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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.353 ) |
- 日時: 2014/05/10 23:33
- 名前: 煌星 (ID: 5AusC2V8)
メイン3人のキャラ紹介
輝[コウ] 武器 主に大剣 剣斧 弓 防具シルバーソル等 ガチ防具スキル重視の混合系 ガチスキル 真打 挑戦者+2 弱点特攻 回避性能+1 一番俺に近いキャラで主人公 武器は発掘武器より 攻撃型剣士
鈴[リン] 武器 主に太刀 ライトボウガン 防具ゴールドルナ等 ガチ防具サポート系混合 ガチスキル 真打 状態異常攻撃+2 ボマー 設定としては 殆どの攻撃をF回避可能な腕 輝のパートナー サポート系剣士
晴[ハル] 武器 主に大剣 剣斧 防具エクスゼロ等 ガチ防具発掘よりの攻撃重視 ガチスキル 真打 軽業師 舞闘家
ぼほ発掘武具を掘っており 様々な複合スキルをつけた防具をよく着る 攻撃よりだがあまり前へは出ない こちらも輝のパートナー
ちなみにこのスキル構成は 実際不可能です 3人は特別な護石を貰ったため このスキル構成ができます 基本防具が希少種になってるのは わざとです、はい。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.354 ) |
- 日時: 2014/05/11 12:19
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
クック「俺の汚名挽回頼んだ」 勇車「あー……うん(えー、せっかく面白いのに……)」
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十二章 初めての……
セージside
「よし、それじゃあ行くか」 カスケはそう言うと、エリア9に繋がる出口へ向かう。ここを通るのがエリア3こと海岸線へ向かう最短ルートだからだ。しかしクックは、最初に入ってきた天井の穴の下へ移動した。小柄なルカはともかく、クックでは大きすぎて出口が通りづらいのだ。 「……」 それをじーっと見つめるシオン。 「……乗るか?」 気付いたクックが一言そう言うと、目を輝かせて走っていくシオン。 「他のも乗れ。三人ぐらいなら問題なく乗せられる。ルカ、お前もアイルーぐらいは乗せられるだろう、セージを乗せてやれ」 「い、良いのか?」 モンスターに乗れると聞いて驚くツバキ。 「ああ。ただし、しっかり掴まってろよ」 そう言い、しゃがんで乗りやすいようにする。 「ど、どうぞ……」 「済まないニャ」 クックにツバキとシオン、ルピナスが乗り、ルカにセージが乗った。 「わはーっ、ルカちゃんより高いですっ!」 「あまりはしゃぐな。落ちるぞ?」 そう言い、バサバサと羽ばたくクック。続いてルカも飛び始めた。 「うお……」 「これは乗り攻撃するのとは一味違うニャ」 「す、凄いですーっ!」 各々が喋る中、二匹が飛び去っていった。 「よし、僕らも行くか」 「そうだね……ってうわっ!?」 不意にミズキをくわえて背中に乗せるゲネスケ。 「乗せてくれるの?」 嬉しそうにギャオッと鳴くゲネスケ。 「あははー、じゃあ先に行ってるねー……」 カスケとネオに申し訳なさそうにそう言うと、ゲネスケに乗って走り去って行った。 「……仕方ないよな、ミズキだし」 「カスケの仲間とか以前に、ミズキは超大陸モンスター達とその仲間に好かれすぎにゃ」 ネオはカスケをジト目で見ながらそう言い、エリア9へ向けて歩き出したのだった。
アストside
「なっ、ちょっとトトス、ゲネッポ。クックは変態じゃ無いでしょ。リーダーシップは人一倍だし、ルカにだってそんなに甘やかして無いじゃん」 「おーザザヤン、あんちゃんだってミズキにゾッコンやないか」 「うえっ!?」 ゲネッポに指摘され、動揺するギザミ。 「気付いとらんと思っとったんかいな? 大体あのゴア・マガラとの闘いの時出したあれは愛の力そのものやろ」 「あ、あれは狂竜ウイルスが変質した……」 「なんで変質したんかいな? ミズキが危険な目に会ったからやろ。それだけで狂竜ウイルス変質させるのは愛の力以外考えられんわ。芸人の勘、舐めんほうがええで」 ギザミとゲネッポの問答を聞いて、終始「?」なアスト達であった。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.355 ) |
- 日時: 2014/05/11 05:27
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: mkmdBJ1l)
>>354
夜勤の帰りナウです。 セージ、クックsideの次の目的地は3に向かうはずじゃありませんでした?まずはトトスが向かったはずの海岸線に向かうってくだりが僕のターンだったんですが、カスケくんったらエリア8に向かってるじゃないですかー。 これはどうしましょ? ・エリア3の海岸へ向かう ←トトスがいるだろうし合流しよう ・エリア8に行く ←何をしに?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.356 ) |
- 日時: 2014/05/11 12:15
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
>>355 すいませんミスりました!orz 正しくはエリア9です。エリア7エリア3へ行く途中の描写も少し入れた方が良いかと……。 訂正しておきましたので……。
どうでもいいですが、夜勤ってもしかして、サクライザーさん社会人だったりします?(((;゚Д゚))ガクガクブルブル
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.357 ) |
- 日時: 2014/05/11 12:42
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: yzLtjMny)
>>356
あまり個人的なことは暴露したくないんですが……これでも高校生ですよ。ただ、学費のためにバイト先と学校に無理を押し通して夜勤入れてもらってるだけです。授業が次の日って時は夜勤を避けるってだけで、そうじゃない日はフツーに一晩中起きてます。で、ここの小説は休み時間の10分で300文字くらい書いてます。だから起きたのはつい20分前です。今日は夕方を丸々勤務に費やしてるんで、夕方までに更新しようかと。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.358 ) |
- 日時: 2014/05/11 13:21
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
>>357 ……なんかすいません。言いたく無い事を言わせてしまったようで……。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.359 ) |
- 日時: 2014/05/11 16:39
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: mkmdBJ1l)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十二章続き
セージside
鍾乳石の洞窟を抜けたその先には、目映いばかりの蒼が広がっていた。 熱帯雨林のような林の向こうに、蒼海が広がっている。 だが、その波打ち際にはキレイに二枚卸しにされた巨大な魚のようなモンスターが横たわっていた。 「まさかっ、トトスッ!?」 ミズキはゲネスケから飛び降りてそのトトスらしき屍に駆け寄る。 「落ち着いてミズキ、それはトトスじゃないよ。ガノトトスの、亜種だね」 カスケは冷静にその横たわるガノトトスと言うらしいモンスターに着眼する。 「あ、ほんとだ……トトスはこんなに緑色じゃないもんね」 ホッと胸を撫で下ろすミズキ。 クックはそのガノトトスに近づく。 「このやられようは、トトスのトトス・カノンだな。まだ死骸が腐敗しきってない、と言うことは、トトスがこのガノトトス亜種と交戦、倒したばかりか。だとしたら、近くにいるはずだが……」 クックはキョロキョロと首を回す。 「あらぁ、あんまり美味しくなさそうなお魚ですねぇ」 クックの背中の上で、ルピナスがそんな評価を下している。突っ込むところが違う気がするがスルーした方が良さそうだ。 「ん?」 ツバキはクックの背中から降りると、地面にしゃがみこんだ。 「どうしたニャ、ツバキ」 ルカの背中の上のセージが、ツバキを見やる。 ツバキは地面に転がっていたそれを拾ってきた。 それは、使い古したカラ骨だった。 「多分これは、ニーリンさんの空薬莢だ。ここでニーリンさんが戦闘を行っていたのは間違いないかもな」 よく見れば同じような空薬莢がいくつも転がっており、地面を埋め尽くしていた。どれだけ弾を撃てばこんな状況になるのだろうか。 その瞬間、ネオは青ざめた。 「まさかっ、そのニーリンさんって言う人、トトスと戦ったんじゃないかにゃっ……!?」 しかしネオのその憶測をカスケが否定する。 「多分それはないよ、ネオ。トトスは荒くれものだけど、好戦的じゃないから、話の分かるヒトを傷付けたりしない。大方、ここじゃないどこかで武勇伝を披露してるんだと思うよ」 「そ、そっかにゃ……」 クックはここから分岐しているいくつかの道を一瞥していく。 「どうするカスケ。エリア10の孤島はトトスの関知の外だが、一応ギザミのテリトリーになっている。ギザミは森を見に行くとは言ったが……」 「そうだね、可能性はゼロとは言い切れない。夜になって潮が満ちてからよりかはいい。先にエリア10に向かおうか」 クックの意見を取り入れたカスケは、波打ち際に足を踏み入れていく。他の皆も続いていく。
アストside
「んでよぉ、そこで俺様のトトス・レーザーが炸裂して……」 「ふむ、聞けば聞くほど不可解かつ無理解な想像に頼る武勇伝だな、トトスくん」 トトスが自分を称えるトトス武勇伝を披露している。 ほとんどの者は呆れてものが言えない状況だが、ニーリンだけが真面目に聞いていた。 「そういう私はだよ、トトスくん。工房試作品でなぁ、ガノトトスの水ブレスを応用したロングスナイパーライフルや、リオレウスの火球ブレスを再現したラケーテンバズーカを使ったことがあってなぁ。それに驚いて引っくり返るゲリョスのリアクションが面白いこと面白いこと……」 「マァジでぇ?カッケェなオイ!」 ニーリンはニーリンでよく分からない話を持ってきている始末である。 もはや、トトスとニーリンの間に入ることは不可能だ。色んな意味で次元が違いすぎる。 「それとそれとだ、あの超絶デブのグラビモスとやり合った時なんだけどよぉ。俺様の亜空間タックルによってかすってもねぇのに、そいつがボールみたいに跳んでくのよ。いやぁバウンドしていくデブを見たときは爆笑もんだったわぁ」 「おぉ、グラビモスで思い出したぞトトスくん。グラメガキャノンというヘビィボウガンを使った時だったんだがなぁ、なんとそのボウガンは弾が装填できないんだ。じゃあ何だコレはと引き金を引いた時だったよ。ボウガンからグラビモスの熱線が照射されたのさ。真っ白なフルフルが真っ黒になった時は片腹が痛くなってしまったよ」 ……もう収拾がつかない。というかニーリンはデタラメなことしか言っていないが、トトスは面白がっている。 ふと、ギザミは海辺の方を見やる。 「そう言えば、ビーチの方とか見てないな」 「ギザミくん?どうしたの?」 アストとユリに手を繋いでもらいながら、カトリアはギザミに話し掛ける。だいぶ打ち解けてきたようだ。 「ちょっと席はずしますね、カトリアさん。すぐ戻りますから」 そう言うと、ギザミは少し離れてからハサミを地面に突き刺して地中へ潜っていく。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.360 ) |
- 日時: 2014/05/11 15:12
- 名前: 神風 ◆ozOtJW9BFA (ID: i6TrD3Kq)
近況報告。 失踪はしていない(キリっ 以上。(おい)
ちょくちょく顔出す。かも。(断言はできないw)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.361 ) |
- 日時: 2014/05/11 16:38
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
>>359 ヒジョーに些細な事ですが誤解を避ける為に一応修正点をば。孤島はエリア9では無くエリア10です。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.362 ) |
- 日時: 2014/05/11 16:42
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: mkmdBJ1l)
>>361 おっと申し訳ありませんでした。 修正しました。 ちなみにニーリンの言うロングスナイパーライフルやらラケーテンバズーカなんぞは全部デタラメの嘘八百です。 ニーリン「まぁ、全部嘘なんだが」
トトス「なんじゃそりゃあっ!?そんだけの設定一瞬で考えたのかよ!」
ニーリン「はっはっはっ。誉めても何も出ないぞ、トトスくん」
トトス「誉めてねぇぇぇぇぇっ!」
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.363 ) |
- 日時: 2014/05/11 23:27
- 名前: 翼の勇車 (ID: gcaVn0mW)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十三章 孤島へ
セージside
「よし、着いた」 エリア10こと孤島に到着した一同。 「ほら、もう良いだろう」 しゃがんだクックの背中から降りるルピナス。同時にルカの背中からシオンも飛び降りた。『靴や服が海水で濡れるのは嫌だろう』というクックの粋な計らいで、ハンター達以外は乗せて貰っていたのだ。 「濡れるのはやっぱり気分が悪いにゃ」 「そうかニャ? 俺は気にならんがニャ」 猫らしく身震いをして水気を取るネオと腕を組みながら話すセージ。その後もネオは『ベタベタするにゃー』とか愚痴っていたが、口調から察するに久々に他のオトモアイルーと話が出来て嬉しいのだろう。 「おーいギザミー、居るかー?」 「なあ、ギザミってどんな奴なんだ? 名前から察するにショウグンギザミだろ?」 林に向かって呼びかけるカスケへ質問するツバキ。 「甲殻種ってあんまり良い印象が無いんだが……」 「あー、まあ無理も無いよね。それとまず言っておくと、ギザミはショウグンじゃなくてダイミョウだよ」 「へえ、じゃあ盾蟹か」 「性格に関しては……まあ、百聞は一見にしかずって言うしね。会ってからのお楽しみってとこだよ」 この時自らの脇でネオがニヤニヤしていた事にツバキは気付いていなかったのだった。 (ギザミの外見と性格のギャップは凄いにゃ。初見の彼等の反応が楽しみだにゃ)
ギザミside
エリア9をカスケ達が後にしてちょっとしたころ、エリアの中央が突如隆起し、中から巨大な赤いハサミが飛び出す。そしてその全容を現した。 「ふう、エリア9はトトスの管理下だし、ボクも滅多に来ないから地面が硬いや」 そう呟いたギザミは身震いしてヤドにに乗っている土を払い落とすと、辺りを見回す。 「うっわー、トトス、随分と派手にやったみたいだね……」 二枚卸しにされた緑色のガノトトスを見ていると、その飛び散ったどす黒い血とは違った鮮やかなピンク色が目に入る。 「これは……クックの鱗だね」 クックの鱗は普通のイャンクックの物とは比べものにならないくらいの光沢があり、また強度も本物の飛竜種の物をも遥かに凌駕する。ミズキがクックシリーズを作りたいと言った時も、流石に皮膜などは無理だが鱗が剥がれ落ちた時に提供していた。それによって作られた防具は異才な輝きを持つ物となり、性能も古龍防具並の物だった。 話が逸れたが、それがクックの鱗ということはすぐに分かった。 「たぶんトトスがこのガノトトスを倒した後だね。んー……あ、潮風に大好きな匂いが」 鼻に自信のあるギザミは潮の香りに混ざった大好きな人のシャンプーの匂いを嗅ぎ分けると、自分のテリトリーであるエリア10、孤島の方を見つめた。 「よし、行こう」 そう言い、再び地面を潜行して孤島を目指すギザミであった。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.369 ) |
- 日時: 2014/05/12 20:52
- 名前: 翼の勇車 (ID: xu4iCwuw)
>>367 ハイパー☆セルタスにダメージを与えた事に対して我が小説のキャラ達が宴会開いてるんですが。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.370 ) |
- 日時: 2014/05/13 12:05
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: .CN0nj9E)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十三章続き
セージside
しかし、カスケが林に向かってギザミと言う彼を呼んでも反応が返ってこない。 「アテが外れたかな?」 どうやらギザミはここにはいないらしい。 そう思った瞬間、林の中心が突然隆起した。 「「!?」」 ツバキとセージはその隆起した地面に向き直って、それぞれ斬破刀とラギアネコアンカーの柄に手を掛けて、すぐに離した。抜く必要はないからだ。 「よっこらしょっと」 地中から、巨大な赤い甲殻類が現れた。 カスケとミズキはそれを見て駆け寄った。 「ギザミ、どうだった?」 「カスケにミズキ、探しに来てくれたんだ?」 表情の見えないこの甲殻類、ギザミは甲殻類独特の顔でカスケとミズキと普通に会話している。何ともシュールな光景だ。 そこにクックも入ってくる。 「ギザミ、お前『も』そうだったのか?」 ギザミはクックに向き直る。 「クック。『も』?と言うことは、クックもそうなんだね?そこにいる彼女達、その仲間かな?」 「恐らくな。これも何かの因果か……。何にせよ、俺から言わせてもらう。俺は先ほどエリア7で、俺の亜種と交戦した。まぁ大したことはなかったがな。そして結果的に彼女達を助けた形になって、ルカもやって来た。状況が落ち着いてから、お前達と合流しようとここへ来た次第だ」 「そっか。ボクの方も似たり寄ったりだね。ボクはエリア1の方に向かったんだけど、そこに彼女達の仲間、かな。それと、ボクの亜種がいたんだ。ギザミ・クロスクラッシャーで沈んでくれたけどね。それから、トトスとも合流して、ゲネッポも遊びに来たみたい」 「トトスとは先に合流したのか。ガノトトス亜種の死骸が転がっていたから、そうかとは思っていたが」 クックとギザミが話し込んでいる間から、ミズキも入ってくる。 「二人とも、積もる話は後にしようよ。ツバキくん達、待ってるよ」 クックとギザミはミズキのその言葉で、待ち人がいることを思い出す。 「そうだな、トトスと合流するのが先決だな」 「じゃあ、エリア2に行こうか。皆そこにいるし、先に行ってるね」 そう言うなり、ギザミは再び地面にハサミを突き刺して地中へ潜っていく。 先程と同じ体で、クックの背中にシオン、ルピナス、ツバキが、ゲネスケにミズキ、ルカの背中にセージという形になる。
アストside
「なぁアンタ、カトネエやったか?」 ゲネッポは、先ほどからアストとユリに手を繋いでもらっているカトリアに話し掛ける。 「!!」 しかし、ゲネッポにはまだ慣れていないのか、カトリアは慌ててアストの背中に隠れてしまう。 それを見かねてか、ライラがカトリアとゲネッポの間に入ってくる。 「大丈夫だってカトリア。アタシ達、こいつに助けてもらったんだから、カトリアが可愛いからって取って食ったりしないよ」 「ツッコミ所満載な発言やなライネエ。そらぁカトネエはべっぴんさんの中のべっぴんさんやけど。やろ?アスヤン」 ゲネッポは不意にアストに矛先を向ける。 「え、俺かよ?えーっと……ま、まぁ、カトリアさんはすっごい可愛いってか、美人だし……こうしてくっつかれてると、その……ってか、カトリアさん?こいつらは俺達を襲ったりしないですからそんなに俺にくっつかなくても……」 そう言いながら、背中にいるカトリアを見やるアスト。 ふと、カトリアの前髪とアストの鼻先が当たる。 (あ、カトリアさん、いい匂いするな……) 「ぁ、アスト、くん……?」 カトリアは近くにアストの顔があることに動揺しているのか、頬を薄赤く赤らめて戸惑っている。 「え、あっ!?すっ、すすすっ、すいませんっ!」 アストも自分の状況に気づいてか、慌てて顔を逸らす。 (なっ、何カトリアさんの匂い嗅いでんだ俺は!?) 自分でも分かるほど顔が真っ赤になっている。 「おーおー、初々しいのぉ。ホンマ男の子やなぁ、アスヤン」 「ヘタレすぎて見てらんないねぇ……」 ゲネッポが冷やかし、ライラは哀れむように溜め息をつく。 他の周りのトトスやミナーヴァのメンバーもうんうんと頷いている。 「ラッ、ライラさんっ!ヘタレってなんですかヘタレって……」 アストが反論しようとした時だった。 不意にすぐ側で地面が隆起し、赤いハサミがはいでてくる。 「きゃあぁぁぁぁぁっ!?」 それに驚いてか、カトリアはアストにぎゅっと抱き付いた。 「ちょっ……!?」 アストは不意にカトリアに抱き付かれてそのまま押し倒されてしまう。 「んなっ、カッ、カトリアさん!?ギザミですよギザミ!彼ですってばぁっ!」 「〜〜〜〜〜ッ!!」 カトリアは聞いていない。 「リア充爆発しやがれぇ!」 トトスは若干キレ気味に声を張り上げる。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.371 ) |
- 日時: 2014/05/13 18:10
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: AEaPqVtJ)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
五十三章 狂気の黒蝕
まずはフォーメーション通り、アストが正面から、セージとツバキが側面から、ニーリンが後方から。 「グオォアァッ!」 開幕一番、ゴア・マガラは突進してくる。 セージは左、ツバキは右へ散開する。 ニーリンはまだ妃竜砲【遠撃】は展開させずに、身軽な状態でゴア・マガラから離れる。 アストは右手のディア=ルテミスの盾を構え、身を守る。 ゴア・マガラの巨体とディア=ルテミスの盾が激突する。 「うおぉっ」 アストはしっかりと踏ん張り、吹き飛ばされないように堪える。 多少押し切られたが、ゴア・マガラはそこで止まる。 チャージアックスの盾は大きく重い分、片手剣よりも堪えられる。ランスやガンランスには劣るものの、その防御力は高い。 ゴア・マガラのやや右斜め前から、ニーリンが妃竜砲【遠撃】を構え、ペイント弾を放った。 放たれたそれはゴア・マガラの横腹にぶつかり、刺激臭を撒き散らす。 「はあぁぁっ!」 「ニィヤアァァッ!」 左右より、ツバキとセージがそれぞれ斬破刀とラギアネコアンカーをゴア・マガラの後ろ足に叩き付ける。 どちらも雷属性を纏うそれは、斬撃と共に稲光を放つ。 アストも体勢を素早く立て直すと、ソードモードのディア=ルテミスを振り上げ、踏み込んだ。 「喰らえっ!」 袈裟懸け斬り、斬り上げ、身体を回転させての一撃。ワルキューレの甲板で散々行った一連の攻撃だ。たった三日しか使っていないが、アストは僅かの狂い程度でゴア・マガラの前足に当てていく。 雌火竜リオレイアの素材を用いて作られたそれは、発揮できる性能を遺憾無く発揮し、斬撃に火炎を噴かせる。 「ガルゥアァッ!」 ゴア・マガラは立て続けにアストを狙う。 半歩だけ足を退かせると、首を右側面に持ってくる。 船の上でも見せた、凪ぎ払うブレスだ。 その威力を身を持って知っているアストは、その動作を見て瞬時に反応する。 「懐の方が!」 アストは前に転がって受け身を取りつつ、ゴア・マガラの腹の下に潜り込む。 結果、ゴア・マガラのブレスは右から左に振り抜かれたが、既に目の前から姿を消しているアストに当たるはずもなく、空振りする。 その隙を、アスト、ツバキ、セージは一斉に攻撃する。アストは横腹、セージは右後ろ足、ツバキは尻尾を狙う。火炎と二つの雷がゴア・マガラの周りで暴れまわる。 「悪いが、私は出し惜しみはしない主義でね」 十分な間合いを取り終えたニーリンは妃竜砲【遠撃】に火炎弾を装填し、しっかりと狙わずに引き金を引く。しかしそれは正確にゴア・マガラの頭部に命中し、火薬草の発火物質が炎を放つ。 瞬く間に三発の火炎弾がゴア・マガラの頭部を捕らえた。 「グアァァッ!」 ゴア・マガラは頭部に火炎をぶつけてくる不埒者、ニーリンに向き直ると、頭を振り上げて黒い塊のような、狂竜ブレスを放つ。 ニーリンは慌てずにそれを回避し、手早く次の火炎弾をリロードする。 狂竜ブレスは岩肌にぶつかると弾け、気味の悪い紫色の煙のようなそれを撒き散らす。あれを吸い込むと、体内に異常が生じるのだとマガレットから聞いている。 「まぁ、私にそんなものには当たらないがね」 ゴア・マガラが先程から前面しか狙わないおかげで、剣士二人とセージは攻撃を重ねていく。 アストのディア=ルテミスに内蔵されたビンが赤く輝く。ソードモードによる斬撃によってエネルギーが蓄積されたのだ。 一方のツバキは、斬破刀による斬撃の積み重ねによってか僅かに赤く発光しているように見える。太刀と言う武器は、斬撃を当てることで刀身に「気」が練られ、斬れ味や刃の強度を高める性能を発揮する。これを「練気」と呼ぶ。さらに、その練気を解放することでより強力な斬撃を放つ「気刃斬り」を行うことが出来るのだ。 アストは一度ゴア・マガラから離れると、ソードモードのディア=ルテミスとその盾を合体させ、剣のエネルギーを盾に供給する。 ツバキは一度斬り下がって間合いを空けると、直ぐ様軸足を回転させながら踏み込む。その際に練気を解放し、赤い光が鋭く輝く。 「せいぃっ!っしゃあっ!はあぁぁっ!」 左斜め下から右斜め上へ大きく斬り上げ、そのまま水平に斬り抜き、再び斬り上げ、振り上げた勢いを一気に乗せて力強く降り下ろした。 だが、ツバキはそこで止まらずにさらにもう一回転する。 足腰、肘、肩、手首、全身を回転させて遠心力と共により強い練気が解放される。 「りゃあぁぁぁぁぁっ!!」 烈迫の勢いを乗せて、ツバキは斬破刀を大きく水平に振り抜いた。 振り抜かれた斬破刀は一筋の閃光となってゴア・マガラの後ろ足を斬り裂いた。 気刃大回転斬りと呼ばれる、太刀の必殺技だ。 極限まで練気を解放し、太刀の切っ先に乗せて放つのだが、全身に限界を求めるために放ちきった後はその反動を殺さなくてはならないためすぐに回避は出来ないが、その威力は折り紙つきだ。 「グオォッ?」 ツバキの気刃大回転斬りを受けて、ゴア・マガラはわずかながら仰け反った。効いている証拠だ。 そのツバキは反動を殺すためにもう一回転し、同時に斬破刀を鞘に納める。 「やるな、ツバキ。俺も負けられないっ」 アストはツバキの気刃大回転斬りを見て気持ちを昂らせ、ゴア・マガラに接近する。 「今度は俺の番だぜぇっ!」 そう叫び、アストは剣と盾を再び合体させる。 盾にエネルギーを供給するのではない。 このチャージアックスのもうひとつの姿を見せるためにだ。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.378 ) |
- 日時: 2014/05/13 21:33
- 名前: 10倍のなんとか ◆FGU2HBsdUs (ID: PpZLPr3q)
>>377 今さらですが文字化け解消おめでとうございます あのときはきつくあたりすぎました…すみません
さて本題 もし今自分が復帰したらどうおもう? 失踪期間みじけぇな!!とかなぜ帰ってきたとかなんでも、どうぞ。 あ、たとえ復帰してもあの消した小説はもう書かないよ
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.379 ) |
- 日時: 2014/05/13 23:50
- 名前: 翼の勇車 (ID: 9v8UVU6/)
>>378 !!!!! も、戻ってきて下さるのでしたらどれだけ嬉しいことか……。 新しい小説書くにしてもコメントに徹するも良いとおもいます!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.380 ) |
- 日時: 2014/05/14 01:03
- 名前: 翼の勇車 (ID: g3CnQZqR)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十四章 ミナーヴァ再集結
ギザミside
エリア2に戻ってきたギザミ。しかしそこには、かなりカオスな光景が広がっていた。カトリアがアストに抱き着き、アストは顔を真っ赤にしてわたわたし、トトスが怒号をあげている。 「え……あ、カ、カカカトリアさん、ボクです大丈夫ですよ!?」 数秒後それが自分の登場が事の発端だと気付いたギザミは、カトリアからの精神攻撃とブレスを本気で溜め始めているトトスからの物理的攻撃からアストを守るため、必死にアピールする。 「ふ、ふえ? あ、ギザミくん……」 自分が全力でアストに抱き着いていた事に気付いたカトリアは顔を真っ赤にし、しかしやはりその後ろに隠れて言う。恐らくギザミでは無く、ゲネッポやトトスが恐いのだろう。 「(ギ、ギザミ助かった……)」 「(ボクのせいでこうなったんだから気にしないで)」 アストとギザミはアイコンタクトで会話する。 「あ、そうだ! カトリアさん達の仲間、見つかったよ!」 「ほ、本当!?」 「多分そろそろ来るよ」 すると、まるでタイミングをはかったようなタイミングで二匹のモンスターが空から降りてきた。 「カトリアッ!」 「ユリ!」 早速降りたのはミナーヴァを代表する保護者二人(一人と一匹)、セージにツバキだ。 「ありがとうございましたぁ」 「上からの景色凄い綺麗でしたっ」 ゆっくりと膝を曲げて降りやすくしてくれたクックから、さらにルピナスとシオンが降りる。 「またのご利用をーっと。皆待たせたな。ついでに三人も連れて来たぞ」 「おわっ、人がいっぱい……」 「想像以上に多かった……」 「セージ先輩……いやセージ先生のほうが響きは良いにゃ……」 男女のハンターと、一人(一匹)考え事をしているらしきオトモアイルーがエリア3の方からやってきた。女性ハンターは何故かゲネカクに乗っているが。 「は、始めまして。私、ミズキといいます。近くの村でハンターやってます」 「同じくハンターのカスケです。よろしくお願いします」 「ミズキのオトモ、ネオだにゃ」
~数分後~
「なるほど……つまり要点をまとめると、いずれも奇妙な『夢』の後に異変が起きている、モンスター達は『ズレ』というのを感知できる、その『ズレ』の場所には必ず彼等がいた、そのいずれもピンチに陥っていた……こんなところかな?」 カスケが持ち前のリーダーシップでまとめる。先程皆で自己紹介し、一旦情報交換をすることになった。 ちなみに『ズレ』は例の亜種達によるものという説も挙がったが、それではゲネッポについて説明出来ないので否定された。 「ま、今こうやってうんうん唸っててもどうにもなんねぇだろ。せっかくミズキ達以外の人間と話ができるんだぜ? あーそういやさっきペッコ呼んだよな。そろそろ来るんじゃねぇか?」 「あいつがおると他の超大陸メンバー全員呼べるんやしな」 珍しく的を得た事を言うトトス。ペッコ、その登場をしばし待つことにしたのだった。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.381 ) |
- 日時: 2014/05/14 11:04
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: hQYtkqzJ)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十四章続き
アスト、カトリア、ミズキside
「セージ先生っ、どうすれば空気にならずにその場で目立てますかにゃ!?教えてくださいにゃ!」 ペッコを待つばかりと言う中、ネオは突然セージに対して土下座をした。 「……ニャ?」 当然、セージは何のことかさっぱりなので、土下座するネオを見て蒼い瞳を丸くするだけだった。 「自分はこれでも元は名の知れたベテランオトモアイルー!しかししかし、ミズキがクック達超大陸のモンスターと仲良くなってからは、その存在感がまるで皆無に!このままでは他の奴らから「このネコ誰だよ」とか言われてしまう始末ですにゃ!どうかこの不肖者に、ネコの目立ち上手の術を……」 「何が言いたいかはまるで分からんがニャ、とりあえず頭を上げて落ち着けニャ。話くらいは聞いてやるニャ」 「ははーっ、ありがたきにゃーっ」 「だから頭を上げろと言っているニャ」 オトモアイルー二匹のやり取りを遠くから見ているのは、ミズキ、アスト、カトリアだ。 「なぁミズキ?なんだアレ」 アストはミズキを見ながら、二匹に指を差す。 「さ、さぁ?」 ミズキはネオのあまりの真剣さに若干引いていた。 カトリアはアストから手を離さずに、ミズキに話し掛ける。 「えっと、ミズキさん?」 「は、はい、カトリアさん」 カトリアに話し掛けられ、ミズキは戸惑いながら応える。 「超大陸、だっけ。そのモンスター達と一緒にいて、怖いとか思ったことないの?」 そもそも、ヒトとモンスターが(アプノトスやアイルーなどは別にして)共に過ごしているというのが本来あり得ないことなのだ。 アストやカトリアにとって、いや、普通からすればモンスターは恐怖の対象でしかない。 いくらイャンクックを狩り慣れているアストでも、あのイャンクック特有のギョロリとした目で睨まれたら、一瞬だけでも足を竦めてしまう。 「最初は怖かったですよ。っていうか、モンスターがペラペラヒトの言葉喋ってるのが本来変なんですけどね。私は、その環境に慣れただけですよ」 なるほど、特別なことはなにもしておらず、ただ慣れただけのようだ。 「カトリアさんは、何でそんなに怖がってるんですか?ギザミとなら普通に接してますし、わざわざアスト君の後ろに隠れなくても……」 そのミズキを、アストは制する。 「ちょっと、な……」 カトリアから全てを聞かされているアストは、その全ては答えずに、カトリアは過去に心的外傷を受けてしまったことと言うことだけを答えた。 それを聞いたミズキは申し訳なさそうに頭を下げた。 ユリ、ゲネッポ、ギザミside
その傍らで、ユリとギザミ、ゲネッポは他の仲間達の前に立っていた。 「えー、ショートコント、ジャンケン勝負〜!」 ゲネッポは大きく声を張ると、他の仲間達にユリとギザミが見えるように横へ流れる。 ユリとギザミが互いに向き合っている。 「いくよ、ギザミくん」 「あぁ、真剣勝負だね。ユリちゃん」 互いが互いに、瞳に炎を揺らして右手に力を込める。 「最初はグー!」 「ジャンケン……」 「「ぽんっ!!」」 ユリはパーを、ギザミはチョキ(?)を出している。 「っていうかボク、チョキとグーしか出せないじゃん!?」 「それに対してパー出してる私!?グー出せば負けないのに!」 その瞬間、その場は笑いに包まれた。 「……くす」 「わはははーっ!面白いですーっ!」 「あらあらぁ、楽しそうですねぇ」 「あ、あはは……」 「あっはははっ!やるじゃない二人とも!」 「なるほど、ユリくんもギザミくんも考えたな」 「ユリ……お前適応能力高すぎるだろ……」 「クェ、これもまた一興」 「あははっ、面白いね!」 「く、くっだらねぇぇぇぇ……」 拍手に包まれる。 「以上、ショートコント、ジャンケン勝負でしたぁー!」 サッとゲネッポが締める。 最も、ペッコを待つばかりの即興のコントだが。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.382 ) |
- 日時: 2014/05/14 16:43
- 名前: 翼の勇車 (ID: g3CnQZqR)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十五章 旋律を奏でし鳥竜種
《♪〜♪〜〜♪♪〜》 急に音楽が流れだす。それぞれ時間をつぶしていた全員が、その音がする方を見た。 「いやー皆さんこーんにっちはー!」 そう言いつつやってきたのは……鮮やかな色を持つ鳥のようなモンスター、クルペッコであった。 「いよっ、モンスターいちのアーティスト!」 ゲネッポが合いの手を入れる。それに反応したのはユリ。 「アーティスト?」 「ペッコはあの拡声器みたいな嘴で色んな音を出せるんだ。それに歌もすっごい上手いんだよ」 "気配り"の化身ことギザミがユリの疑問に素早く答える。 「そうなんだ……」 それを聞いたユリの彼を見る目が強い好奇心に満たされていくのを見た者は誰もいなかった。 「おやおや、お客が来たと聞いてたけども、ここまで多いとはねー」 「紹介するね! 彼はペッコ、クルペッコで鳥竜種連合軍の一指揮官だよ」 ミズキの紹介を受けるペッコ。アスト達は何やら恐ろしい言葉を聞いた気がしたが、忘れる事にする。 「むふぅ?」 紹介を受けてお辞儀したペッコは顔を上げると、なにかの気配を感じ取る。 (この気配は身に覚えが……まさか!) ペッコは二人の男ハンターに目を向ける。 (我が最強の能力……女視目{ジョシガン}発動!) カッと目を見開くと、彼の目がそれを捉えた。 (はっはぁーん?) ニヤッと笑うペッコ。その目は確実に、フルフル装備のハンター、ツバキに向けられていた。 「ギャオウッ」 ペッコの後ろから飛び出してきたのはゲネスケ。てくてくとゲネッポのもとに歩いていく。 「御役目ご苦労やったな」 「ギャオ!」 そう元気良く返事したゲネスケは、ゲネカクと合流した。 「ペッコ、良く来たな」 ペッコに話しかけるクック。 「いやいや。女の子いっぱいいるってゲネスケから聞いてたし」 そう言い、改めて皆に向き直るペッコ。 「んじゃ、挨拶代わりに一曲歌いますか!」 反応したのはシオン。 「そういえばっ、ユリさんって歌手でしたよねっ」 「そ、そうなのかっ!?」 異常に食いつくペッコ。 「そうなんですよぉ、たしかぁ、歌姫って呼ばれてますぅ」 おっとりとしたルピナスの声に、急に涙を流すペッコ。 「おい、どうしたんだ?」 驚いて話しかけるクック。 「やっと……やっと出会えた……」 へ? というリアクションをする一同。 「今まで会ってきた人達は……とても歌が上手いと言えないものだった……だから俺は……歌が上手い人と一度でいいからデュエットしたいとおもっていたんだ!」 くわっと歓喜に満ちた顔を上げるペッコ。 「ユリさん! 俺とデュエットしてくれぇ!」
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.383 ) |
- 日時: 2014/05/14 17:34
- 名前: 神風 ◆ozOtJW9BFA (ID: vMkueVZZ)
なんかスゲー速度で書き込まれてる気がする・・・。 スレ主は無事かァ!!!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.384 ) |
- 日時: 2014/05/14 18:34
- 名前: 破損したスプレー缶 (ID: D9aSj2tH)
返信283とNo.384 におよそ100の誤差が!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.385 ) |
- 日時: 2014/05/14 19:55
- 名前: 翼の勇車 (ID: g3CnQZqR)
>>383大丈夫だ! 主殿には心強い助っ人がいる!>>323を見よ!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.386 ) |
- 日時: 2014/05/14 22:09
- 名前: seventh slave ◆3uRftiO1f2 (ID: YLwW.Bsf)
呼びましたか…? そろそろ更新時ですか…スレ主が帰ってこないor誰もやらないならやりますが…
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.387 ) |
- 日時: 2014/05/15 18:25
- 名前: 神風 ◆ozOtJW9BFA (ID: Re7PwPEw)
>>385 ナ・ナンダッテー!!
>>386 前スレで書いていたizayoi0018、もとい神風でございます。 よろしくお願いします。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.388 ) |
- 日時: 2014/05/16 10:29
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: B7VMn0RI)
クロスオーバー ダブルサクライザー×翼の勇車
十五章続き
……………… ………… …… 何故か、ペッコのその発言で沈黙に包まれる。 「あれ?俺、なんか変なこと言ったっけ?」 ペッコはその筒状の形をした変なクチバシを傾げる。 そのわけを応えるのはアスト。 「あのなぁ、ペッコだっけ?そんなプロポーズみたいな感じで言ったら、そりゃこんな風にもなるって」 アストの口から「プロポーズ」等と言うロマンチストの言葉が出たのも意外だ。 「と、とりあえず、私に用があるんだよね?」 ユリもいち早く落ち着いたのか、ペッコに向き直って彼の前に立つ。 「そう!そうですよユリさん!歌姫のあなたと、モンスター界のアーティストと呼ばれた俺がデュエットすれば、種を超越した究極の芸術が生まれる!」 ペッコはぶんぶんとその変なクチバシを縦に振る。これまでに話の合うモンスターがいなかったようだが、それにしては興奮しすぎだ。 「さぁユリさん、俺と一緒に……」 「ちょっと待った」 ペッコはその翼でユリの手を取ろうとした時、その手を遮る者がいた。 右手に斬破刀の柄を掴んでいるツバキだ。 「アンタが誰だか知らないが、ユリにおいそれと手を出すな」 ツバキは第三者に向ける警戒の声でペッコと向き合う。 途端、ペッコは声色と態度を一変させる。 「ぁんだとこの男の娘?てめぇはさっさとそこの男とくっついてろ」 ペッコがアストを一瞥しながらツバキを睨む。 その男の娘という言葉を聞いて、ツバキの中で何かが切れた。 「だ、れ、が、男の娘だ……?」 ツバキは躊躇いもせずに背中の斬破刀を抜き放った。 その瞬間、アストは咄嗟に「やばい」と判断して、後ろからツバキを羽交い締めにする。 「よ、よせってツバキッ!何でそんなに怒ってんのか知らないけどっ、落ち着……」 「放せアストォッ!見た目だけで判断するようなこのゲスをっ、ユリの側にいさせてやるかっ!」 「それってお前の私怨入ってるよなっ!?いいからやめろぉぉぉぉぉ!!」 その様子をペッコは気にもせずに、ユリの手を取っていた。 ユリも戸惑いがちにペッコに手を取られる。 「てめぇっ、その汚い手を放……んぐ」 「もういいからお前は黙ってろっ!」 ツバキを押さえながらその口も塞ぐアスト。 とりあえず、この二人は放置して構わないだろう。 ユリはペッコに手を取っていた取られながら話し掛ける。 「でもペッコくん?ヒトの曲と、モンスターの曲って違うよね?」 「心配無用ですよユリさん。俺は相方のメロディラインを拾いながらそれに合わせることも出来ますから」 「そ、そんなこと出来るんだ?すごいね」 「いやぁ、それほどでも」 ペッコは照れ笑いする。 「〜!〜〜!〜〜〜!!」 それを見てツバキはアストに口を塞がれながら汚い言葉を吐き散らしている。 「分かったっ、分かったから落ち着けってツバキィッ!」
紆余曲折の末に、ユリとペッコが皆の前で並ぶ。ちなみに、ツバキはアストとライラによって拘束されている。斬破刀ももちろん没収。 しかしユリの曲が始まると分かったのか、今はおとなしく黙っている。今はおとなしくしているだけで、曲が終わればまた騒ぎだすだろうが。 「魅せてもらおうか、暁の奏姫の実力とやらを」 ニーリンはユリを見やる。 ユリは深呼吸を繰り返し、静かに目を閉じる。 そして大きく息を吸い、その息を声として返還し、それを響かせる。
ここから見えるあの星空に あなたを想い浮かべていました あなたは今 どこで何をしていますか? 今も私の隣にいるような そんな気がします また明日 そう言ってくれた たった一晩すらも待ち遠しくて 夜は眠れません 瞳を閉じれば あなたの姿しか見えなくて いつも私を惑わせる 静かな星のように 見詰めていたいの 例え曇りでも 光は消えないから 夜空を流れていく 流れ星のように あなたの所へ 今すぐ行きたいの 心を開いて
ユリの口から流れていた、旋律が止まる。 歌い終えたのか、ユリは一礼する。 その瞬間、辺りは歓声に包まれた。
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