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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.71 ) |
- 日時: 2014/04/23 17:51
- 名前: 十倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: jCnXTQSC)
クロスオーバー その2-5 歓迎会のつづき ―――――――――――――――――――――――――――――― 「そういえば…」 カスケは蒼に聞きたいことがたくさんあった。 何しろ、普段なら絶対会うことのできない他の世界に住む人と話すことができるからだ。 ちなみに、蒼たちの記憶には残らないが、元の世界の人の記憶には残る。まぁここは天しか知らないのだが…。 「そちらの世界ではどのようなことをしていたのですか?」 「どのようなって…ハンターとして活動してたら、よく分からんことになってそれの調査うんぬんやっているが…未だにその原因はつかめん。意味が分からん。ギルドも頭腐ってやがるし…」 蒼の話はまだまだ長くなりそうなわけで。 一方。 「そういえば…ギザミだったかしら」 「そうだけど?」 「ちょっとこれ斬ってくれないかしら?」 といって双がとりだしたのは…丸太だ。 直径は10cm、長さは1mはあるだろう。そんなものどうやってだしたの…とギザミは思ったが言わなかった。 「いいけど…どうして?」 「なんとなく…」 「??」 なんとなくでそんな丸太を出すのもどうかしていると思う。 一方…。 「おかわり!」 幽は相変わらず食べまくっていた。そろそろペース落ちるかと思ったらそうでもなかった。 「よー食べますなー。たくさん食料溜めててよかったわ」 ゲネッポはもはや彼女のために料理しているような感じだった。 「ふふ…あなたが倒れるまで食べ続けるわよ!」 「おっと?ワイに勝負を挑むとは。その勝負、受けてみようやないか!」 何か始まってた。 ちなみに幽はその気になればずっと食べ続けることができる。あれ、ゲネッポに勝ち目あるの…? 一方。 「むー…!次こそ…!」 ミズキは天に対抗意識を燃やしまくっている。当の本人はというと 「ひゃほーいw」 さらに高く胴上げされていた。一応天井までは4mあるから問題はないだろう。 「よーし、真上に思いっきりかち上げてくれーww」 「「ギャオッ(了解!)」」 天は真上に高くあがった。 …高く上がった。 「ちょwwこれはあか…」 ゴンッ!! 思いっきり天井にぶつかった。 …いや、刺さってる。 「「ギャオ!?(しまった、あげすぎた!)」」 ゲネスケゲネカクは天が天井に刺さっているのを見て動揺している。 「あれ…大丈夫なの…?」 ミズキも天の様子が心配だった。そこに蒼がこういった。 「あぁ、あいつはいっつも俺があれの倍以上の力でかち上げたり埋めたりしているから心配するな。」 「「!!?」」 みんなちょっと蒼を恐れた。ただ天だけにしかやらないよ…? 「本当にお前はこれよりはるかに強い力でやるんだよなwwww」 「悪かったな、お前が外の世界のネタぶち込まなかったらやらねーよ」 いつの間にか天が帰ってきていた。あまりの頑丈っぷりになんともいえなくなっていたミズキたちであった。 ―――――――――――――――――――――――――――――― こんな感じ…?何かあったら修正する。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.72 ) |
- 日時: 2014/04/23 18:46
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: FwRyoRHD)
>>71
天井に突き刺さる天を想像したら思わず吹きましたwww きっと首から上が見えなくてプラーンとしてるんですね。 そして自力で戻ってくる天……さすがです。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.74 ) |
- 日時: 2014/04/23 20:43
- 名前: 翼の勇車 (ID: kmYU6Ksx)
>>71 おおお! 書いて下さりましたか! 有難うございます! 全員しっかり書けてます! (クック、トトス、ルカが出ていませんが) ちなみにちょっと情報。「たまには料理もせな」とか言っていたゲネッポですが、実際料理の腕はプロ級。地球で言ったら五つ星レストランのオーナーシェフ並っすよ。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.75 ) |
- 日時: 2014/04/23 23:07
- 名前: 翼の勇車 (ID: kmYU6Ksx)
最近ネタが尽きてきた気がする……。あ、ご安心ください、エタったりはしませんから。てなわけで更新ですー。
第二十一話〜目覚めた災悪〜
あのあとは色々と騒がしかった。集まったモンスター達を交えて宴が開かれたり、噂が街に流れて騒ぎになったり、その騒ぎを聞き付けたギルドへの対応だったり。勿論ギルドにありのままを話すとまずいのでなんとかごまかし、今後も今まで通りモンスター達には各自住家のあるフィールドへ戻ってもらった。そしてある日のこと。 「狂竜病……ですか」 ここはお馴染み村長の家。ちなみに家に入る時また驚かされたのだが、回を追うごとに脅かしかたがグレードアップしている気がする。 「そ。モンスターに発症する病気で、それに感染したモンスターは狂ったように暴れるんだ。あまり原因の解明は進んでいないんだが、狂竜ウイルスというのが原因と分かっている。そしてその元凶が……」 「ゴア・マガラ、あるいはシャガル・マガラですね」 「おお、流石カスケ。んでどうやら、近くにそいつが居るようなんだ。狂竜病を発症したモンスター及び耐え切れずに死亡したと思われる小型モンスターの死体が大量に発見されている。で、そいつをどうにかしてほしいって訳よ。それに超大陸出身モンスター達も心配だしね」 そうだ、彼らはどんなに強くても一モンスター。もし彼らが狂竜病に感染してしまったら……。 「そ、村長、行ってきます!」 そう言って飛び出した私。後ろからカスケ君が追い掛けて来ている気がしたけどそんなことは気にせず、密林へ急いだ。
~密林~
「クックー! ギザミー! トトスー! 返事してー!」 いくら角笛を吹いても大声で呼んでも出てこない。一体彼らはどうしているのだろうか。 「ミズネエ、カスヤン!」 聞き慣れた関西弁が正面からやってくる。ゲネッポだった。 「これはどういう事や!? 小型モンスター達ほとんど死んでまっせ!」 「ゲネッポ、無事でよかった……じゃなくてっ、今大変なの、狂竜病がかくかくしかじか」 「なるほど、そういうことやったか。そうなるとまずいで。カスヤン、超大陸にも一匹だけゴア・マガラがいたのを覚えてるかいな?」 「ああ、自分の狂竜病が皆に感染しないようにってんで、いつも引きこもっていたあいつだろ?」 「せや。あの大陸にはマガラはあいつ一匹やったから、超大陸のモンスターは免疫がまったくと言っていいほど無いんや。下手したらマガラの棲息範囲に入っただけで発症しかねんのや」 「何でゲネッポは大丈夫なの?」 「ワイはゴアの数少ない幼なじみでな、引きこもる前、つまりまだほとんどウイルスを出せない頃に良く遊んでいたから免疫がついてな、今じゃ目の前にシャガルがいても余裕や」 ゲネッポとの合流によって、大きな情報を得られた。あまりうれしい情報では無いけど……。 「ギャアアアァァァ!」 凄まじい鳴き声が密林に響き渡った。そして私にはその主が分かった。あんな狂ったように高く大きな声でもわかる。私が最も仲が良く、いっつも一緒に行動してきたモンスター。 「ギザミ……」
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.76 ) |
- 日時: 2014/04/23 23:42
- 名前: 十倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: jCnXTQSC)
>>70 蒼「キリ…ン…?頭狙って角へし折ったりあえて爆弾を1個ずらしておくことによって…」 天「キリンだって…?心眼持ち片手だとちょくちょくスキができてさらに睡眠させることもできるな…あとはあいつは回復しようとしたハンターをすぐ狙う習性があって…」 Trail「自重せいお前ら。で、キリンの何が知りたい?行動パターンか?キリンの思考回路か?それとも攻撃の範囲とk」 双「自重してください。」 ※キリンだけで3000字いけそうなきがしてきた←無理です。 >>72 まぁだいたいそんな感じっす。 本編で天井とかに刺さって―とか地面に―とかあったらそうなっているんだなぁ…と思ってくださいなー。 >>74 クックとトトスとルカは気絶してたってことで←ちょっとまて。 幽はその気になればずっと食べること可能なり。つまりそこにある食料がなくなr(ry
ほとんどの小説で狂竜病が暴れまわっているのにわての小説はなんか…うん…。ゴマちゃんも瞬殺されちゃったもの。 天曰く、「あれは弓なら4回ぶっぱなったら克服するしいろいろ強化されるんで自分から突っ込みますw」だそうで。ハンターってすごいね。 >>75は次回ギザミが暴れまわるのですねわかります。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.78 ) |
- 日時: 2014/04/24 20:49
- 名前: 翼の勇車 (ID: .vGmR6TY)
恐怖のギザミさん。しばらくシリアス続きそうです……。
第二十二話〜ギザミとミズキ〜
「ギャアアアァァァ!」 巨木の影に隠れて向こうの様子を伺うと、そこには予想した通り全身から黒い気のようなものを放つギザミ、そして……。 「ゴア・マガラだ……」 この一件の元凶が、ギザミと対峙していたのだ。先手で動いたのはギザミ。奇声をあげながらゴアに殴りかかった。そのスピードたるや、元々ダイミョウザザミとは掛け離れた身体能力を持つギザミに狂竜病の力が合わさり、目にも止まらぬ速さ。完全に避け損なったゴアは、顔面にギザミ全力のストレートパンチが入り、悲鳴を上げてのたうち回った。 「ギャアア……」 ギザミがこっちを向く。気づかれたようだ。 「ギャアアアァァァ!」 奇声と共に、泡ブレスを吐いてきた。慌てて避けると、先ほど隠れていた巨木をブレスが貫通していくのが見えた。 「おいギザミィ! 僕だ、カスケだ、分かr「ギャアアアァァァ!」くっ……」 カスケ君の説得虚しく、ギザミはカスケ君にハサミを振り下ろした。なんとか避けたようだが、ハサミで砕けた巨石の破片がみぞおちに直撃したようだった。 「ギザミ止めてぇ!」 「や、やめろ、くるな……」 カスケ君に追撃しようとしていたギザミの前に思わず立ち塞がる。カスケ君が制止しようとしたがそんなこと気にしない。私はとにかく元のギザミに戻って欲しかった。すると、一瞬ギザミが躊躇ったような顔をする。 「グォァァァァァ!」 その時、先ほどギザミと戦闘していたゴア・マガラが起き上がった。鼻先が完全に潰れているのはどう考えてもギザミのパンチによるもの、凄まじい力だ。そんなことを考えているうちにこちらを見たゴアは、突進を開始した。するとだ。 「ワイらのことを!」 「忘れるにゃああぁぁぁ!」 ゲネッポとネオが止めてくれた。足に盛大な攻撃をうけたゴアは転び……そのまま私達の方へズザザザーッと滑ってきた。 「きゃあ!」 滑り突進という魚竜種のような攻撃をまともに食らった私は吹き飛び、ゴアのちょうど正面に転がった。 「あ、あ、あ……」 ハンターとして初めて大型モンスターと対峙した時と似た、純粋な恐怖が心を支配する。怖い、怖い怖い……。 「グオオォォォ!」 「いやぁぁぁぁぁ!」 ゴア・マガラの噛み付きが迫る。つい悲鳴を上げてしまう私。走馬灯が脳内を駆け巡る。 《ガキィィィン!》 痛くない。というか、攻撃が私に来ていない。ゆっくりと目を上げると、黒い気を纏ったギザミがいた。ハサミでゴアの攻撃を受け止めながら。 「ミズキ、ニハ、テヲダスナァァ!」 全力でゴアを殴りつけるギザミ。その体からは、先ほどの黒い気ではなく、鮮やかな赤色のオーラが溢れ出していた。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.85 ) |
- 日時: 2014/06/01 17:27
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: tnz9AmdX)
やっぱりキャラ設定とか要りますよね……?
ってな訳で。 紹介文の書き方は十倍のquasarsを参考にしました^^;
HunterLife〜ふんたーらいふ〜の設定(>>314までの段階)
・基本、MH4の世界。時系列はゲーム内より後。(但し、現時点の主要舞台の街はゲーム内に登場しておりません。遺跡平原の辺りにある設定です) ・モンスターは色々出ます。オリジナルモンスターが出た場合はその話の最後に解説入れますので。 ・作者の表現力が死んでますが、それでもいいという方は、どうぞご覧下さい。
〜主要キャラ紹介(キャラは名前の判明しているキャラのみ、一発限定予定のキャラは除く)〜
ナナミ 女 16歳 身長153cm ・主人公だと思う。多分。 ・職業はハンター ・使用武器は片手剣。一応、双剣も使えないことはないらしい ・狩りの腕はそれなり。現在成長中 ・美少女的な見た目に似合わず、割と短気。腕っぷしには自信あり
サクラ 女(?) 14歳相当 身長98cm ・メラルー。大事な事なのでもう一度。メラルー柄ではなく、メラルー。 ・ナナミのオトモアイルー(?)。待遇は三食付きの給料無し。 ・トレンドはぶんどり、使用武器は巨大ブーメラン(といってもハンターから見れば普通サイズ) ・狩りの腕は素人だが、盗みの腕は素晴らしい。が、盗んでないのに捕まる事が割とよくある。
レン 男 20歳 身長178cm ・職業はハンター ・使用武器は太刀 ・狩りの腕はかなりのもの。並の上位モンスターならソロで狩れる ・結構イケメンらしい。しかも可愛い女の子には目がない
ナィ 男 24歳 身長173cm ・職業はハンター ・使用武器は太刀。必殺技は、一撃で獲物を仕留める居合斬り。 ・多分、この作品で最強のハンター ・イケメンというよりハンサムな感じ
リンカ 女 10歳 身長126cm ・職業はなんとハンター ・使用武器はハンマー。しかも片手で振り回せる程の腕力の持ち主(但し、調子に乗って振り回しすぎると、反動で自分ごと飛んでいく) ・頭の方は普通の10歳。砥石の使い方を知らなかったりする ・ユータとは兄妹。歳の差がそこそこある
ユータ 男 18歳 身長170cm ・職業は妹と同じくハンター ・使用武器は操虫棍 ・いつも妹に振り回されている(精神的に) ・狩りの腕は平凡
カイト 男 19歳 身長190cm ・職業は武具職人(但し、まだ見習い) ・ハンター顔負けのゴツい体格 ・ユウとは兄妹。妹思いの優しいお兄さん ・ナナミとは幼馴染で、恋愛関係にあるらしい
ユウ 女 16歳 身長168cm ・職業は料理屋の店員 ・カイトとは兄妹 ・武具職人志望だったが、才能が無いと言われて落ち込んでいる ・そのせいか、自分に自信が持てないらしい
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.86 ) |
- 日時: 2014/04/24 20:54
- 名前: 翼の勇車 (ID: .vGmR6TY)
>>77 今更気づきましたが、クシャさんは? モンスターは圏外ですか?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.87 ) |
- 日時: 2014/04/24 21:40
- 名前: 十倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: hn6kNkKn)
>>86 この件に関して、クシャはこういっております。 「俺そんなに設定に書くことないだろ…ただの話せるクシャルダオラだからな…設定にいれるまでもない。無駄にスペース削りたくないからな。」 …それちょっと他の人にいおうか、クシャ。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.88 ) |
- 日時: 2014/04/24 22:29
- 名前: 翼の勇車 (ID: .vGmR6TY)
むむむ、どうしよう……。 Trailさん(どうもこっちの方がしっくりくるんで、これで呼ばせていただきます、、、)がせっかくクロスオーバーの続き書いて下さったので我も書きたいのですが、Trailさんがこの後どうするつもりなのかがわからないので下手に書けません……。丸太とか、もしかすると何かしら意図があるのかもしれませんし。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.89 ) |
- 日時: 2014/04/25 06:45
- 名前: 10倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: gYj17NCR)
>>88 双「ただ斬ってもらうだけなんだけど…」 特にあのあとは考えてませんっ自由にどうぞー まぁ名前は今までに使ってる名前ならどれで呼んでもいいっす
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.90 ) |
- 日時: 2014/04/25 14:22
- 名前: 双剣 ◆HUQd0j4o36 (ID: hxI2Jq9B)
お願い あと二週間ぐらい時間的にオンラインになれません。 なので、ある程度まとめていただきたいと思います。 お願いします。二週間程経てば、更新出来ると思いますので、 それまで、今までの話をどなたか、まとめていただきたいと 思います。 ご協力お願いします。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.91 ) |
- 日時: 2014/04/25 16:12
- 名前: 10倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: a7PPJezo)
>>90 あとでやっておきまーす。 また前と同じでいいですか?
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.92 ) |
- 日時: 2014/04/25 17:46
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 71/Or0Sg)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
四十章 いざ出航、その名はワルキューレ
ネルスキュラ狩猟を達成したアストとセージ、ニーリンが見たナグリ村の光景は、溢れんばかりの歓喜だった。 足止めをされていた商隊も無事に到着し、ルピナスは商隊からたてがみマグロを分けてもらっていた。 「いやぁ、助かった!さすがはカトリアのところのハンターよぉ」 村長はアストとセージ、ニーリンとカトリアを前に嬉々として喜ぶ。 「っても、火山の活性化にゃまだ季節が来てねぇから、もうしばらく待ってくれぃ。なぁに、火山が活性化してくりゃ、船の一つや二つくらいちょちょっと作ってやっからよぉ」 「お願いしますね、村長」 カトリアはその場を代表して頭を下げる。
それからナグリ村で過ごすこと三ヶ月少し。 ニーリンはミナーヴァの専属ハンターとして、カトリアと長期契約を結んでくれた。 彼女曰く「アルナイルくんの近くにいると面白そうだから」らしい。 面白そうという理由で専属の長期契約を了承するカトリアもカトリアだが、どんな形であれ仲間が増えるのは喜ばしいことだ。 マガレットの診療所と、ニーリンのハンター専用の馬車も作るに当たって、牽引するためのアプノトスももう一頭手懐け、海路は船、陸路は二頭のアプノトスになる。 『深緑の流星』たるニーリンがミナーヴァに所属することによって、彼女を名指しした依頼が舞い込んで来るようにもなった。それにアストも同伴することで、多少の危険は孕んでいたものの、彼女が相手にして来た雌火竜リオレイアの捕獲や、桃毛獣ババコンガの狩猟にも成功し、ミナーヴァは確実にその名を各地に響かせていた。 数ヵ月の末、ようやく火山の活性化が再開し、土竜族達は雄叫びとともに地底火山に殺到していき、瞬く間に紅蓮石や獄炎石、燃石炭や火薬岩などを採掘し、早速船の作りに取り掛かっている。
それから一週間後の夕暮れ時。 「よぉしっ、完成だぁっ!!」 ナグリ村の港には、白を貴重に赤色などで縁取られた、巨大な船が佇んでいた。 その全長は、ロックラックの方で使われる撃龍船とほぼ同等のサイズとなった、軍艦を除けばかなり大型の帆船だ。 「ふーっ。船の造りって、慣れれば簡単なモンね」 汗まみれの顔をタオルで拭きながら満足そうに息をつくライラ。 「操縦のやり方は、マニュアルの通りよね?」 ライラは土竜族の一人に聞いてみる。 「おうさ、竜人のアンタならすぐ分かるさ」 ライラ自身船の扱いは初めてだが、彼女的には「どうすれば動くさえ分かれば、あとはそのうちわかる」らしい。故に船の操舵はライラが任されており、彼女が休んでいる時はアストかニーリンが副操舵手として船の制御に当たることになっている。 「でかいな……」 アストはその船を見上げながら惚けたように呟いた。 「馬車九つ分が楽々収まるサイズですからねっ。そりゃーこんなに大きくもなりますよっ」 シオンはアストの隣で自慢げに胸を張っている。彼女が船の製造に直接携わったわけではないが、船に必要な素材や物資の一部などは彼女が取り寄せたのだ。胸を張ることを否定するつもりはない。 「シオンちゃん、ちょっといいですか?」 胸を張っているシオンに話し掛けるのはマガレット。 「はいはいっ、何でしょうマガレットさんっ?」 「私が発注お願いした常備薬、届いてますか?」 「来てますよーっ。私の所にあるんで、確認おねがいしますねーっ」 そう言うと、シオンはマガレットと一緒に港を離れていく。 一人残されたアストは、とりあえずカトリアの姿を捜す。 次の目的地や、出航の予定などを聞いておくためだ。
カトリアはルピナスの食事場にいた。 何やら話し込んでいるらしく、アストはとりあえず遠巻きに聞いていた。 「牛乳が手に入らない?」 「はいぃ。特別困ることはないんですけどぉ……」 「そうですね……シナト村への航路の途中で、農村などに立ち寄ることが出来ればいいんですが……」 話の内容から、どうやら牛乳がないらしい。それと、次の目的地はシナト村と言うらしい。 「シナト村か……」 「シナト村……竜人の故郷と言われる、辺境の村だと聞いているニャ」 いつの間にか、セージがアストの隣にいた。 「セージ、知ってるのか?」 「聞いたことがあるだけニャ」 そう言うと、セージは二人の元へ向かう。 セージに気付くカトリアとルピナス。 「あらぁ、セージくん。飲みに来たんですかぁ?」 「ニャ、マタタビ酒を頼むニャ」 「はぁい、ちょっと待っててくださいねぇ」 マタタビ酒。どんなものかは想像できないが、まぁアイルーにとってのアルコールのようなものだろう。 「セージ。お酒もいいけど、出航は明日の明朝だから、飲み過ぎちゃダメだからね?」 「心得ているニャ」 なるほど、出航は明日の明朝。 後で確認のために時間があったらもう一度聞き直しておこう、と思いながらアストは自室に戻っていった。 翌朝の明朝。 各人の馬車が船に積まれていき、日が登りかける寸前には出航準備は完了した。 ミナーヴァのメンバー達も船の前に集まっている。 「さて、カトリア」 村長がカトリアに話し掛ける。 「最後に、この船の名前を決めてくれぃ」 「えっ?私が、決めるんですか?」 カトリアは「なぜ私が?」という驚きを村長に向ける。 「ミナーヴァの団長はお前さんだろぉ?団長が決めずに、誰が決めるってんだ」 「わ、分かりました……」 カトリアは全力で困ったような顔をしながら考える。 ミナーヴァのメンバー全員が、カトリアに向いている。 悩みに悩んだ末、カトリアは答えを出した。 「じゃあ、戦乙女を意味する、『ワルキューレ』で……」 それを聞いて村長は頷いた。 「おっしゃ。『イサナ級海洋機動艦 ワルキューレ』だな!」 というか、この船は戦艦のつもりで作られているらしい。 無事に船、いや、艦の名前も決まり、ミナーヴァのメンバー達は一斉にワルキューレに乗り込む。
アスト達ミナーヴァのメンバーは、甲板に立っていた。 見下ろせば、土竜族達が手を振って見送っている。 「カトリア、せっかく艦が出るのに、何の一言もなし?」 「ラ、ライラ?また私そういうの考えるの?」 「たりめーじゃん。ほら、早く早く」 ライラに急かされて、カトリアはまた悩む。 「……『イサナ級海洋機動艦 ワルキューレ』、出航っ!」 その掛け声と共に、ナグリ村の港に繋がれた錨が外され、蒸気機関がワルキューレを出航させる。ライラはさっさと操舵室へ向かう。
ミナーヴァの旅は、まだまだ続くーーーーー。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.93 ) |
- 日時: 2014/04/25 17:53
- 名前: 翼の勇車 (ID: CWlc955u)
>>91 以前やった時と比べたら相当少ないですし、今度はスランプになりませんね。……なりませんよね? >>89 了解です! 気にせずバシバシ書いて行きたいと思います! (え? 本編忘れるなって? キコエナーイw)
ギザミ「あれ、意外とボクの活躍に対する反応が無い……?」 勇車「それ言ったら負けでしょ」
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.94 ) |
- 日時: 2014/04/25 19:52
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 71/Or0Sg)
>>78
んほー、ギザミこっえええええアーンドかっけええええええ。 あれ、そう言えばクックとトトスはどこへ? 今そこにいるのってギザミしかいませんし、なんかおっそろしい展開しか思い付かないです……。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.95 ) |
- 日時: 2014/04/25 20:32
- 名前: 翼の勇車 (ID: CWlc955u)
>>94 おお、ギザミの戯言(殴 に付き合って頂き有難うございます! おかげで意欲湧きましたわ。
PS. そういえばなんですが、ここって複数の小説を書く事ってできますか? まあ、主殿がお忙しいようなので返信はいつでもおkです。最悪スルーしていただいても構いませんし。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.97 ) |
- 日時: 2014/04/25 23:46
- 名前: 十倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: EhcrkYVx)
>>96作成して分かったこと。
俺 本 編 作 成 し て な い
…やっべぇorz
>>95 両立させるのは厳しいかもね。でもやってもいいとは思う。 そして作成した小説2つをクロスオーバーさs(殴
あ、地味に題名いじりました。小説のね。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.98 ) |
- 日時: 2014/04/26 00:13
- 名前: 翼の勇車 (ID: 1XyAfABH)
>>97 ま さ に そ れ を 考 え て お り ま し た。
どうもクロスオーバーにハマってしまいまして……。 そうだ! 現在我、つまり翼の勇車とTrailさんこと十倍のquasarさんでクロスオーバーをやっているんですが、誰かさらに乱入しませんか? 無論、Trailさんの許可の上で、という話ですが。どうでしょう? 個人的には、ミナーヴァの皆さんに来てもらいたいっす。 ペッコ・イーオ(通称モテナイーズ)「アストォ、首あらってまってろやゴルァ!」 (ダブルサクライザーさんすいません……)
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.99 ) |
- 日時: 2014/04/26 07:32
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: ptHdwXiw)
>>98
僕としてはアストくん達ミナーヴァのメンバーが蒼達やミズキ達とクロスオーバーしても全然オッケー、むしろありがとうなんですけど、もうちょっと待ってください。 あと二人ほどヒロイン増やして、もう一匹オトモアイルーが増えるんで、こいつらの登場だけ待ってくださいね。あと、4か5章くらいしたら出てくるんで。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.101 ) |
- 日時: 2014/04/26 09:48
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: ZBX54UNU)
モンスターハンター 〜輪廻の唄〜
四十一章 蒼天の上と下で 〜チコ村編〜
ワルキューレが無事に出航してから、数時間。 アストは甲板の手すりに手を掛けて、二色の蒼を眺めながら潮風を浴びていた。 二色の蒼と言うのは、空と海のことだ。明るい方が空で、深い方が海だ。 「うわぁ……こうして見ると、広いもんだなぁ……」 水平線の向こうを見るアスト。あの水平線に際限はなく、水平線の向こう側というのは、自分自身の背中のことかも知れない。昔の偉人は本当にこのあまりにも広大すぎる海を一周して、この海は全て繋がっていることを証明したのだ。 「うん。私も何度か船に乗ったことはあるけど、いつ見てもこの景色は好きだよ」 アストの右隣にいるのは、カトリアだ。 「俺は船に乗ったのは初めてですけど、なんか、カトリアさんの気持ちが分かる気がします」 アストは横目でカトリアを見ながら、蒼海を眺める。が、そのうちその目はカトリアしか見なくなっていた。 (やっぱ、カトリアさんってめちゃめちゃ可愛い人だよな……) 見ていたいのに、なんとなく目を逸らしたくなる、そんな矛盾した気持ちに戸惑うアストだったが、カトリアを見ていて考えることがあった。 「ねぇ、カトリアさん」 「何?アストくん」 やはり、カトリアはどこか普通ではない。 「そろそろ、話してくれてもいいんじゃないですか?」 「話すって、何を?」 出会ったときはキャラバンの団長だと名乗っていながら、アストが見聞きもしない装備を持っていた。 「カトリアさんの、過去ですよ」 不意に、カトリアの顔が凍りついたように固まった。 「マガレットとニーリンはまだですけど、バルバレにいた時の他の皆とは自分のこととか話し合ってたんですよ。……でも俺、カトリアさんの話だけまだ聞いてないんですよ」 「…………」 だが、モンスターを前にすると一方的にやられるばかりで、装備相応のハンターとは思えなかった。 「どうしても嫌だって言うなら、何も聞きませんよ。ただ、カトリアさんのことが気になってただけですから」 アストも、無理に他人の過去を聞き出そうとするほど悪趣味を持っているつもりはない。 しばらく沈黙が続いた後で、カトリアは答えを出した。 「……じゃあ、最初から話すね。私の生まれから」 カトリアはポツリポツリと話始めた。 生まれて間もなく、モンスターに故郷と家族、友達を滅ぼされたこと。 アテもなくモンスターハンターなど始めて、ライラとセージと出会って、信じ合える仲間も出来たこと。 その仲間が、カトリアも含めて後に四大女神と呼ばれるようになったこと。 ある時、正体不明のモンスターに遭遇し、カトリアを守るために仲間達が次々と死んでいったこと。 その恐怖のあまりのショックで、モンスターの前で武器を握れなくなってしまった、ある種の心的恐怖症に陥ったこと。 それでも、仲間達と誓った「世界を回ること」を果たすためにキャラバンを興したこと。 そんなこんなが続いて、今に至ること。 その時の瞬間を綴る物語は、また別のお話……。
そんなアストとカトリアを遠くから見る者達。 「うわーっ、アストさんとカトリアさんっ、ラッブラブじゃないですかーっ。やっぱりっ、あーんな関係やそーんな関係になってるんじゃっ……」 シオンはひそひそと声に出す。 「……その割には、カトリアさんが悲しそうで、アストさんも辛そうです」 ラッブラブ(?)の二人の表情を見比べるエリス。 「一体、何を話してるんでしょうか?」 マガレットは心配そうな表情で二人を見詰めていた。 「はぁい、ランチのサンドイッチですよぉ」 この雰囲気をぶち壊して昼食を持ってくるのはルピナス。目の前にモンスターが現れてもこんな調子ではないだろうか。 「おぉ、いただきますぞ、クリティア殿」 どこからともなくニーリンが現れては、ルピナスの用意してくれたサンドイッチを手に取った。 「そもそもだよ、皆の衆。そんなに気になるなら直接訊けばよかろう?」 ニーリンはサンドイッチを頬張りながら、親指をアストとカトリアに向ける。 「アストくぅん、カトリアさぁん。ランチのサンドイッチですよぉ」 ニーリンの言葉など耳にも貸さずにあの二人に向かう勇者はルピナスだった。最も、サンドイッチだけ渡して立ち去るだけだろうが。
一方の操舵室。 ライラは舵を軽く切りながら、欠伸をもらす。 「ふぁ〜ぁ、操舵って意外と退屈ねぇ〜」 甲板の方から、楽しそうな声が聞こえてくる。 アストかニーリンに変わってもらおうか、と思った時だった。 ふと、窓の向こう側に見えた景色に目を細めた。 水平線の向こうから、黒い雲が立ち込めてくる。 「嵐、かな。退屈とか言ってる場合じゃないね」 この先、海が荒れるかも知れない。 ライラは頬を軽く叩いて気を引き締める。
黒い雲は予想通り、豪雨と強風を降り散らしてくる。 「みんな、早く船室に入って!」 カトリアは甲板にいるメンバー達を先に船室に入れさせる。 残るはアストとニーリンとセージ、カトリアとなった時、ニーリンはふと手すりに乗り出した。 「ニーリン、どうした?」 アストはニーリンの横顔を見やる。 ニーリンの目は鋭利な刃物のように細まり、その荒れ狂う水平線の向こう側を見ていた。 「なんだ、アレは……?」 「アレって?俺じゃ見えないんだけど」 「イレーネ殿、先に避難されよ。アルナイルくん、オトモくん、戦闘体勢に入れ」 アストでは見えなかったが、ニーリンは確かに見えたのだろう。長距離狙撃を旨とする彼女の視力の強さは確かだ。 「モンスターかニャ?」 セージは背中のラギアネコアンカーの柄に手を掛ける。 「私の視力が腐ってなければな。だが……」 ニーリンは妃竜砲【遠撃】を展開し、可変倍率スコープに目を通しながらスコープの倍率を最大まで伸ばす。 微かながら、見えた。 この豪雨の中、船の上で黒いモンスターと戦っているハンターだ。 「ニーリンさん、何が見えた?」 カトリアはニーリンの背中に問い掛ける。 「イレーネ殿、エルミール殿に艦を二時方向に向けるよう伝えてくれ。人助けだ」 「分かった」 カトリアは頷くと、駆け足で操舵室へ向かう。 「ニーリン」 アストはスコープを覗いたまま動かないニーリンに声をかける。 「アルナイルくん。バリスタの使い方は分かるな?まずは艦砲射撃で牽制するぞ」 「あ、あぁ」 アストは自信はなさげに頷くが、やれるはずだという目はしている。 不意に艦の向きが変わり、ワルキューレは急激に進路を変えていく。 黒い雲の向こうから、一隻の船と、黒い翼が見えた。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.102 ) |
- 日時: 2014/04/26 10:04
- 名前: 十倍のquasar ◆FGU2HBsdUs (ID: lhNRCWOk)
>>101 蒼「よんだか?」 天「呼ばれた気がした」 Trail「よんだか!」←HNが…。 双「…。」 チコ村でもまた増えるのですねわかります。 あと過去の話も作るのですかね?
さて自分は本編を作ることを放棄してrgエク○アァァアア!を買ってきます。←自重
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.103 ) |
- 日時: 2014/04/26 10:09
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: ZBX54UNU)
>>102
そうですね、本編が終わった後での、本編に関係する番外編みたいな感じで作ります。 それじゃあ僕はHGのエク〇アァァァァァッ!を海賊風にしましょう。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.104 ) |
- 日時: 2014/04/26 12:07
- 名前: 片手拳 ◆EBwplS/Cbs (ID: dGqT6U1E)
>>101 チコ村ですね、私も割と終盤で出す予定です(今はまだ序盤、4分の1終わった程度)。 ストーリー的に割と重要な場所なので……。
>>102 本編を作るの放棄ですか……。 番外編等でいいので楽しみにしております。
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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ!二代目! ( No.105 ) |
- 日時: 2014/04/26 13:00
- 名前: 翼の勇車 (ID: 1XyAfABH)
>>104 ここからはクロスオーバーの時間だ……(殴 そういえば記念祭が途中でしたね、チャッチャと終わらせてクロスオーbげふんげふん本編を書いていきたいです!
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