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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.2 ) |
- 日時: 2014/04/15 18:20
- 名前: 翼の勇車 (ID: g3CnQZqR)
おー、ここが二代目ですか。なんといいますか……まだ目次とか無くてスッキリしてますね。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.3 ) |
- 日時: 2014/04/15 18:21
- 名前: 10倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: 4w.dAJxL)
>>1 なんで無駄に右側のスペースを伸ばすようなレスするのかな 修正の際めんどくさいんですが
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.4 ) |
- 日時: 2014/04/15 18:25
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: H6mMarEA)
>>2 これから大変ですwwwww >>3 文字化けですかね?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.5 ) |
- 日時: 2014/04/17 01:43
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 3C/bR3gr)
とりあえず顔出します、ダブルサクライザーです。 ところで主さん、今絶賛連載中の方の作品のみをこっちのスレに持ってくるという芸当は出来ますか? これからここで僕達の作品を読んでくださる方たちがスムーズに読めるといいと思うんですが、どうでしょう?
ここ1週間、一代目で作品更新した方(絶賛連載中)
・片手拳さん ・翼の勇車さん ・10倍のquasarさん ・ダブルサクライザーさん(自分)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.6 ) |
- 日時: 2014/04/17 01:48
- 名前: カゲヤ ◆ozOtJW9BFA (ID: YQUcVH3o)
1000おめ 一応書く予定っす よろしくっす ジョジョネタを入れることが多々あるとは思いますが 一種の病気なんでスルーしてくださいっす
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.7 ) |
- 日時: 2014/04/17 06:19
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: QJpV/u6Q)
>>6
ふむぅ。ようこそカゲヤさん。 リア充爆発しやがれ小説『モンスターハンター 〜輪廻の唄〜』を書いてます、ダブルサクライザーです。 始まったばかりですし、のんびり行きましょー。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.8 ) |
- 日時: 2014/04/17 07:34
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: a3KG/04v)
>>5 それをやると、 いちいち一代目のURLを打たないと できないので、俺の指を考えると、 無理に。。。
ついでに
俺の端末のコピペストックは、 最大十個です。 PS3ですから。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.9 ) |
- 日時: 2014/04/17 09:22
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: VpG.pEVl)
>>8
おふわ、わーりました。無理いってすいませんでした。 とりあえず過去がまだ息してるのでそっちで更新を続けます。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.11 ) |
- 日時: 2014/04/17 16:12
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: a3KG/04v)
>>0 更新終了)です! どうですか? よければいいのですが。。。 (特にAAなんかが)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.12 ) |
- 日時: 2014/04/18 11:47
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: Rtf92QW8)
一代目での更新止めました。 三十四章からはここで書きます。 主さん、またお世話になります。 そして一代目から見ている皆さん、再びよろしくお願いします。 ミナーヴァのメンバー達の旅はまだまだ続きます。 あと70〜80章くらいですけど。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.13 ) |
- 日時: 2014/04/18 15:22
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: YiAnI7ES)
>>12 !? 70~80ですと!? 量・・・ まぁ頑張ります!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.14 ) |
- 日時: 2014/04/18 17:36
- 名前: 翼の勇車 (ID: gnUgDRiJ)
主殿! 元スレが999行きました! 1000レス目を飾って下さい!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.16 ) |
- 日時: 2014/04/18 18:48
- 名前: アクア@オワタの人 ◆pVZdWIZl7M (ID: JuKj0.qo)
双剣さんスレ立て乙です~ 前のスレは全部埋まってないけどみんな移動して来てますね ここでの小説も頑張ります!
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.17 ) |
- 日時: 2014/04/18 19:40
- 名前: 翼の勇車 (ID: gnUgDRiJ)
>>16 埋まりましたー。過去ログおめでとうございます! ……というわけでして、早速番外編で祝おうと思ってます。 そして一つ。最後のレスは主殿が埋めるという予定だったのですが……。まあ、勘違いだったようですし仕方ないですよねー♪(震え声)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.19 ) |
- 日時: 2014/04/18 19:51
- 名前: 翼の勇車 (ID: gnUgDRiJ)
>>18 ギザミ「呼んだ?」 トトス「呼んだか?」
この掲示板、過去ログ行ってるのあれしか無いんですね、初めて知りました。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.20 ) |
- 日時: 2014/04/18 22:01
- 名前: カゲヤ ◆ozOtJW9BFA (ID: lxNTcqm4)
_________「俺、立派なハンターになる!」 昔からの口癖だった。 あの頃はかっこ付けることが俺の常だったし、何より本心からそう思っていた
でもある日、それは少しだけ変わった
あの日、村を壊した「黒龍」ミラボレアス。 その巨体が、ブレスが、炎が。 全て、奪っていったんだ。 命も、皆の努力の結晶の村や家。 何もかも。ただ、俺を除いて。 俺はカッコつけの割に力がなかった。けど、人一倍スタミナとスピードがあった。 これは数少ない誇れる事の一つだ。 ギルドナイトも来てくれた、逃がしてくれた。 これで黒龍を倒して、皆で逃げることが出来る。そう思った。
数分後、俺は泣きながら街へ続く森へ向かった。 その数キロ前には、大漁の死体と炎、それと残骸 それだけだった。上空には黒龍がいる。 もうダメだ、と思いながら走った。
寂れた城を見つけた。 駆け込み、身を隠す所を探す。 しかし、もともと古かったこともあり、すぐ壊された。 やけくそで、竜撃槍を打ち込んだ。胸に当たった。 倒れたが、すぐ起きた。今度こそ終わった。そう思った。
しかし、黒龍は『喋った』。こういった
____今は引く。いつか貴様を、塵にしてくれよう
そう言って奴は飛び立った。 足の震えが止まらなかった。
こうして、俺と喋る黒龍の、因縁が繋がった
『モンスターハンター 黒ノ奏』 第一話、完
コピペですが一代目から引っ張ってまいりました。 二代目おめです!よろしくおねがいします。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.21 ) |
- 日時: 2014/04/19 00:05
- 名前: 翼の勇車 (ID: .ZErySfC)
早速番外編始動! 自分達が過去ログ内部に名を連ねたのが嬉しかったようで、モンスター、人間問わず盛り上がりそうですよー?
番外編〜過去ログ入り記念祭 part1〜(もはやメタは当たり前)
勇車「いくぞ、せぇーの!」 全員「「「「「「「「「「「「「「過去ログおめでとー!」」」」」」」」」」」」」」
カスケ「いやー長かったね! というか僕らがまさか過去ログ成立に立ち会えるなんて!」 ミズキ「ホントだよ、つば勇(作者)も初めてなんでしょ? 光栄だよねー」 クック「そもそもの話、勇車はモンハン小説じゃなくて別の中二病小説を書こうとしてネットをさ迷っていたそうだ。双剣殿のスレに出会っていなければ俺達居なかったんだよな」 ネオ「ちなみに元々書こうとしていた小説の題名は『朝起きたらドラゴンになれるようになっていた』にゃ。後は各自脳内補完で頼むにゃ」 トトス「実は主殿に許可をとって、ここで書こうといまだに考えているようだぞ、凝りねえな!」 勇車「いずれ小説家になろうとか小説カキコ辺りで書くかもしれないんで、その時は応援よろしくお願いします」
ラン「さて、大きく話題が反れましたが、今回は記念祭という事ですのでひたすら騒ぎましょう!」 レオ「そうだぜぇ? せっかくの祭だヒャッハァー!」 ティガ「……そうだな」 勇車「とはいってもな、今までの話の感想言い合ったり我の話をしたりするくらいだぞ?」 ゲネッポ「そうは言っても祭や祭。ありったけ楽しまな勿体ないやんか」 イーオ「そうそう! 考えるな! 感じrグボアァ!「また現実世界からネタ引っ張ってくんなや」」 勇車「とりあえずいきさつをば。我のご主人(スラリン)はメラゾーマを集めたいあまりにオン・ゾ・エーグを乱獲。無論奴と戦うには空を飛べる我が必要だから毎日戦闘になって疲れていく」 ルカ「はうう、大変そうですね……」 勇車「そ。しかもご主人はタンクマスターズにまで我を引っ張り出してきたもんだからなおさらへとへとになってく訳よ。でもある日、ご主人が完全クリアを果たして戦闘をほとんどしなくなった。そんでまあいきなり暇になったわけで、気分転換とストレス解消のために書き始めたってわけよ」 ペッコ「所詮暇潰しかよww」 ゲリョ「言ってやるな、おかげで拙者らが生まれたのだぞ」
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.22 ) |
- 日時: 2014/04/19 00:38
- 名前: 若虎 (ID: SYcSywPu)
お久し振りです。若虎です 二代目に初めて来ました よろしくです。 また、かきにいきますので、 (なんでまだ書かないかって? そりゃおめぇ ネタがないからだよ…)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.23 ) |
- 日時: 2014/04/19 16:07
- 名前: izayoi0018 (ID: Tuyff2FV)
1000おめでとうです。 あ、失踪した訳じゃないっすよ( ̄▽ ̄;)、 ちょっち予定が(^_^;)))
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.24 ) |
- 日時: 2014/04/19 19:30
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: hDqQOsOW)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
三十四章 一時帰還
ドスゲネポスの狩猟には成功したアスト達は、依頼そのものの達成と、ネルスキュラの出現をエリスと村長に報告した。 「……そう、ですか……あぁ、でも無事で……」 こうしてアストとセージとカトリアは帰還してきたのだ。ニーリンは巻き込まれただけだが。 普通なら無事を喜びたいのだろうか、村長はそれとは反して深刻そうな顔をする。 「ネルスキュラかぃ……」 「どうなされたニャ、村長」 セージは村長の深刻そうな表情の真意を問い掛けた。 「いやぁ、ちぃと前に似たようなことがあってよぉ。マグマが沈静化してる時の地底洞窟に、よくネルスキュラが出てくるんだけどよぉ、そのネルスキュラがマグマの活性化の季節の直前に、棲みやすいように糸で溶岩の流れを止めちまうっつうことがあんだよ。そうなっちまうと熱量の高い鉱物が採れねぇからよぉ、アンタらが造って欲しいって船も作れねぇんだ」 つまり、このままネルスキュラを地底洞窟に放置しているとネルスキュラが巣を作るために溶岩の流れを止めてしまい、紅蓮石や獄炎石と言ったより熱量の高い鉱物が採れず、ミナーヴァの目的である造船が進まないままなのである。 「それだけじゃないですよっ。商隊だって動けないし、色んな所で問題が出てくる!」 そこでアストが声を強くする。 「落ち着けと言っているだろう、少年」 ニーリンが躍起になるアストをたしなめる。 「俺は少年って名前じゃないですよっ、アスト・アルナイルってフルネームがあるんですっ!」 「おぉ、失礼した。アルナイルくん」 憤りをぶつけてくるアストを涼しい顔でスルーすると、ニーリンは村長に向き直る。 「私の方が申し遅れた、村長。ニーリン・ガーネットと申す。旅の途中、偶然の内に彼らの手助けをしたところだ」 「おぅ。しかしアンタと言い、アストと言い、最近のハンターは若もんばっかだなぁ」 若者? アストはふとニーリンを指す村長の言葉に耳を寄せた。 ニーリンは確かに若い。と言っても二十代前半と後半の境目くらいだろうか。 アストはためしに訊いてみた。 「ニーリンさんって、何歳なんですか?」 アストの言葉にニーリンは振り向く。 「ん?まぁ、今は17、今年で18だな」 「えっ……?俺より、一つだけ上!?」 アストは酷く驚愕した。 もっと離れていると思い込んでいたが、意外にも歳の差は一つしかなかった。 だとしても、アストとニーリンとでは、身長や装備の質もあるが、ニーリンの方が圧倒的に大人っぽく見える。 むしろ、彼女より年上のカトリアよりもだ。 「どうした?年齢など大した問題でもあるまい?」 「いや、まぁそうなんですけど……」 そう、ヒトの本質は年齢や見た目ではなく、内面や結果だ。 しかし第一印象というのもまた大切になる時もある。 それも、装備の質で実力を測られるハンターという職業ではなおさらだ。 「まぁ、とにかくだな。アルナイルくん達は休んだ方がいい。特に、アルナイルくんはネルスキュラの鋏角を喰らっている。毒などに詳しい者に診てもらえるなら吉だ」 「あ、そうか……」 アストはカトリアを庇って、ネルスキュラの毒の牙、鋏角と言っただろうか、それを直撃したのだ。クックシリーズも損傷しているのだ。 今は装備をライラに整備してもらい、毒などに詳しい者……マガレットがそうだろうか。彼女に相談してみた方がいいのだろう。 それに、カトリアのこともある。 そのカトリアは今、先程からずっとアストのクックシリーズを掴んでいた。 「あの、カトリアさん?もう村の中ですから、怖くないですよ?」 「…………」 カトリアは涙目でアストを上目遣いで見上げる。 「……」 そんな顔を見せられて何か物言いをする男がいるだろうか。 アストは諦めてカトリアを引き摺りながら、彼女を寝室用の馬車へ連れていく。 よほど怖かったのだろう。 セージはカトリアについて何も話さず、カトリアはこうしてアストにくっついているばかりだ。 故にアストはただ黙ってカトリアにくっつかれているしかなかった。
アストはマガレットの元に訪れていた。 マガレットの診療所の馬車も作られる予定だが、まだ日が浅く作られていないため、屋根と簡単な床を即興で作った質素なものだ。 「はい、口を大きく開けてください」 「ぁー……」 マガレットはアストの口内を覗きこみ、どこか異変がないか凝視する。 口内を見終えると、脈も確かめてみる。 「うん、大丈夫ですよ。ニーリンさんでしたっけ、その人の漢方薬はしっかり効いてますよ」 マガレットは頷くと、アストを解放する。 「ん、つまり異常なしってこと?」 「はい。毒に侵されてから、中和が不完全である場合は喉が腫れていたり、脈が正常じゃない時もあります。アストさん、今頭痛とかしませんよね?」 「まぁ、してないかな。ネルスキュラの毒を喰らって間もない時は、すっげぇ頭痛くて吐きそうだったけど」 アストは唾を飲み込んだ。 ネルスキュラのあの鋏角による攻撃は脅威だ。 解毒薬がなかったのは迂闊だった。 「でも、ハンターって人は本当に凄いんですね」 ふと、マガレットは姿勢をアストに向ける。 「鍛えてるって言うのもあるかもしれませんけど、身体機能の治癒力が普通の人とは桁違いですし、モンスターが分泌するような毒って、普通の人なら数秒もしない内に死に至るんですよ?それを何分も耐えれるし、人によっては自力で毒を中和する人もいますし」 「そ、そうなんだ?」 マガレットが今までハンターも診てきた経験だろう。 「私、小さい頃は身体が弱かったんですよ。その度にお医者様が力を尽くしてくれて、それを見るたびに私もこんな人になってみたい、うぅん、なるって思ってたんです」 嬉々として、夢を見る子供のように語るマガレット。 「それで頑張ってたら、今こうしてアストさんを診てるんです」 アストはただ黙って聞いていただけだったが、その内心は感心していた。 「マガレットはすごいな。医者なんて職業、なりたいだけでなれるもんでもないのに、小さい頃の夢を現実に出来たんだな」 「えへ、ちょっとだけ照れます」 マガレットはほんの少し頬を赤らめる。 まだ日は浅いかもしれないが、マガレットもミナーヴァの一員としてこうして頑張っている。 ハンターと医者、直接比べられることではないにしろ、アストはマガレットの姿を見て「負けられないな」と思うのだった。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.25 ) |
- 日時: 2014/04/19 19:38
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 9Vg3lPHh)
二代目で初の更新です。 今回は繋ぎのニーリンとマガレット、新参二人の回でした。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.26 ) |
- 日時: 2014/04/19 21:50
- 名前: 翼の勇車 (ID: .ZErySfC)
>>24 マグマの熱に耐える糸ェ……。 ま、まあこの世界には某マグマ中を泳ぐ兄貴とか居ますし、この世界ではそう珍しい事ではないのかもしれませんね。 そして涙目&上目遣いのカトリアさんヤバいです。アスト、頼むから爆ぜてくれ。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.27 ) |
- 日時: 2014/04/20 14:14
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: WqHEZdAV)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
三十五章 誤解巻き起こる朝
夢を見ていた。 それはニーリン曰くの、銀色のレウスシリーズを纏ったカトリアの姿だった。 その彼女の表情は、恐怖と悲しみに歪み、その場で膝を地面に着けて座り込んでいた。 次に分かったのは、この世界で自分が動けるということだ。 カトリアさん、もう怖くないですよ? そう言って彼女を立ち上がらせようと手を差し伸べる。 だが、不意にカトリアの周りに黒い影が立ち込めた。 黒い影は次第に分裂し、三人の人の姿になると、それぞれがカトリアにまとわりつく。 それはまるで、カトリアを行かせたくないとばかりに、縛り付けていた。 無理矢理彼女を掴もうとするが、黒い影が何度も手を払い除ける。 何度もそうしている内に、黒い影は大きくなり、カトリアを蝕むように包み込んでいく。 やめろ!カトリアさんを離せっ! いつのまにか、武器を握っていた。 その握った刃で、黒い影を斬り裂いた。 しかし、斬られた影はまたすぐに元の形に戻るとカトリアを妖しく染めていく。 やがて、カトリアの姿までもが黒い影となってしまった。 俺は無力だ。 不意に世界が黒く歪み、泥濘に沈むように意識が無くなっていくーーーーー。
「ぅ、ぁあ……?」 アストはベッドから転げ落ちた。 背中から鈍い痛みが走って、瞬間的に脳を活性化させる。 「ってて……俺ってこんな寝相悪かったっけ?」 アストは痛む背中を擦ろうと背中に手を伸ばすが届かないもどかしさを感じていた。 もどかしさ。 先程の夢の中で、そんな感情を覚えたような気がした。 思い出せそうもないので、アストは再びベッドに潜り込んで眠りにつき直した。
「おはよーごさいまーすっ!このシオン・エーテナによるっ、モーニングコールのスタートでーすっ!」 何か聞こえた気がしたが、微睡みは離してくれない。 「今日の天気は晴れっ、気温はちょーっと暑くてっ、ナグリ村をさらに熱くしてくれまーすっ!いやーっ、絶好の狩り日和ですねっ!」 ハッキリ言って、うるさい。 「って、夜更かしでもしてたか知りませんけどいつまでも寝てるんじゃねーぞこのバカ野郎ですよアストさんっ!!」 目を開けてみると、なんだかちょっと怒ってそうな雰囲気を出しているシオンの姿が見えた。 「やっと起きましたかっ。もうルピナスさん朝ごはん作ってますよっ。ほら早く起床洗顔歯磨きして着替えくださいっ」 「んむ……あと、五分……」 「そんなもん誰が信じると思ってるんですかっ。五分とか言いながらあと一時間寝るんでしょうっ」 「ぃゃ、あと五時間……」 「な・が・い・で・すっ!!」 朝一番に、シオンの咆哮がナグリ村に轟いた。
シオンの言う通り、もう他のメンバーは食卓に集まっていた。 「あらぁ?アストくんがお寝坊さんなんてぇ、珍しいですねぇ」 ヤングポテトのポテトサラダを運びながら、ルピナスはアストの寝ぼけ眼を見ながら微笑む。なんと言うか相変わらずのマイペースだ。 「まぁ、昨日は疲れていたのだろう。仕方あるまい?」 ニーリンはアストとルピナスを見比べながら諭す。 アストとニーリンの目が合った。 「ってニーリンさん?何で普通にウチの食卓に馴染んでるんですか?」 その長身と赤髪は見間違えないと思うのだが、あまりにそこにいるのが当たり前のように見えた。 「馴染んでいてはいけないか?クリティア殿からは快く迎えてくれたぞ」 何が悪い、と言いたげな顔をアストに向けるニーリン。 「いえ、何でもありませんでした」 アストはもう反論を止めた。 正直、寝起きで頭が回らない。 いつもの定位置、カトリアとライラの間の席に着こうとする。 「あっ……」 席に着こうとした時、カトリアと目が合った。 「おはようござます、カトリアさん」 「おっ、おはっ、おはよう……」 アストは普通に挨拶するが、なぜかカトリアは挙動不審に挨拶し、アストから目を逸らした。 「んー?どうしたのよ、カトリア」 ライラは訝しげな表情をカトリアに向けた。 「なっ、何でもないのっ。何でもっ」 カトリアの頬は何故か赤くなっている。 (昨日、狩り場からずっとアストくんにくっついてたから恥ずかしい、なんてもっと恥ずかしくて言えないよぉっ……!) 「カトリアさん?俺がどうしたんですか?」 「うぇっ!?わたっ、私っ、口にしてたっ!?」 耳ざとく反応するアストに、カトリアはさらに慌てる。 「……怪しいです、カトリアさん」 エリスはジト目でカトリアを睨む。 「あーっ!さてはさてはさてはっ!」 シオンは激しく反応する。 そして、とんでもない爆弾を放り込む。 「アストさんと団長っ、私達の知らない間にあーんな関係やそーんな関係になってたんですねっ!?」 ……………… ………… …… 「「はぁ!?」」 アストとカトリアは同時に驚いた。そのシンクロ率はゼロコンマのズレもない。 「あらあらぁ、お二人ともおめでとうございますぅ。今夜はお赤飯ですかぁ?」 ルピナスは眉一つ動かさずにニコニコしている。 「……アストさん、不潔です」 何を勘違いしているのか、エリスは頬を真っ赤にしながらアストを睨む。 「えっ、そうだったんですか?私、全然知りませんでした」 真に受けるマガレット。 そしてシオンの放り込んだ爆弾の周りに油を注ぐのはニーリン。 「まぁ、私も見ていたぞ。確かに昨日のイレーネ殿は激しく悶えていたな。胸を噛まれて、さらには縛られ、そこから侵されかけていたのだから」 最もそれは、昨日の狩り場のことだ。 確かにカトリアはドスゲネポスに銀色のレウスメイルの胸部を噛みつかれていたし、ネルスキュラの糸に縛り上げられ、鋏角による毒に侵されそうになっていた。 しかしニーリンのその発言は、現場を知らない者からすればそれはとてつもなく卑猥に聞こえるものだ。 そして、その矛先は当然男であるアストに向けられるわけで。 「きゃーっ、アストさんえっちですっ!」 「……アストさん、死んでください」 「あらあらまぁまぁ、アストくんったら大胆ですねぇ」 「そんな、アストさん……私信じていたのに」 シオン、エリス、ルピナス、マガレットは四者四様の反応を見せる。 「ちょっ、違いますってば!ニーリンさんも誤解招くようなこと言わ……」 不意に、アストの頭がガッチリ掴まれる。 その方向は、眉間をピクピクと震わせるライラ。 「なぁアストクン?アタシちょっとボーンヘルム作る依頼されてんだけどさ、謎の頭骨ちょーだい。もちろんアンタの」 「いっ、やっ、待っちょっ、ごかっ……」 アストはライラの目が笑ってない笑顔に畏怖する。 セージも現場を知っている者なので、この有り様を見て呆れただけだった。 カトリアの弁解もあって、どうにか誤解は解けてくれたのは、一時間も後の話だった。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.29 ) |
- 日時: 2014/04/20 12:04
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: oZetaxlg)
こういう誤解も定番だろ、と思って書きました。 ネルスキュラの前哨戦のカトリアのやられっぷりが上手く活きてくれたと思います。 あと、誰かがアストを起こす起床イベントはこの先も何度かいれていく予定です。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.30 ) |
- 日時: 2014/04/20 16:28
- 名前: izayoi0018 (ID: tovMJtRB)
>>29 とにかくアスト死のうか(*´∀`) な?(///ω///)♪
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