなく元気を貰えるような気がしている。 (……それがロマンチック?) 分からない。 自問自答を繰り返しても、答えは出ない。 頭を悩ませていると、ふと遠くから何かが歩いてくる足音が聞こえる。 暗闇の中から現れたのは、一頭のアプノトスとそれに繋がれた荷車。 セージがそのアプノトスを手綱を打って、足を止めさせる。 その荷車の中から、彼、アスト・アルナイルが現れた。 「ただいまーって、さすがにみんな寝てるもんな」 ふと、アストとエリスの目が合う。 もう見慣れた、彼の顔だ。 「……おかえりなさい」 ごく当たり前の挨拶。 今夜のエリスにとっては、その当たり前がどことなく特別に思えた。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.841 ) |
- 日時: 2014/04/05 11:58
- 名前: 翼の勇車 (ID: i1EKrUOA)
見事なまでのフラグが立ちました。ダブルサクライザーさんって、こういう情景描写が秀逸ですよね。我も見習わないきませんな。
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モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.842 ) |
- 日時: 2014/04/05 12:44
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: 8UOXN0DU)
>>839 私が十歳の幼女を出した時はツッコミ無しだったよね><
>>840 私もこんな風にフラグが立てられる描写力が欲しいです^^; 立てられるのは死亡フラグくらいのものですからね、私wwwww
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.843 ) |
- 日時: 2014/04/05 13:04
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: OfC4kJwN)
今回はエリス回です。短めです。 彼女はちょっと不器用なだけの、まだ14歳の少女です。 だから色恋沙汰にも不器用です。 不器用でドジっ娘でも、一途なヒロインももちろん好きですよ。 一生懸命、一人だけを愛せるのですから。無論、自覚はありませんが。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.844 ) |
- 日時: 2014/04/05 17:02
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: U.ngezhr)
>>841 いろいろ描写力の欠ける自分が見てると取り入れたいところがいっぱい… >>842 十歳…だと…よし!リサとリシアの年齢をさg(殴
第五十三話はまだ書かない。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.845 ) |
- 日時: 2014/04/05 18:41
- 名前: アクア@オワタの人 ◆pVZdWIZl7M (ID: OcWGIJFc)
そういえば大体の人たちがキャラの設定(?)公開しているのに私、してないなーってことで 唐突にキャラ紹介です。
moka(モカ) 17歳 HR 58(後述) ハンター歴2年で50超えするギルドからも注目されてるハンター。 10歳の頃に紅圜と知り合い、武器の扱いや基本的知識を教えられた。 13歳のころ明確にハンターを目指すことになった原因があるが...。
Karus(カルス) 16歳 HR 2 ハンターになったばかりの新米ハンター。 父親がハンターで、自分もハンターになるという理由からハンターになった。
紅圜(こうえん) 38歳 ハンターだったころのHR 87 元々はハンターだったが、今はギルドナイトの一部隊隊長を勤めている。 21歳の時に立ち寄った村でmokaと知り合い、ハンターとしての知識等を教えた。 また、mokaがハンターに目指すことになったことにも関わっているが...。
mokaや紅圜のHRが低い理由は、ゲームは必然的にキークエやら緊急が都合よく出ていますが、実際のモンハン世界ではそう都合よく出るわけもないかーと考えた結果です。 まぁ、HR高すぎてもmoka強すぎだろ!とか言われそうだしと思いました。 上がるのはギルドマスターの気まぐれもとい一定数クエストこなして、マスターからこれやったらHRあげるよーとかそういう設定だと嬉しいw
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.846 ) |
- 日時: 2014/04/05 19:31
- 名前: 真・無無無 ◆HCXG/V0CoQ (ID: Qm4CEAje)
>>842 小学6年生くらいが好… おっと失礼…応援してます。
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Re: モンハン小説を書きたい人はここへ!トリップ付けるの推 ( No.847 ) |
- 日時: 2014/04/05 20:00
- 名前: ガンランスの王 (ID: mPEJpOww)
めっちゃ増えとるwwww 前回手抜きすいませんでした。スレ主さん【伝説のハンターを目指して】・第一話・「蛇王龍と戯れる」は目次に載せなくていいです。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.848 ) |
- 日時: 2014/04/06 08:51
- 名前: 真・無無無 ◆HCXG/V0CoQ (ID: auWwiKov)
>>0の更新が3/22で止まっている…。 スレ主は過労死したのか……。
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モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.849 ) |
- 日時: 2014/04/06 10:53
- 名前: izayoi0018 ◆BrF6HmqDk2 (ID: NrTIzEvI)
>>848 スレ主に哀悼の意をささげ、黙祷。
まぁ自分の書いた物語すら見つけられないほど書き込まれてるからねぇ。 話数がうやむやなのはそのせいです\(^o^)/
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!トリップ付けるの推奨 ( No.850 ) |
- 日時: 2014/04/06 11:08
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: yBBn6PQX)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
十七章 大切な帰る場所
アストがイャンクックの耳を回収したことで、未知の樹海においてイャンクックが出没すると認められ、調査の一環として、未知の樹海を狩り場とするギルドクエストという調査依頼を受けられるようになった。 調査といっても、ハンターのやることはその調査対象のモンスターを狩ることだ。その間に調査隊が習性などを記録するため、ハンターは狩ることだけに集中出来るのだ。 先日、アストは未知の樹海の調査から帰還した後に、リベンジという名目でイャンクック狩猟のギルドクエストを志願した。 今回は通常の依頼と同じだけの制限時間ではあるが、前回と違って途中でモンスターが逃げることはない。 入念な準備と、セージと共にじっくりと戦った結果、見事イャンクックの狩猟に成功した。 その上、このリベンジとは別にもう一頭イャンクックを狩ったのだが、アストはある目論見があっての行動だった。
日が登ってきて間もない朝方。 「ライラさん、いいですかぁ!」 「はいよっ、出ますよっと!」 いつものように、ラフな作業着で現れるライラ。正直に言うと、アストからすれば色々と目のやり場に困ったりする。 「ほいほいっ、今日は何かな……って何よそのパンっパンの袋?」 ライラはアストの手にあるその大きな麻袋を見て目を見開く。 アストは胸を張って答える。 「あ、これ全部クックシリーズの素材ですよ」 そう、連日イャンクックを狩っていたのはこのためだ。 さすがにそろそろハンターシリーズで戦うのは辛くなってくる。 ここは一つ、新しい防具に鞍替えするのだ。 「クックシリーズかぁ。どれどれ……」 ライラはその袋を開けてみる。 怪鳥素材だけでなく、竜骨【小】、【中】、ランポスの皮など、他のモンスターの素材まである。 それら全てをチェックするライラ。 「おっし、素材は問題なーし。防具一式ねぇ、久々に歯応えのある仕事じゃないの」 ライラば拳と掌をバシッとぶつける。 「お願いします」 アストは丁寧に頭を下げる。 「任せな。防具一式となると、ちょーっと時間いるからね。一晩はちと難しいね」 「そんな急がなくても、ライラさんのペースでいいですよ」 ただでさえライラは毎日寝不足なのだ。仕事の度に徹夜を繰り返してはいつか過労で倒れてしまう。 「一晩で仕上げるのが、アタシのペースなのよ。そんじゃ、素材は確かに預かったから、キッチリ仕上げてやんよ」 ライラはそう言うと、素材の詰まった麻袋を持って工房の奥へ入っていく。 アストはそれを黙って見送ると、工房を後にした。
連日イャンクックの狩猟を行っていたので、今日は束の間の休日にすることにしたアスト。 自室で武具の整備を行ったり、調合をしたりするが、それもすぐに終わってしまった。 カトリアと話でもしようかと、アストは自室を出る。 「あ、アストくん。丁度良いときに出て来たね」 自室を出た目の前に、カトリアがいた。 「ちょっと必要な話があるけど、時間いい?」 なんと都合のいい展開。たった今暇だったからカトリアと話でもしようかと思っていたばかりだ。 「いいですよ。俺も暇だったんで」 「じゃあ、お茶でもしながら話そっか」
ルピナスが昼食を作っている側、テーブルの上でアストとカトリアは向き合っていた。 テーブルの上には珈琲が二つ、香りの良い湯気を立てながらそこで佇む。 「もう他の皆には前々から話してて、アストくんにだけ話してなかったから、先に言わないといけないの」 とは言え、カトリアの表情はそれほど深刻なものではないようだ。アストは楽な気持ちで聞いている。 「私はね、この世界をもっと見たいの。それこそ、砂の向こうでも、海の向こうでもね。私のわがままみたいに聞こえるけど、他の皆も同じ気持ちでいるの。「世界を見てみたい」って。そこで、アストくん」 ふと、カトリアは真剣に向き直る。 「アストくんは、ミナーヴァを抜けてバルバレに残る?それとも、私達と一緒に来てくれる?」 質問は、実にシンプルなことだった。 アストは即答した。 「そんなの、ここでミナーヴァを抜けたら、俺は今日からどこで寝ればいいんですか。それに……」 アストはライラの工房を見やる。 「もうライラさんに新しい防具注文してるし……」 次に見やるは、シオンの営業所。 「シオンのお得意様カードのポイントだって貯まってきてるし……」 次はエリス。 「エリスがいないと、依頼を受けたいときにすぐに受けれませんし……」 次にルピナスの姿。 「ルピナスさんのご飯だって美味しいし……」 そして、カトリアに向き直る。 「と言うわけで、俺はミナーヴァのハンターとしてあり続けます。これからもよろしくお願いします、カトリアさん」 アストのその返答を聞いて、カトリアはにっこり笑った。 「うんっ。これからもよろしくね、アストくん」 「っ!?」 不意にアストはカトリアから目を逸らした。 「どうしたの?アストくん」 「いや、その……」 アストのその頬は赤くなっていた。 (やばい……カトリアさんがすごい可愛く見える……) 「あなたの笑顔があんまり眩しくて思わず目を逸らした」などは言えない。 慌てて話を変えようと、アストは声を上げる。 「そっ、そういえばっ!どこにいくんですかっ?」 あからさまに慌てているが、カトリアはそれを追求せずに答える。 「ナグリ村って所で船を作ろうと思うの」 カトリアはそのナグリ村についての説明を始める。 「ナグリ村は、このバルバレから比較的近い場所の地底にある、土竜族の集落なの。そこの、地底火山から採れる豊富な鉱山資源を使ってものを作って生活してて、船とかを作ってもらうため立ち寄るキャラバンも少なくないんだって」 土竜族と言うのは、地底などを中心に集落を作り、竜人とはまた別の技術を持って人間と共存を図っている種族だ。 アストも少なからずそういった他種族のことは知っていた。 「じゃあ当面の目的は、そのナグリ村って村に行くんですね」 「うん。アストくんの話と合わせて、ライラがアストくんの防具を作り終えてから、ライラの都合聞いてから予定を決めていこうと思うの」 「了解です」 後はライラがいつクックシリーズを作るかにかかっている。 そうこうしている内に、ルピナスが皿を持ってくる。 「はぁい、お待たせしましたぁ。今日はぁ、お野菜たぁっぷりのうどんですよぉ」 それに伴い、他のミナーヴァのメンバーも集まってくる。 「お腹も空いたし、この辺にしよっか」 「そうですね。俺もすっかり腹減りましたし」 アストは席を立って、ルピナスの手伝いに向かった。
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モンハン小説を書きたいひとはここへ! ( No.851 ) |
- 日時: 2014/04/06 23:37
- 名前: Traiblazer ◆FGU2HBsdUs (ID: 3L92E809)
けっして話が思いつかないわけではないです 小説スレが多すぎる現状、今後書く人が増えると思うため、さらに乱立…といったことになりそうで。 仮にすべてがこのスレにくるとしても、スレ主が忙しくなるだけ… ということで、このスレが埋もれかけてる時以外はたぶん更新しません。かといってわざと埋もれさせる必要はないです …まぁ、自分の小説が他と比べて見劣りまくりだから身を引くわけ。何か解決策が出ない限りは…
変換ミスしてたはずかしい。
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