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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.292 ) |
- 日時: 2013/12/10 18:10
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: CWlbtFYV)
支援age お疲れ様です(´・ω・`)
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.295 ) |
- 日時: 2013/12/11 16:34
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: D2iYauNg)
支援age お疲れ様です(`∀´)
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.297 ) |
- 日時: 2013/12/12 17:18
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: Sr.VEJ9w)
支援age 変なスレ多いな……。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.298 ) |
- 日時: 2013/12/13 21:23
- 名前: Trail ◆FGU2HBsdUs (ID: cbEwmClD)
age。 第三十話は少し待って…まだ考えてない
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.299 ) |
- 日時: 2013/12/14 12:56
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: kkvZGQ1K)
支援age sagaってるな……。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.300 ) |
- 日時: 2013/12/17 20:41
- 名前: KYハンター ◆CgKhXBtWT2 (ID: wQpbzEgL)
〜第15話「朱き片角のディアブロス」〜
『力が・・・・・・欲しいか? 何者にも負けぬ、絶対的な力を・・・・・・』 そう、深き深淵の闇から声が聞こえる。 「だ・・・・・・誰?」 『私か? 私はお前だ。サジェル・グレイス』 答えが返ってきた途端、足が恐怖でくすんだ。 (私が二人? どう言う事・・・・・・?) 『力を望むなら望め。私がその望み、叶えてやろう』 深い闇が刻々と近づいてくる。逃げようにも強い恐怖のせいで動けない。 その闇に呑まれる・・・・・・その瞬間、目が覚めた。 (また・・・・・・同じ夢だ) グラビモス亜種を倒してから一週間経ったが、一週間立て続けでこの夢を見る。 (何者にも負けない力・・・・・・か) そこで一旦思考を中断した。多分皆はもう集まっているだろうし。
「サジェル、いつもより遅かったな。普段一番早く来ると言うのに・・・・・・」 そう言ったのはアルガスだ。そしてこう続ける。 「クエスト、受注しといたぞ。ディアブロス一頭の狩猟だ」 「ディアブロス・・・・・・じゃあ、音爆弾の準備をしないと・・・・・・」 そう言って私は準備をするために部屋へもどった。
〜砂漠<夜>〜 見たら武器が氷属性の物に変わっていた。 アルガスはドドブランゴのガンランス、ヘルスティンガーを背負っている。 魁も同じくドドブランゴの武器を背負っている。白猿薙【ドドド】 だ。 蓮の武器は切れ味、攻撃力と共に高い能力を持つ、テッセン【狼】を担いでいる。 ちなみに私の武器は、ソニックボウVだ。 「ディアブロスは地中を潜って移動する。油断してたら不意打ちを食らう・・・・・・決して気を緩めるな!」 アルガスの注意。それを聞いてから私たちはベースキャンプにある井戸を使い、7番へ向かう。 7番についたがそこにはディアブロスの姿は無かった。 「もう移動しちまったんじゃねえのか?」 そう言ったのは魁だ。それに対し、蓮が答える。 「アルガスさんも言った通りディアブロスは地中に潜れます。そして地中に潜るモンスターの恐ろしさをこの中で一番理解しているのはアルガスさんです。一度モノブロスと死闘を繰り広げていますので・・・・・・」 そうやって喋りながらディアブロスを待ち構えること3分。そこには喋っているにもかかわらず、各々がディアブロスを待ち構えている。 そして、アルガスが指令を下す。 「奴は真下だ! 散開しろ!」 その指令に反応し、散開する。 ただ、私はコンマ1秒で遅れてしまい、ディアブロスの餌食にされてしまった。 何とか立ち上がろうとするが、体が鉛の様に重い・・・・・・ 鼓動がやけに速く聞こえる。その鼓動の中に声が交っている 『力が欲しいか?』 それは奇しくも夢の中で聞いた声と同じだった。 そこで私の意識は途切れた。
「「「サジェル(さん)!」」」 サジェルがディアブロスの強襲を受けて地面に叩きつけられる。 視線をディアブロスの方に移す。 そのディアブロスは、見た目からして“異端”であった。 普段は砂漠の砂の色をしている筈の甲殻は朱に染まっており、所々に古傷がある。2本あるはずの角も一本折れており、その鬼の様な形相からここら一帯のボスだと言う事は容易に想像がつく。 そしてその特殊なディアブロスをここら一帯のハンター達は恐怖の念を込めてこう呼ぶ。 朱色の鬼神、片角の魔王ディアブロスと・・・・・・
やっと更新できました。最近時間が無い者で・・・・・・
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.302 ) |
- 日時: 2013/12/15 14:29
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: eYf5s1wJ)
支援age お疲れ様です。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.304 ) |
- 日時: 2013/12/18 17:08
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: Stfdj.BF)
支援age 最近の小説スレ、過疎ってるな……。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.305 ) |
- 日時: 2013/12/20 16:54
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: 6OMUn.ku)
しばらくは更新できん
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.306 ) |
- 日時: 2013/12/22 09:56
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: LRLKlYnu)
支援age どんどんsagaっていく……。
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あいつ・・・ ( No.307 ) |
- 日時: 2013/12/22 14:10
- 名前: 波紋に憧れている廃人くん (ID: UmG4P9s8)
僕はいつも退屈な日々を過ごしていた・・・・この日もなんにもなかった・・・ 僕は常に刺激を求めている、だが!トラブルは起こさないように心がけている いつものように一人でお弁当を食べる・・・ 普通に考えれば皆は「うわぁ・・ぼっちじゃん!」となるしかし俺は違う! 友達など要らないし一人でも生きていける!この世は特に・・・ 仕事を終わらせ家に帰宅する、そして最近流行ったゲーム「MH4」 最新の機能でオンラインプレイがついたそうだがしない。 僕はガンランス使いだ 一人でお守りマラソンでもしていると・・ふと思う・・アレっ? シナト村には誰ひとりいなかった・・すぐにPCで調べる・・だが出てこない パニックになりかけたが所詮はゲームだ そんな事思っていると あいつの事を思い出す・・・・・
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.308 ) |
- 日時: 2013/12/24 18:06
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: xBGYt6Ds)
小説書いてみます〜。
〜第一話「可憐なる狩人」〜
ここは世界各地から、大勢のハンターが集まる平原の街「スぺリナ」。 私はここへ依頼を求めてやって来た新米ハンターの一人である。
「よう、ナナミ!久しぶりだなあ。相変わらず可愛いね〜」 彼は先輩ハンターのレン。上位ハンターであり、腕は確かな上、イケメンなのだが……。 後は口調でお察し下さい。
おっと、自己紹介がまだだった。私はナナミ。一月前にハンター登録したばかりである。 腕の方は……。一生かけてもG級ハンターにはなれそうにない。
「ナナミ、お前もしかしてハンターになったのか?勿体ないなあ」 「何が勿体ないんですか?」 「あの、えっと……。その可愛い顔に傷がつくのは見たくないとか」 殴り飛ばそうかと思ったが、ケンカになると面倒なので止めておこう。 「じゃあ、俺と一緒にひと狩り行く?」 「あ、ありがとうございます」 下位ハンターの財布はいつもスカスカだ。依頼を断る理由はない。 「で、狩猟対象って何なんですか?」 「リオレイア」 初心者には厳しすぎる相手である。火球など喰らったら防具ごと消し炭にされかねない。 今私が着ている「ジャギイシリーズ」は火に凄まじく弱いからである。他の防具は「レザーシリーズ」しかない。 「でも、私……、そんなの狩れませんっ!」 「大丈夫だって、いざとなったら俺が護ってあげるよ」 どうやら私の前でいいカッコしたいだけらしい。彼の武器は太刀なのでガードはできないのだが。 だが、ここで断ると彼の面子は丸つぶれである。後が怖い。 「じゃあ、よろしくお願いします!」
〜第二話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.309 ) |
- 日時: 2013/12/23 14:20
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: g9gN0XKM)
〜第二話「アイルーキッチン」〜
ユウはいつものように、酒に浸したパンを油へ投げ込んでいた。 炎が上がる。 「きゃっ!」 油がハネた。熱い。 これはユウの働いている食堂での一番人気のメニュー、「炎の揚げパン」だ。 味はお世辞にも美味いとはいえないが、食べると根性が付くとハンター達に人気である。 ポカン! 店長からオタマで叩かれた。 「油がハネた位で悲鳴をあげるのは止めるニャ!気が散るニャ!」 店長は、もう一つの人気メニュー「とろとろポポノタンシチュー」の盛り付けをしていたらしく、シチューが顔にかかって熱い。 この料理は、ポポノタンを数種の野菜と大量の酒とともにじっくり半日煮込んだものである。 アルコール分は抜けているので酔う事はほとんどないらしい。 味も一級品で、しかも力が湧いてくると、口コミで着々と人気が広がりつつある。
「ユウ、大丈夫?」 幼馴染のナナミが先ほどの揚げパンにかぶりつきながら声をかける。 食事代金は、先ほど出て行ったイケメンのハンターが払って行ったらしい。美人はこういう所が得だ。羨ましい。 それに比べて私なんか。たまに酔った客に絡まれるくらいのものだ。 それも人間の店員が私だけだからなのだろうが。他はみんなアイルーである。 「ま、まあね……。」 「んじゃ、行ってきまーす!」 ナナミは揚げパンを食べ終わると、元気よく食堂を飛び出した。
〜第三話につづく〜
注)この作品に登場する料理は実際の料理ではなく、モンハンのネコ飯を参考にしてあります。 穀物と酒を揚げる→根性飯 肉と酒を煮込む→猫火事場 です。分かりますよね?
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.310 ) |
- 日時: 2013/12/23 21:08
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: g9gN0XKM)
〜第三話「陸の女王と空の王・前編」〜
ナナミとレンは荷車を下りると、ギルドでは遺跡平原と呼ばれるフィールドに降り立った。
「しかし、こんなに広いフィールドで飛竜を探すなんて、大丈夫か?」 「やりたいって言ったのは先輩ですよね!責任とって下さいよ!」 殴り飛ばそうかと思ったがやめておく。無駄な体力を使いたくない。 雌火竜を確実に見つける方法……。うーん……。 「そうだ、思いついた!」 私達はすぐにそれを実行に移した。
「これで何人前の卵焼きが作れるかな?」 「そんな呑気な事言ってる場合かよ。でもちょっと気になる」 そう言いながら片っ端から巣の卵を叩き割る。 グシャッ!グシャッ!グシャッ! もちろんリオレイアが気付かない筈はないだろう。 ……案の定、飛竜とおぼしき影が上空を旋回している。 「くるぞっ!」 レンは飛竜刀【紅葉】、私はコマンドダガーを構える。 だが、その飛竜は、緑色ではなく赤い甲殻を纏っていた。 「リオレイアって、赤色じゃないよね……」 全くその通りだ。これは卵の父親、雄火竜リオレウスだ! 「こいつは俺に任せ……ぐああっ!」 後方から火球が飛んできた。雌火竜リオレイアだ。 「そいつはお前に任せたぞ!」 私はアイテムポーチからペイントボールとこやし玉を取り出し、リオレイアに投げつける。 (とは言ったものの、勝てる気がしないんですけど……) 心の底ではそう思っていた。
〜第四話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.311 ) |
- 日時: 2013/12/24 18:07
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: xBGYt6Ds)
〜第四話「陸の女王と空の王・中編」〜
こやし玉を投げつけられたリオレイアは、一瞬その臭いに怯みはしたが、飛び立とうとはせず向かって来る。 (逃げない……。卵がここにあるから……。卵、タマゴ、たまご……。そうだ、卵を持って行けば付いてきてくれるハズ!) 私はまだ残っていた卵の一つを抱え、巣の外へ走り出した。 怒りに火が点いたリオレイアはこちらへ突進してくる。
いくらレンが上位ハンターとはいえ、飛竜のつがいを同時に相手するのは危険すぎる。 恐らく負ける事はないだろうが、大ケガを負うかもしれない。 レンの防具「ジンオウシリーズ」は下位モンスターの攻撃くらい簡単に弾いてくれるだろうが、弾いたとしても衝撃は内部まで伝わる。無傷では済まない。 しかも彼は自慢の顔を見せたいが為にヘルムを被っていない。頭に攻撃を貰ったらおしまいだ。
私は卵を抱えたまま、断崖絶壁の前まで逃げた。 だが、前には岩壁、後ろにはリオレイアである。 こうなったら選択肢は一つ。リオレイアと戦うしかない。
私は卵を頭上に持ち上げると、リオレイアの突進を身体を捻って躱し、振り返るリオレイアの顔面にそれを叩きつけた。 リオレイアの目をドロドロした卵白が覆い、視覚を封じた。 しかし、さらに怒りに油をそそがれたリオレイアは、勘で突進を繰り出す。 だがその方向は見当違いだった。リオレイアの頭は岩壁に激突した。
私は目を回すリオレイアの背に飛び乗る。 リオレイアの首にまたがり、弱点である眉間にコマンドダガーを何度も振り下ろす。 だが相手は大きな身体を持つ飛竜。そう簡単に頭蓋骨に穴をあける事などできない。 穴が開く前に、リオレイアは意識を取り戻した。 肉や骨を抉られる痛みに悶え苦しみ、暴れるリオレイア。 私は掴まっていられず、振り落とされ、先ほどリオレイアが衝突した岩壁に叩きつけられた。 衝撃で右腕の盾が飛ばされ、リオレイアの背中に引っかかった。 防具のお陰でなんとかまだ戦える程度のダメージに抑えられたが、普段着なら即死していたに違いない。
リオレイアは起き上がろうとする私に近づくと、右足で踏みつけ、噛み付こうとした。 (こやし玉、こやし玉……。さっき全部投げちゃった!) そして私を口にくわえると、両足でおさえ、引き千切ろうとした。 メキメキメキ……。防具が裂ける音が聞こえる。 防具が裂けてしまえば、次は私自身が裂ける番だ。 だが、私もおとなしく食べられるわけにはいかない。 リオレイアの口の中に入った左手を振り回す。口の中の柔らかい皮膚は簡単に裂けた。 血があふれ出す。 しかし、大量のリオレイアの血が私の手を滑らせた。 コマンドダガーは私の手を離れてリオレイアの上顎の内側に刺さった。
流石のリオレイアもこれで吐き出さないはずはない。 私を吐き出したリオレイアは、口を閉じて飛び立とうとした。 ……だが、飛び立つことはできなかった。 口を閉じることにより、口の中のコマンドダガーが頭蓋骨を貫通し、脳にまで到達したからだ。 断末魔の叫びを上げることすらなく、リオレイアは絶命した。
私はリオレイアの下敷きになり、自力で抜け出すことはできそうもなかった。 じきにアイルーの救助部隊が訪れるだろうが、それまで圧死せずに持ちこたえられるかどうかは分からない。五分五分といった所だろうか。
そろそろレンはリオレウスからの剥ぎ取りを終え、こちらに向かっている頃だろう。 サインを送ってみよう。もしかしたら彼が助け出してくれるかもしれない。 もしその両方が間に合わなかったら……私の人生はここで終わる、ということになるのだろう……。
〜第五話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.312 ) |
- 日時: 2013/12/24 19:13
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: l6IhjwOx)
支援age お疲れ様です(´・ω・`)
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.313 ) |
- 日時: 2013/12/25 12:54
- 名前: KYハンター ◆CgKhXBtWT2 (ID: bvEBPiDT)
〜モンスターテイマー『竜王の剣』8話〜 オイラはいつも通り蓮火と朝飯を食っている・・・・・・何故か轟琥も一緒にいる。 「なあ・・・・・・轟琥、何でここに居るんだ? 居候か?」 と、オイラは質問した。すると轟琥からでは無く、蓮火から答えが返ってきた。 「何故ってコイツが作った飯が美味いからだけど?」 ・・・・・・聞いたこっちが馬鹿だった。 小さくため息をつこうとした瞬間、テイマーパスの画面に文字が現れる。 『時間:今夜12時 場所:樹海 対戦相手:妖冥』 ・・・・・・もう決まったのか、1回戦の時より決まるのが速かった。 時間が時間だから、昼寝をする事にした。
指定時間の30分前に樹海に着き、準備体操をする。 すると、暗闇の中から誰かがこっちの方へ来る。 「ほう、こんな時間に準備体操をするとは・・・・・・精が出るな」 この声は聞き覚えがある・・・・・・ 「あ、ファイだ」 そしてファイと多少話ながら指定時刻まで時間をつぶす。 指定時刻になるが相手が見えない。一体どうしたのだろうか? 瞬間、首に刃物が当てられる。 「!? だ、誰だ!」 後ろを振り向くと誰もいない。 「鳳・・・・・・時間だ。テイマーキングダム予選、第2回戦開始!」 ・・・・・・え? (まさか・・・・・・さっきのが今回の相手か?) 「リオレウス、真憑依!」 約3分の静寂。樹海の夜は薄気味が悪い暗さのせいもあってそれは何時間にも感じられた。 (どこだ・・・・・・どこにいる・・・・・・) そう辺りを見回している瞬間、急に視界に入ってきた。そこを袈裟切り、だが空を斬っただけだった。 「なんて速さだ・・・・・・」 オイラの攻撃は全て避けられ、相手の速さに翻弄される。そんな一方的な状況が約五分続いた。 (このままじゃいつかやられる・・・・・・どうにかしないと・・・・・・一瞬でも良いから動きを止められれば・・・・・・) 何か名案は無いかと考える。その間やられっぱなしだが考える。 5分ほど経ち、体はもうボロボロになっていた。 「リオレウス、良い案が浮かんだぞ♪」 『その案って・・・・・・』 そうリオレウスが聞いてきた。 「作戦喋っちまったらオシマイだろ?」 『まあ、そうだな・・・・・・』 (ただ・・・・・・それをやって大丈夫かどうかは時の運だろうな・・・・・・)
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.314 ) |
- 日時: 2013/12/25 14:00
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: 6ognQQkK)
〜第五話「陸の女王と空の王・後編」〜
リオレウスは飛竜刀【紅葉】を構える俺に狙いを定め、毒を含んだ鋭い爪で蹴りを入れようとした。右に跳んで蹴りを躱した俺は飛竜刀【紅葉】を振り上げると、リオレウスの翼に斬りつけた。 リオレウスの右翼膜が裂け、バランスを崩して墜落した。 俺は斬り込もうとしたが、すぐにリオレウスは体勢を立て直した。
このリオレウスはもう飛び立って逃げることはできないだろう。 だがリオレウスにはもう後がない、命を落とす覚悟で攻撃してくるだろう。 危険な状況には変わりない。
俺は飛竜刀【紅葉】を持ち替え、刃の部分を握った。 リオレウスは卵が潰れるのも構わず突進を繰り出した。 (この勝負、貰った!) 俺は飛竜刀【紅葉】の柄の根元を地面につけ、棒高跳びの要領で飛び上がる。 これは最近開発された武器「操虫棍」の使い手から盗んだ技だ。 飛び上がった俺の真下をリオレウスが通過する。 俺は飛竜刀【紅葉】を一八〇度回転させ、リオレウスの背中に突き刺した。 狙い通り、リオレウスは心臓を貫かれ、最期に小さな悲鳴を上げながら倒れた。 リオレウスが絶命したのを確認し、飛竜刀【紅葉】を死体から抜いて鞘に納める。
リオレウスの甲殻の継ぎ目を探し、まとまった量を剥ぎ取るのはなかなか難しい。 ハンターになって六年、狩りにはずいぶん慣れてきたが、この作業だけはどうにも苦手である。 しかも今は装備不足でリオレイアに挑んだナナミが心配でしょうがない。集中できない。 結局、剥ぎ取れたのは腹側の白っぽい甲殻が一枚と首元の鱗が二枚だけで、背中の堅い甲殻は剥ぎ取れなかった。
ナナミが投げつけたペイントボールの効果は切れてしまったようだ。俺はアイテムポーチから千里眼の薬を取り出すと、一息に飲み干した。 リオレイアは隣のエリアで倒れている。が、ナナミの姿は見えない。 その時、上空の古龍観測船からサインが送られてきた。 どうやら、ナナミが救助信号を送ったらしい。場所は隣のエリアだ。 (さっきは居なかったのに、おかしいなあ……。) とりあえず俺はナナミを助けに向かう事にした。
隣のエリアに着くと、ナナミはリオレイアの死体の下敷きになっていた。 アイルー救助部隊は既に到着していたが、リオレイアの死体が邪魔でどうにもならなかったらしい。
ナナミは既に失神しており、自力で這い出すことは出来ない。 死体を持ち上げ、アイルー達がその間に引きずり出すのが現実的だろう。 俺が無理矢理持ち上げるしかない。勿論そんなバカな事はやった事がない。 「危険ですニャ。一歩間違えたらみんニャ揃ってペッチャンコですニャ。」 アイルーの一匹が止める。確かにそれも間違いではない。だが…… 「もたもたしてるとコイツ死ぬぞ!取りあえず離れろ〜!」 俺はリオレイアの脚に手を掛けると、全身に力を込め死体を持ち上げた。 飛竜の身体は空を飛ぶために所々に軽量化がなされているとはいえ、リオレイア程の大きさになると大剣より重い。 そのため並のハンターにはリオレイアを持ち上げて投げ飛ばすと言った芸当は出来ない。G級ハンターには片手でそれをやってのけた化け物もいると聞くが。 「ん、んぐぐぐっ……」 俺が持ちこたえている間にアイルー達がナナミを下から引きずり出す。
アイルー達がナナミをネコタクに乗せたのとほぼ同時に、俺は力を使い果たし、崩れ落ちた。 「……ネコタクの定員は一名ですニャ。応援呼んでくるニャ。」 ネコタクはナナミを乗せて去って行った。
勿論、アイルーの言葉は嘘ではなかったようで、数分後、もう一台のネコタクがやって来た。 ネコタクに乗るのは久しぶりだ。たまにはこういうのも悪くない……。
〜第六話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.315 ) |
- 日時: 2013/12/25 17:58
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: KPKFECcH)
支援age お疲れ様です。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.316 ) |
- 日時: 2013/12/25 23:46
- 名前: 金メッキ (ID: /jkx4rTC)
第一話(最終回) 支援age
AgNO3(硝酸銀)「暇だな〜」 NaCl(塩化ナトリウム)「やぁ!硝酸銀君遊びに来たよ!」 AgNO3「ちょ、近寄るな俺が俺じゃなくなる!」 NaCl「え?なんのことかなぁ?」 AgNO3+NaCl「「うぁぁ!体が引き裂かれてるううう」」
反応式:AgNO3+NaCl→AgCl+NaNO3
AgNO3「新しい物質が生まれたね」 NaCl「そうだね」 AgCl(塩化銀)「ね〜 お父さん、隣の家が燃えてるよー」 AgNO3「本当だ!」
〜隣の家〜 H2(水素)「うぁぁぁ酸化されるよー」 O2「フフフwww」
γ ⌒ ⌒ `ヘ イ "" ⌒ ヾ ヾ ドガァァァァァァァァン..... / ( ⌒ ヽ )ヽ ( 、 , ヾ ) ................... .......ゞ (. . ノ. .ノ .ノ........... ........ :::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、、ゝ.....| |..., , ノソ::::::::::::::.......:::::: _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''! i;;;〜−ヽ_ii_i=n_ [l h__ /==H=ロロ-.γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ ヾ 「!=FH=ロロ ¶:::-幵-冂::( ( |l | ) )=HロΠ=_Π Π=_Π「Uヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::.... Д日lTl,,..:''''" ""'''ー-┬ーr--〜''"" :::Д日lT:::: FH=n.:::::' | | :::FL日l」::::: ロΠ=:::::.:. ノ 从 ゝ .::田:/==Д:: 口=Π田:::. 2H2+O2→2H2O(水) .::::Γ| ‡∩::::: Γ| ‡∩Π::.... ...:::Eヨ::日lTlロ:::: Д日lTlロ_Π::::....... ...::::::::田:凵Π_=H::: =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl
AgNO3「あそこの人たちしょっちゅう爆発して近所迷惑なんだよな」 NaNO3(硝酸ナトリウム)「へ〜(迷惑ってレベルじゃないって)」 AgCl(塩化銀)「うう、まぶしい、体が引き裂かれる!」 NaCl(塩化ナトリウム)「光分解!?」
反応式:2AgCl→2Ag+Cl2 (光によって分解)
AgNO3「ちょっと何かヤバイ!AgClが黒ずんでる!急いで病院に連れて行かないと!」
〈 ̄ヽ ,、____| |____,、 〈 _________ ヽ, | | | | ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/ ,、二二二二二_、 〈__ _ __〉 | | | | / / | | |\ ___/ / | |___| ヽ \__/ ヽ_____)
暇だったので適当に書きますたストーリー性が無いのはそのためです。 見ての通り題材はモンハンではないです。
ps、このssはあくまでも支援ageであり、実在する物質とは一切関係ありません。
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.317 ) |
- 日時: 2013/12/26 19:39
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: sSzwMPij)
>>316 凝った支援ageだなw 普通に小説を書けばいいのに。
〜第六話「帰宅……?」〜
私は約二週間振りに自宅(と言っても、ギルドの提供する新米ハンター用の宿舎なのだが)に帰った。
先日の狩りで腕とあばら骨が折れたが、「秘薬」という薬のお陰で殆ど治っている。 命に別状のない程度の傷なら、この「秘薬」を飲んで寝ておけば治る。但し、その高い効果から分かるようにとても高価である。 そのため下位ハンターにはとても入手できる代物ではない。自分でこれを作って使用するハンターはかなりの財力(すなわち狩りの腕)を持っているという事だ。 私が飲んだのは……、勿論ギルドからの支給品だ。
また鍵を掛けた扉がぶち破られている。これで三回目だ……。 しかも今回は焦げ臭い。火属性の武器を用いたようだ。 私の家にはよく泥棒が入る。ハンターになる前からの話だ。 そして盗まれるのは何故か下着ばかりだ。不思議である。 まだ中に下着を盗んだ変態がいるかもしれない。私は剣を抜いて自宅に入った。
まさかとは思ったが、私は変態を目撃してしまった。 銀色に輝くハンマー、星砕きプロメテオルを背負い、キリンSシリーズを着用した男ハンターが、ガサガサと私の箪笥をあさくっている。 扉をぶち破るよりもモンスターの頭に振り下ろすべき強力な武器だ。 「あ〜、ここもダメ。何で箪笥に魚の干物しか入ってないんだよ。」 悪態をついている。悪態をつきたいのはむしろこちらの方だが。
因みに下着は武具と一緒に金庫に入れてある。二回盗まれたら流石に対策するだろう、誰でも。
「ん、誰か来たか?」 私以外に誰が来るというのだ。他の変態か? どうやら気づかれたらしい。
出入り口に繋がる廊下はひとつしかない。嫌でも私の横を通る事に…… いや、ならないようだ。 変態はハンマーを抜刀し、壁に向かって叩きつけた。 ……だが、運が悪いぞ、変態。 そちらは別の宿舎に繋がっている。しかも住人はギルドナイトだ。 彼女は今日は確か非番だったはずだ。筋トレでもしているにちがいない。
壁が崩れ、爆音が響き渡る。 大穴が開いた。変態はその中に駆け込んでいく。 案の定、数秒後に変態は引き返してきた。 「ちょっと変態!あっち行って!」 ギルドナイトが追いかけてくる。入浴中だったらしく、バスタオルを頭に巻いて。 まず隠すべきは体の方だと思うのだが。相当慌てているらしい。 当然といえば当然だが。
私は廊下に立って変態の逃亡を阻止することにした。 変態は私を跳ね飛ばそうと突進してくる。 だが遅い。モンスターの突進を見慣れたハンターの私から見れば。 私は拳を大きく振りかぶって、変態の顎を打ち砕いた。 宙を舞って吹き飛ぶ変態。 「ぐあっ!」 変態は叫び声を上げる。自業自得だ。 よろめきながらも立ち上がる変態。一応上位ハンターだしなコイツ。
そこへ先ほどの爆音を聞いて駆け付けた他のギルドナイト達が現れ、変態を縛り上げた。 変態は御用となり、数日後、ハンターの資格を剥奪されたという。
〜第七話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.318 ) |
- 日時: 2013/12/27 15:19
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: /imax57J)
第六話、だいぶふざけましたw たまにこんなの入れますが、基本は真面目に小説書きますので、これからも宜しくお願いします。 (そもそも読者いるのか?とか言ってはいけない)
では本編へ。
〜第七話「加工、お願いします!」〜
昨夜はよく眠れなかった。
部屋の中に風が吹き込んで来ていた。当然虫も入ってくる。 頬を蚊に刺されたようで、小さな赤い腫れができていた。
扉と壁は私が次の狩りに行っている間に修復しておく予定らしい。 この宿舎は私のものではないし、しかも私には全く非はない。 費用はギルドの負担ではなく、全額を壊した張本人が負担するらしい。 ……当然のことだ。 顎の治療費?ナンノコトカナー?
私は先日狩猟(と言うより、ほぼ相討ち)したリオレイアの素材とコマンドダガーを持って、加工屋に駆け込んだ。 素材はギルドから報酬として支払われたものだ。剥ぎ取りなんてあの状況でできる訳がない。 「やあナナミ、今日は武器の強化かい?」 ユウの兄で武具職人見習いのカイトが尋ねる。
カイトとユウは加工屋の子で、修行の為にこのスぺリナを訪れていたのだが……。 ユウはここの親方から、 「素質が全くと言っていいほど感じられない。やるだけ無駄だ」 と言われて追い出されたのだ。 ユウの今の仕事は実家に帰るための旅費を稼ぐのが目的だったらしいが、アイルーキッチンの店長からは、 「人間にしてはよくできるニャ。このままの調子で頑張れば、いつかは自分の店を持てるかもニャ?」 と結構期待されており、ユウもこのまま仕事を続けるつもりらしい。
因みにカイトは私の彼氏でもある。レンなんか目じゃない。 ……一応彼は私の命の恩人ではあるのだが。
「そうね、このリオレイアの素材で、コマンドダガーを強化できないかしら……?」 そう言いながら私は鱗と甲殻を五枚ずつ、それから市場で購入してきた毒袋を八個ほど渡す。 「……だいぶ余るけど」 「それじゃ、残りはカイト君にあげる!」 「でも僕ハンターじゃないし、何に使うんだよこれ……」 「生活費の足しにでも」 前にも言った通り、殆どの下位ハンターの財布はいつもスカスカだが、たいていの職人見習いはさらに重症な慢性の金欠病である。 「それじゃ、ありがたく頂きます!」 プライドというものは多分無い。だがそこが可愛くもある。
「師匠!加工依頼です!」 カイトが師匠に声をかける。 「おう、カイト。よくやってるな。だが、そんな女にうつつを抜かすんじゃないぞ」 そんな女とは何だ。ちょっと腹が立つ。 「それはどうでも良いとして、そろそろ実際に武器の強化をやってみないか?」 「ありがとうございます!」 「そこの武器で試してみるといい」 おいおい、それは私のだぞ。
だが、カイトなら大丈夫だろう。 実家のある村に居た頃、カイトが剥ぎ取りナイフを一から作っているのを見たことがある。 私が腰に差しているのがそれだ。並の武器より鋭い。
「ここをこうして……」 カイトはコマンドダガーの表面に張られているドスジャギィの皮を剥ぎ、刃の部分を熱し始めた。 手順も何も聞かず、作業を始めるカイトに、 「ん、もしかしてお前、武器の強化をやった事があるのか?」 と問いかける師匠。 「いえ。生産なら何度かやりましたが」 「なら大丈夫だとは思うが……」 心配しているのが口調から伺える。 師匠は続ける。 「そこの女ハンター。もし失敗したら俺が新しく武器を作り直してやる」 「何ですか、師匠。その、僕が失敗するみたいな言い方は」 カイトが言い返す。でも普通は一発で成功しないよな。私もそう思った。
そして言い返しながらもカイトは作業の手を止めない。 刃を引き伸ばして細長くし、それを前もってあけておいた毒袋の中身に浸す。 ジュウジュウと音を立てて液体が蒸発し、刃は紫色っぽい色になった。 「ほう、なかなかいい出来だな」 師匠がうなずく。
「……ただ、この調子だとあと三日はかかりそうだ。三日後に取りに来い」 良い武器が出来るなら三日くらい気にしない。 これは下位武器だが、G級武器になると、加工に一年近くを費やすものもあるという。 私は武器の出来栄えを楽しみにして、加工屋を後にした。
〜第八話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.319 ) |
- 日時: 2013/12/27 18:48
- 名前: 真・無無無 ◆TpifAK1n8E (ID: exJvPCkL)
支援age お茶をどうぞ( ・ω・)つ 旦
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.320 ) |
- 日時: 2013/12/28 11:17
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: WohJq2DS)
>>319 ありがたく頂きます。 ……ぬるい、しかもミルクティー!? 真・無無無さんはもはやこのスレの住人?ですねw
それでは本編へ。
〜第八話「みんなで一狩り!」〜
武器の強化を依頼した三日後の朝のこと。
私は、同期のハンター姉弟のボウとサクに話しかけられていた。 「ナナミさん、一狩り行きませんか?」 「ちょうど、帯電飛竜フルフルの狩猟依頼が来てるんですよ〜」 「……だが、そんな装備で大丈夫か?」 姉のボウはボーンシックル改とKロブスタ一式、弟のサクはクロスボウガン改とハンター一式を装備しているが……。 あまりにも武器がパワー不足、しかも防具の雷耐性もかなり低い。 G級ハンターになると下位モンスターくらいは素手で狩れると言うが。彼らはまだ私と同じ下位ハンターである。 「だから、ナナミさんに手伝ってもらって、フルフル一式を作ろうと思って」 こいつら戦力にならんぞ、多分。
そこへ、丁度依頼を探していた見知らぬ男ハンターが合流する。 「俺もそのクエストに連れて行ってくれないか?」 装備は……、操虫棍エイムofトリックにゴア一式。なかなか腕には期待が持てそうだ。 因みに、私はゴア・マガラというモンスターを見たことがない。どんなモンスターかは知らないが、かなり強いとの事。 「それじゃ、早くクエストに行きませんか?」 ……しまった。武器をまだ取って来てない。 「ちょっと待って、武器忘れてきた」 私は全力疾走で加工屋に向かった。
「すいませーん、三日前の依頼、終わってますか〜?」 師匠が答える。 「ああ。妹のほうははっきり言って酷かったが、カイトは中々見どころがあるな。後、加工代は使ってみてから、後払いでいいぞ」 師匠は片手剣プリンセスレイピアを取り出す。 「あれっ、カイト君は?」 「三日間ぶっ続けで作業したから奥で潰れてるよ」 最初はそんなものだろう。武器はどうやらかなり良い出来のようだ。安心した。 「それでは、狩ってきまーす!」 「頑張って。くれぐれも死ぬなよ、うちの評判が落ちるから」 そういう問題かよ……。
私はクエスト受注を済ませた他の三人に合流した。 後は腹ごしらえだけだ。ところが……。 『アイルーキッチン 本日休業中』 店の前でユウがハンター達に謝っている。 「すいません、店長が風邪をひいてしまって」 「お、おう」 しょうがないので私達はそのまま荷車に乗り込んだ。
〜第九話につづく〜
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Re: 小説を書きたいひとはここへ! ( No.321 ) |
- 日時: 2013/12/29 12:28
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: pTuiZmZx)
〜第九話「恐怖を呼ぶ乱入・前編」〜
氷海までは荷車で半日、その後飛行船に乗り換えて丸二日。 狩場の近くにはたいてい飛行船を下ろせる場所などないので、もう一度荷車に乗り換えて向かう。 ここまでくればあと数十分で氷海に着く。
私達四人は荷車を下りた。
「寒い……。」 「僕も……。」 ボウとサクが震えている。二人揃ってホットドリンクを忘れたらしい。 こういう所も似るんだな、姉弟って。 しょうがないので私のを一杯ずつ渡した。 因みにゴア装備の人は荷車に酔って吐いている。 すぐ治るとは思うのだが。只の車酔いだし。
「ふう、やっとスッキリしたよ」 おいおい、まだゲロが口についてるぞ。 私はゴア装備の人に消臭玉を投げつけた。 因みに私はいつも大量の狩猟具を狩場に持ち込んでいる。少し重いが、無くて困るよりマシだ。 フルフルには効かないとの事だが、一応閃光玉も入れておいた。 狩場には何が出るか分からないからだ。この地域にはティガレックスが出たという話も聞いたことがある。
フルフルは洞窟に棲息しているとの事。私達は武器を抜いて洞窟に入った。 遠くに白っぽい小型の飛竜の姿が見える。恐らくフルフルだ。 話に聞いていた通り、可愛らしい。モンスターをペットにするなら間違いなくこいつで決まりだ。 だが何か様子がおかしい。フルフルは何かに怯えているように見える。 私以外は誰も気づいていないようだ。 「ナナミさん、行きましょう!」 サクはクロスボウガン改を構え、Lv2通常弾を発射した。 見事フルフルに命中。フルフルは気づき、こちらに電撃ブレスを放ってくる。
「サク、危ない!」 私はサクをタックルで吹き飛ばし、ブレスが当たらないようにした。 だが、私の右足にブレスが命中する。 そのまま私は転倒し、脚が痺れて立ち上がることができない。 フルフルは私の方へ首を伸ばし、噛み付こうとした。
痺れが取れて来た私は反撃に転じる。とっさに抜いた剥ぎ取りナイフでフルフルが伸ばした無防備な首に斬りつけた。
……フルフルの首が胴体と離れ、地面に落ちる。 「流石ですね、ナナミさん。飛竜を一撃で倒すなんて」 ボウが甲高い声で歓声を上げる。 別に狙った訳ではない。偶然だ。 もしあと一瞬でも遅かったら、私は頭をかじり取られ、即死していただろう。
私達はフルフルのぶよぶよとした皮を剥ぎ取る。この感触が心地いい。 四人が三回ずつ剥ぎ取ると、フルフルの死体はほぼ丸裸になっていた。 あたり一面に血の匂いが広がっている。
「もしかしたら、この匂いを嗅ぎつけて、もっと強いモンスターが来るかもしれない」 ゴア装備の人が呟く。この人の名前訊き忘れた。帰りに訊こう。 そういえば、先ほどフルフルは怯えていた。フルフルを捕食できるほどの強力なモンスターがこの近くに潜んでいるのかもしれない。 「それじゃ、荷車に戻ろうか!」 私達は荷車に戻ろうとした。
ところが、荷車は……。 ……巨大な黒っぽいモンスターに踏みつぶされていた。 そのモンスターは、荷車を曳いてきたポポを口にくわえ、三口ほどで平らげると、こちらに気づき、凄まじい咆哮をあげた。
「ありゃ……何だ……?」 茫然とするゴア装備の人。 「きゃあああああっ!」 「ぎえええええっ!」 咆哮並みにうるさい悲鳴をあげてブルブル震える姉弟。
だが私は何故か恐怖を感じなかった。むしろ血が騒ぐ。 「みんな、上空の古龍観測船に助けを呼んで!私は助けが来るまでこいつを食い止める!」 「……おう、分かった!食われるなよ!」 我を取り戻したゴア装備の人が返し、早速観測船にサインを送る。 私はプリンセスレイピアを構えると、大声をあげて巨大なモンスターに向かって突進した。 「うらああああああああああああっ!」
〜第十話につづく〜
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